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みどりのぼうし
日時: 2011/11/30 12:59:30
名前: 魔音@GM  <メール送信>
参照: http://bbs.swordworldweb.net/kyouyou-soudan/wforum.cgi?mode=allre ..... amp;page=0

 オラン辺境・エストン山麓に位置するテクラル市。この街に
伝わる名誉ある宝──市議長職を示す勲章──が盗まれた。
だが幸いにして、失われた勲章は金貨と交換で戻ってくる手筈が
整った。
 この交換の立ち会い人として、冒険者が雇われることになった。
金貨を運び、勲章を受け取ってくる。それが今回の依頼だと
ミノタウロス亭のジョージは言った。
 報酬は1人1000ガメル。うまくいけば一晩で終わる簡単な仕事だ。
と結ぶジョージの話が、その通りに終わった試しはない。
 それでも、この呼びかけに応じる者はいるだろうか?

進行BBS(ツリーBBS)
http://dorotora.com/wforum/wforum.cgi

相談用スレッド:
http://bbs.swordworldweb.net/kyouyou-soudan/wforum.cgi?mode=allre ..... amp;page=0

キャラクター登録所:
http://swordworldweb.net/begin/pc_list.html

 参加PC
シナモン・ペパー@朱里さん 保有技能=TH2 BD5 RN1
no=355

チルグラ@ぱんとら!さん 保有技能=SR2 SG1 TH1
no=378

ミユ・リーブス@KIMさん 保有技能=PR3(マーファ) SH2 RN1 SG1
no=346

ルーイ@たいまんさん 保有技能=SR1 SG1
no=428

PT銀月:
マルドル@LINTSさん 保有技能=FT3 SM2 BD2
no=379

ガラフ@テッピンさん 保有技能=FT2 PR3(ラーダ) SG2 BD3 RN1 JB5(武具職人)
no=382

カーツェナル@さのさん 保有技能=RN2 SH2 SR2 FT1 SG2 JB3(狩猟)
no=380

セリト@彩月さん 保有技能=TH3 SH3 SG3 RN3
no=268

【2011/12/07 06:56:04 投稿者修正】
メンテ

Page: 1 | 2 |

依頼の日@ジョージの角無しミノタウロス亭 ( No.1 )
日時: 2011/11/30 13:02:45
名前: 魔音@GM  <メール送信>
参照: http://bbs.swordworldweb.net/kyouyou-soudan/wforum.cgi?mode=allre ..... amp;page=0

 その日の朝。ジョージが新たに貼りだした仕事の募集には、"急募"と
記され、依頼主として、エシエル・ド・ベゼルの署名があった。
 募集要項によると、仕事の内容は、品物の受け渡しの立会だった。
 また、依頼主代理との面談の時間が昼食時に指定されており、条件が
折り合えば、契約をすることになっている。
 出発は明朝。報酬は一人1000ガメルで、前金に半額渡し。経費は別途
支払います。とある。
 ジョージは依頼内容の簡単な内容を把握しているが、詳細はこの依頼主
に直接聞くことになるだろう。
「いい仕事だろ。お前、やってみねぇか?」牡牛が唸るようなだみ声で
切り出す彼は、
「仕事の場所がちぃと遠いってのが玉にキズなんだがな、まーなんだ、
昼飯を馳走になると思って、まずは話を聞いてみろよ」テーブルを
拭いたり、食器をかたづけたりと、何気に目をそらして付け足す。
 そのわざとらしい素振りからは、キズはそれだけではないのだろう
ことが察せられる。
 
 場所はテクラル市という。エストン山脈の麓にある街で、オランに
属してはいるが、まさに辺境といえる場所に位置していて、馬車で片道
7日の旅になる。この土地への往復にかかる経費は、依頼主持ちだそうだ。
「依頼主の信用についてはこのジョージが保証できる」
 数少ないセールスポイント故か、ことさらに厚い胸板を張ってこう
締めくくった。
「うまくいけば一晩で終わる簡単な仕事だ。おめぇならできるって!」

     ◇

 ジョージは、冒険者がたずねれば答えられることが幾つかある。
 たとえば品物の受け渡し。これは、盗まれた市の名誉ある市議会
議長職を示す勲章の返還取引。即ち身代金ならぬ物代金と盗まれた
品の交換であることを明かす。
 エシエルとジョージとは個人的な知り合いで、依頼主は、かつて
オランの騎士団に所属していたこと。彼は今年で22になる青年で、
その若さの割に、剣の腕はちょっとしたものであったこと。領地を
継ぐ為の準備で、今は市に戻っているとのこと。ベゼル家は、今回の
仕事の場所であるテクラル市の要職を占める3つの貴族の家のひとつ
であると答える。

    ◆◇◆

 昼食時、黒髪を三つ編みに結って背に流した女性が、颯爽と
扉を開けた。威圧的になり過ぎない、品の良い黒い皮の乗馬パンツに
ベスト、編み上げ靴。といった旅装に身を包んでいて、日焼けした
褐色気味の肌によくあっている。
 広鍔の皮の帽子を脱ぐと、その姿からは、20代に入ったばかりで
あると見えた。しかし、白いブラウスの襟と袖に施された刺繍から、
ベゼル家でも重要な仕事を任されているだろうことがわかる。
 彼女は、通り過ぎる時には目礼を送り、ジョージに誘われて
奥に通された。

 この、依頼人代理と思しき女の控え目な香水の残り香が消える
頃合を見計らったかのように、
「さぁおいでなすったぜ。話を聞きたい奴は入った入った」
 ジョージは、依頼人の消えた奥の個室に冒険者たちを追い立てる
ように言った。

     ◇

 冒険者が部屋に入ってくると、依頼人代理の女性は立ち上がり、
入り口まで出迎えの挨拶をして席を勧める。
 やげてジョージが、話を聞くという冒険者が出そろったことを
告げた。
 次いで飲み物を運んでくると、ジルと名乗る彼女は、やや緊張
した面持ちで一同を見渡し、この出会いと、場を提供してくれた
宿に乾杯をした。そして、料理が運びこまれる中、用件を切り出す。

 話は、ジョージが話した内容に重なる。また、仕事の内容が、
盗まれた勲章と金貨の交換であることを話し、これに立ち会う
ことを依頼するのだった。
 抑制されているが、彼女の声はよく通るものだった。それは、
石の街よりは、風と共に草原を滑っていくのが相応しく思える
ものだった。
 一通り依頼内容を口にすると、木の枝にとまって次の風を待つ、
鷹を思わせる仕草で彼女は顎を軽く引き、来るべき質問に備えた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 BBSセッション・みどりのぼうしを始めます。
 どうぞよろしくおねがいします!
 まずは恒例の依頼タイムです。ミノ亭のジョージに質問をしたり、
自己紹介をしたり、ハイソ風味な昼食会という感じで、冒険者の
ことを微妙にわかっていないっぽい依頼人代理に(爆)質問を
するなど、どぞぞぞであります。

 +早速ですがアンケートです。
 自己紹介後の展開として、セッション進行にツリー型BBSの導入を
検討しています。以下のリンク先のツリーBBS(魔音が契約してる
鯖にうちあげたBBSです)をご覧になり、皆さんのモバイル環境
でもおっけーそうであれば、導入したいと思ってます。
 問題がありそうであれば、この共有BBSで以降も進行しまするっ。
http://dorotora.com/wforum/wforum.cgi
 確認後、おっけーそうならおk。だめそうならダメポと
セッション会議所(この記事のリンク先です)で仰って下さいませ。


 質問は随時受け付けちうです。次の進行は、12/4を予定してます。

【2011/11/30 13:20:09 投稿者修正】
メンテ
初仕事 ( No.2 )
日時: 2011/11/30 20:23:12
名前: ルーイ  <メール送信>

・・・ごくり。

咽喉が鳴った。
こんな高額の仕事に、オレみたいな駆け出しが手を出していいんだろうか。
その張り紙を見て最初に思ったのは、そんなことだ。
でも。

「オレ、やります」

ジョージさんから声をかけてくれたんだ。
オレにでも出来ると思ったからだろう。
何せ、長年冒険者たちを相手にしてるって話だから。
あてずっぽうに声をかけているわけじゃない・・・はずだ。

仕事は、宝物と身代金を取引すること。
つまり、盗人との取引だ。
偽物を掴まされないよう、金だけ取られないよう、気をつけなきゃいけない。
オレは魔法で役に立てるように頑張ろう。




* * *


依頼人は、カッコイイ女の人だった。
ジルさんというんだそうだ。


「オレはルーイ、魔術師です。
 ジルさん、皆さん、よろしくお願いします」

頭を下げて、それから周りを見る。

どう見てもオレ以外は経験者だ。
足引っ張んないようにしなきゃな。

がんばろう!



-------------
PLより:
一番乗り!
というわけで挨拶だけです。
質問とかは明日にでも。
先輩たちの後にしておきます(笑

【2011/11/30 20:23:51 投稿者修正】
メンテ
怪しい冒険者の宿の主人 ( No.3 )
日時: 2011/11/30 23:08:23
名前: チルグラ  <メール送信>

「わ〜お☆」

朝ごはんを食べようと部屋を出、その依頼を見たとたんに思わず声をあげてしまった。
なぜって、一人1000ガメルよ、1000ガメル!!
品物の受け渡しの立会がこれほどの高額となり、
ジョージはわざとらしく振舞い、
しかも、「うまくいけば」ですって♪

つまり上手くいかない要素が十分に考えられるってこと。

「ジョージさま♪
一杯、お茶とサンドをいただけますかしらん♪」

あたくしはカウンターに胸を抱えるようにして腕をつく。

「あの張り紙の依頼、受けたいわぁ、と思っていますけれどもん」

エシエル・ド・ベゼル、ベゼル家について名前と
テクラル市という名前に考えを巡らせながら、あたくしはジョージににっこりとほほ笑みかけて、
あたくしはジョージから品物の受け渡しの簡単な内容、エシエルとの関係などを聞く。

「ふうん。
で、このとお〜いテクラル市というところに何かジョージさまが気になることでもありまして?
それとも、この依頼について、何かジョージさまなりに気になることがあるとか?
その勲章を盗んだ相手が因縁があるとか?
はたまたベゼル家やエシエル様というのが、とんでもなくユニークであるとか?」

人さし指をくるくるとジョージのほうへ回しながら、ジョージが不審な行動をとる理由を知りたくてそう尋ねてみた。

---------------------------------------------
PLより:
スタート!!
よろしくお願いいたします!

意識しないでジョージを色仕掛け(ないわー
気になったのでこちらを先に。

テクラル市とベゼル家とエシエル・ド・ベゼルという名に
心当たりや何か知っていることがあるか思い出します。

サイコロが必要ならば、平目で
テクラル市:1ゾロ(ぉぃ)、ベゼル家:8、エシエル:6
でございました。
セージを使うと、+3になります。

とりあえず依頼人とのごあいさつ日記はまた後ほど!

追記:ちょいと追記。依頼人がくる前にジョージに話しかけたということで、朝ごはんとりにきたことを追加です。

【2011/12/01 23:30:47 投稿者修正】
メンテ
旨過ぎる依頼。 ( No.4 )
日時: 2011/12/01 16:46:48
名前: ガラフ  <メール送信>

アルト村で仔熊との死闘を終え、帰還してから数日の後。
ジョージの店へ顔を出すと、“急募”の依頼が貼りだされていた。
内容は品物の引渡しの立会い。条件は悪くない。むしろ良過ぎる位だ。

>「いい仕事だろ。お前、やってみねぇか?」

店主、ジョージが声を掛けてくる。

「ふむ…悪くない条件ですな。気になる所は少なからずありますが」

率直に感想を述べる。

「ワシの一存では決められませんが、ワシ個人としては
 受けたいと思っております。皆はどうかな?」

頭を振り、《銀月》の仲間達に意見を求める。

>「オレ、やります」

隣で募集を覗き込んでいた若い人間の男性が意を表す。
身慣れない服装をしており、朴訥そうな印象を受ける。

>「わ〜お☆」

続いて、別方向から聞きなれた素っ頓狂な声が上がった。

「これは…チルグラ夫人。ご無沙汰ですな。
 息災であられましたか?」

先の妖魔退治で共に死線を潜った戦友、半妖精の魔術師チルグラだ。

>「仕事の場所がちぃと遠いってのが玉にキズなんだがな、まーなんだ、
> 昼飯を馳走になると思って、まずは話を聞いてみろよ」

場所はテクラル市。オランからは移動に馬車で1週間かかるらしい。
中々の遠出になるようだ。

「何と話の早い事ですな」

ジョージのせっかちさに苦笑する。
素振りも何処かしら浮き足立っているのが気になる。
何事か、都合の悪い事を隠しているに違いない。

>「依頼主の信用についてはこのジョージが保証できる」

裏を返せば、他の事項については保証を致しかねる、
という事ではあるまいか?などと、穿った考えが頭を過ぎる。

>「うまくいけば一晩で終わる簡単な仕事だ。おめぇならできるって!」

この言葉を、今迄何回聞いて来ただろうか?
まあ乗せて貰えるのも此方に価値がある証拠、位に捉える事にする。

>「ふうん。
> で、このとお〜いテクラル市というところに
> 何かジョージさまが気になることでもありまして?
> それとも、この依頼について、
> 何かジョージさまなりに気になることがあるとか?
> その勲章を盗んだ相手が因縁があるとか?
> はたまたベゼル家やエシエル様というのが、
> とんでもなくユニークであるとか?」

早速チルグラからジョージに質問の矢が飛ぶ。
それを横目で聞きながら、自分の知識の引き出しの中に、
テクラル市、ベゼル家、エシエルといった名前で何か重要な事を
知ってはいないかを巡らしてみる。

***********************************

しばらく首肯していると、勢いよく店の扉が開いた。
一同、注目する。
其処に姿を現したのは、颯爽とした人間の女性だった。

>「さぁおいでなすったぜ。話を聞きたい奴は入った入った」

ジョージの口ぶりからするに、どうやら依頼人からの使者であるようだ。
彼女が入って行った奥の個室を案内される。

「うむ…此処まで聞いてしまったからには『乗りかかった船』ですな。
 話を聞かせて頂く事に致しましょうぞ」

奥への部屋へと、移動を開始する。

===================================

【PLより】HP22/22 MP23/24 インスピ:未使用

皆様、2ヶ月の間、宜しくお願いします!

ぱんとら!さんに習い、自分も知識関連のダイスを振ってみました。
結果を以下に添付します。
セージかバードか分からなかったので平目にしています。
セージなら基準値4で11、10、10。 
バードなら基準値5で12、11、11になります。

13:24:28 ガラフ@テッピン 知っているかな?1 テクラル市 2d6 Dice:2D6[2,5]=7
13:25:34 ガラフ@テッピン 知っているかな?2 ベゼル家  2d6 Dice:2D6[4,2]=6
13:25:52 ガラフ@テッピン 知っているかな?3 エシエル  2d6 Dice:2D6[2,4]=6
13:26:23 ガラフ@テッピン 月並みや…セージ基準か、バード基準かにもよるだろうけど。

それと、毎朝のインスピレーションの詠唱も行いました。
結果は成功です、以下に添付致します。

15:58:27 ガラフ@テッピン 忘れちゃいけない、インスピレーション! 2d6 Dice:2D6[6,1]=7
15:58:34 ガラフ@テッピン 成功。

>魔音@GMさん

 上記の知識判定関連で、達成値が高いと何か有効な情報を得られる場合、
 インスピを使用しても構わないでしょうか?
 こういう場合、どういう風に宣言すれば分からず…

詳しい質問はまた後日に!

【2011/12/02 00:27:01 投稿者修正】
メンテ
依頼その1@ジョージの角無しミノタウロス亭 ( No.5 )
日時: 2011/12/02 00:25:47
名前: 魔音@GM  <メール送信>
参照: http://bbs.swordworldweb.net/kyouyou-soudan/wforum.cgi?mode=allreadno=8575page=0

>「オレ、やります」
「来た早々だろうが、気張って稼ぎな。ただし、何があっても
生き残れ。今俺が言えることは、それだけだ」
 ルーイの言葉に、ジョージはいつになく真面目に答える。
「厩のロイドがおまんまの食いあげになっちまうぜ」

     ◇

>「ジョージさま♪
>一杯、お茶とサンドをいただけますかしらん♪」
 チルグラの注文に、「あいよ」とジョージはいつものように応じた。
 この宿の主の手は、岩から削りだしたように無骨で大きく、力は
あっても不器用に見えるかもしれない。けれどその印象とは裏腹に、
彼の仕事ぶりは手際がよく、支度の間も、冒険者たちへの受け答え
が途切れることはない。

     ◇

>「ふうん。
>で、このとお〜いテクラル市というところに何かジョージさまが……
>……とんでもなくユニークであるとか?」
「俺も無論詳しいわけじゃないが、エシエルの野郎と話してみて、
ちょいと調べたことがあったんだ。
 テクラルはなぁ、危険な土地だな。チルグラちゃんの半径1m
以内ほどアブナイところではないんだが──」
 チルグラのばいんばいんなナチュラル☆チャームに対してウインク
一つで応じ、皿と茶碗の載った盆を、そっと置く。
「──お待ち。
 危険というのは……そうさな。仕事を前に、あまり余計な先入観
を持たれることを恐れずに言えば、古代王国の影響が未だに残って
いるってことだ」

>「何と話の早い事ですな」
「ハハ。そんな土地に送り出そうってんだから、仕込みにせっかち
にもなるってもんさ」
 ガラフの言葉に、ジョージもその点が判ってか、口の端に自嘲の
笑みを浮かべる。

「そんなガクジュツ的に美味しそうな土地に、学院や冒険者たちが
さほど韓信を持たないのは……おめぇらも知ってるかも知れネェが、
要するにお宝がないからさ」
 ミノタウロス亭の主は、テクラル市についての知識を、そう結んだ。

 それはそうだろうとガラフは思うかもしれない。
 テクラル市周辺については、かつてエルフの王国があり、彼らの
精霊を操る術を通して、古代王国とは協力関係にあったという文献
が残っている。他の多くの場合と同じく、蛮族の侵入により、人間の
古代王国と一緒に滅ぼされた。という結末を迎えていたはずだ。

 チルグラは、一方でベゼル家そのものについてはいまひとつ
記憶がなかったが、家の食客として彼の地に滞在している賢者が
いることを思い出す。
 今回の仕事で関わり合いになるかどうかは判らないが、必要な
時は、あてにできるかも知れない。

     ◇

 挨拶をするルーイに対し、ジルも挨拶を返す。
 その仕草に、騎馬の民の作法を思わせる懐かしさを感じる。それは、
彼女が纏う、微かな香の香りの所為かもしれなかったが。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 あれこれすこしづつちりばめつつあります。楽しひ(*‘ ω‘ *)
 ってかばいんばいん早速使わせてもらってます>LINTSさー

 たいまんさんちのルーイが初々しいのです(’’* wktk
 ジルの描写は、フレーバー的に。祖先がミラルゴつながりの
予感です。

 チルグラせんせーwww さっそくおめめ@1ゾロリっ。
 ばいんばいん☆びーむに、ジョージはKO寸前ですねきっと(*ノノ)
 尚、ベゼル家について、セージちぇっくが入ります。このあたり、
バードとセージを意識した何かっていうファジーな判定をしてます。
 ベゼル家には、近辺の土地の調査をし続けている賢者が一人、
滞在していることを思い出します。

 ガラフ出目が安定しておりますな。基本は抑えている感じです。
 とは言え、この道の人間なら知っている。という以上のことは、
さらなる調査が必要みたいです。
 また、インスピレーションですが、掘り下げどころに投入という
使い方になるんでしょうね。このあたりは、銀月や、他の参加PC
と相談ということになる気がします。
 一方、当シナリオでは、インスピについて仕込みをしています
(ガラフを狙ったわけじゃないんですけれどw)。キーワードに
よって、びじゅあるシーン的なイベントが発動します(ぉ
 また、質問があれば、チャ2orセッション用会議室などでぜひ!

【2011/12/07 20:38:58 投稿者修正】
メンテ
ビジネスランチ ( No.6 )
日時: 2011/12/02 10:52:20
名前: マルドル 

「これはまた…」

思わず声が出た。
行って、受け取って、帰るだけで1000ガメル。
破格だ。

先日のゴブリン退治の件と比べても、その差は歴然としている。

「どこの大尽なんだい? …エシエル・ド・ベゼル?」

ふうむ。

一応、面接をするようだから、
誰でもいいと言う訳ではないようだ。
ジョージの口ぶりで、人物は信頼できるという。
なるほど、元オランの騎士団所属とあれば、そういうもんだろう。

仕事内容は、つまり、『身代金』の支払いの立会い
…ああ、確かに面接は必要だろうし、報酬は高額にもなろう。
ことが無事に終わるとは限らんからな。
最悪、1000ガメルぽっちで生命を落とすハメにもなりかねんしな。

ネックは馬車で片道7日らしいが、
なあに、ガルガライスに比べりゃあ全く近いもんだ。

こんなうまい話にありつける機会は滅多に無く。
そういうわけで、張り紙の前は大盛況だ。

「チルグラ、久方ぶりだな。
 妖魔退治じゃ世話になったよ」

妖艶な奥方様は、魔法の腕もあがったと聞く。

見たところ、新入り丸出しと言う感じの若者。
ルーイと名乗る彼にマルドルと名乗り

「ほう、魔法使いか。なら、チルグラに学ぶといい。
 彼女は有能な魔術師だからな」

付け加えた。

そしてガラフ。
「けっこううまい仕事だと思うがな、裏がありそうだよなあ」

高貴な方々のご依頼は、竜退治よりもやっかいだ、との
親父の口癖を思い出す。

もっとも、それでも受けにゃあ、こっちの口も干上がっちまう。
因果なもんさね。



訪れた代理人は若い女。私と年はそれほど変わらぬだろう。
上等な身なりと身のこなしで、それなりの地位にいることが伺える。

ジョージの案内で席につき、ランチを遠慮なくいただく。
そして、ビジネスの時間が始まる。

「ミスルトゥのマルドル。『銀月』のものだ。
 申し訳ないが、育ちが悪いものでな。
 ぞんざいな言葉遣いになることをお許しいただきたい」

ジルへ軽く礼をする。

「単刀直入に聞こう。その勲章とやらには、どんな価値がある?
 正直、勲章に身代金をかける、という発想がピンとこないんだ」

重要なステータスシンボルであれば、それは厳重に管理されているはず。
ましてや、市議さんとなれば相応に世間体を気にするものであろう。
盗んだ奴はそれを見越して勲章を奪い、
盗られた奴は相応の金を払うはめに陥る。
単にそれだけというのなら、それはそれで理屈に叶ってるので問題ないが。
それ以外の意味があるのなら、我々も考慮して動かねばならんしな。


「それに、 名誉を重んじる人々からすれば、
 盗まれたということは体面を汚されたようなものだろうに。
 秘密裏にことを進めたいと思うものではないのか?
 ことを公にし、どこのモノともしれん冒険者を雇うことに抵抗はなかったのかい?」


なぜ、盗賊は勲章を奪ったか?
なぜ、大枚はたいて冒険者を雇うのか?

それほど、ことはややこしいって意味なのか?
不謹慎だが、興味を引かれてやまぬのだ。


PL>
ずっとツリーのほうを見てたから、共用で進んでたのに気がつかなかった!
ごめんなさい(><

改めて、皆様よろしくおねがいします。
ひとまず、ジルと会見したところまでざっくり書きましたよ。

それぞれのキーワードについてダイスを振ってみました。

べゼル家:2D6 → 6 + 3 = 9 (12/02-10:47:00)
ジル:2D6 → 1 + 4 = 5 (12/02-10:47:01)
テクラル市:2D6 → 3 + 5 = 8 (12/02-10:47:02)
勲章:2D6 → 6 + 5 = 11 (12/02-10:47:03)

出目は平目です。バード技能で判定できるなら+4ですね。
メンテ
辺境の都市からの依頼 ( No.7 )
日時: 2011/12/02 13:37:28
名前: ミユ 

自分に合う依頼がないかどうか、生活しながら時々角無しミノタウロス亭へ通っていましたが、
今日、来た時にちょうど急ぎの要件が貼り出されたようです。

貼り出しやマスターの話では、少し離れた場所の依頼みたいです。
よく読むと、エストン山脈の方向へ片道7日ほどかかる場所です。
オランは大国なので、この距離でも国内ですが、エストン山脈の方向ということはかなり北ですね。
数日程度の行程なら何度かありましたが、ここまで遠距離はオランに来てからは初めてです。
故郷からオランへ来た行程に比べたら、まだ近いですが。

マスターに今回の依頼を受けることを伝えると、依頼専用の個室へと案内されました。
そこにはすでに、何人かの冒険者の方がすでにいました。
今のところ、見知った人はいませんが、経験をこなしている方が多いようですね。

しばらくすると、優雅な服装をした女性の方が入ってきました。
身なりからすると、執事か騎士あたりの立場のような感じですね。
どうやら、依頼人の代理の方のようです。

話はマスターが言っていたのと同じですが、当然、当事者ですので、詳しい説明をうけます。
あと、今回共にする冒険者の方から、いろいろと質問が飛び交っています。

でも、まずは一番大切なこと、
「この依頼で一緒に旅をすることになりました、ミユ・リーブスともうします。
マーファさまにお仕えし、精霊たちとも仲良しです。」
と、まずは挨拶ですね。

PL:
みなさん、よろしくお願いします

まずは現状と依頼の把握ですね。
エストン山脈方向は、何度か行ったことはありますが、
今回はかなりの距離がありますね。
たどり着くまでが大変かも。

【2011/12/06 00:07:18 投稿者修正】
メンテ
多様なひとたち ( No.8 )
日時: 2011/12/02 13:55:39
名前: ルーイ  <メール送信>

随分な大所帯になりそう。
そんなに雇うほど、危険が多いってことなんだろう。
全員で金貨160枚。
目の飛び出るような額だけど・・・金はあるところにはあるってことかな。
それと、それ以上にその勲章には価値があるってことなんだろう。
オレの目的は金じゃないけど、都会にいる以上、金は必要だもんな。


「あ、ありがとうございます・・・っ!?」


女の人の声に振り返って、ぎょっとした。
な、何でこの人裸同然なんだ?
冬だよな、確か。今。
あ、でも西の方にそんな国があるって、行商人のおじさんから聞いたことがある。
そこの人かな。
マルドルさんか。
ついジロジロ見ちゃうけど、オレのせいじゃないよ。
オレのせいじゃないってば。

「寒く、ないですか?」

かろうじて出たのはこんな言葉だった。
しにたい。


そのチルグラって人の方を見れば、この人もなんかすごい。
・・・ハーフエルフに見えるんだけど・・・気のせいかな・・・。
ほら、エルフってもっと棒みたいでさ。
オレも、エルフじゃないのとか言われたことあるくらいで。
うん、すごい。
いやだからじっと見ちゃダメだってば。
落ち着け、オレ。
2,3,5,7,11・・・

よし、落ち着いた。

「チルグラ先輩、よろしくお願いします」

頭を下げて挨拶をする。
この人たち、二人とも背が高いんだよ。
ちょっと視線を下げると、ホントに目のやり場に困る。
どうしよう。

こういうときは、別の人に意識を移すのが一番だ。

マルドルさんと一緒にいるのは、ドワーフと、・・・ドワーフと、兎耳のハーフエルフの女の子、狼フードの男の人。


・・・何、どういうことなの・・・



その隣は、マーファの神官様なのかな、聖印持ってるし。
歳はきっと同じくらい。
歳が近いのがいると安心するなあ。


って、そうだ。
まずはジルさんの話しをしっかり聞かなきゃな。
仲間になる人たちとは、その後で色々話しをしよう。
面白そうな人たちだから、きっと面白い仕事になると思うんだ。


ジルさんはきっと似たような出自だ。
道中、この人とも話しが出来たらいいな。
そう思ってこのカッコイイ人を見ながら、話が途切れた時を見計らって声を出す。


「オレからもいいですか。

 まず、仕事の確認をさせて下さい。
 オレたちの仕事は、『本物の勲章をエシエルさんに届ける』ってことになるんでしょうか。

 盗人がご丁寧に本物を用意してくるとは思えないんですよね。
 オレたちに本物と偽物を見分けることは不可能だし、偽物を掴まされて戻ってから、『ダメ、やり直し』と言われても困っちゃいます。
 その辺の線引きを教えて欲しいです。
 それとも、相手のことがはっきり分かっていて、何が起こるかも充分予想できていて、オレたちが雇われたんでしょうか」


よし、内容の再確認大事。オレ仕事出来る感じ。
依頼人に駆け出しだって思われちゃ印象悪いもんな。


「それで、その勲章って、どんなものなんですか?
 何か、魔法がかかっていたりするものなんですか」


興味あるよね。
そんなすごいものだったら、簡単に偽物が作れるわけでもないんだろうし。


「あと、これは一番大事なことなんですが」


そう、一番大事なことだよ。


「ラバを一頭、連れて行ってもいいですか」





-----------------
PLより:

というわけでじわじわと皆さんに絡みつつ、気になる点を質問でーす。


韓信って普通誤変換しない誤変換な辺りにGMの趣味が垣間見えます^^

【2011/12/02 18:15:28 投稿者修正】
メンテ
馬車! ( No.9 )
日時: 2011/12/02 17:36:29
名前: さの@カーツ  <メール送信>

 急募の張り紙。

 馬車で片道7日掛かる場所でのお仕事で、
 報酬は一人1000ガメル。

 仕事の内容は品物の受け渡しの立会――

 ん?
 馬車で、7日?

 つい先日に徒歩で7日程歩く場所にあるファンムに、
 馬車で2日という早さで到着した事があるけれど・・

 でも、今回はファンム行きではなく、エストン山脈の麓にある街テクラル市。

 ”クラリスさん”は居ない。
 と言う事は――もっともっと、ゆっくりなペースで・・7日間・・

 わぁ、どうしよう、何して過ごそう。

 何か写本を持ち込む?
 屋根に乗って遊ぶ?
 誰かとお喋り?

 これだけの大人数だから退屈なんて事はないんだろうけれど、
 ひとつの馬車にいっぺんに乗る事は出来ないだろうし・・

 ・・・・・・そもそも馬車って何人まで乗れるものなの?

――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

「こんにちはなの、チルグラさん。
 お久しぶりです」
 
 以前マフィンを配った時に知り合ったチルグラさん。
 聞けば前回マルドル達と一緒に大活躍した魔術師さんだそうな。

「はじめまして。
 カーツェナル=ゼノーアです。
 精霊達との交信と古代語魔法、後は弓使いとしての心得があるなの。

 カーツって、呼んで下さいなの」

 初めて見る方にぺこりとご挨拶。

 銀髪に灰色の瞳の、細身の魔術師のルーイさんと、
 長い亜麻色の髪と緑の瞳の、精霊達とも交信出来るマーファ神官のミユさん。

 ――あれ、もう一人居るって聞いてたけど、何処なの?

――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

 やがて依頼人代理の方がやって来て、昼食を頂きながら詳しい内容を聞く事に。

 依頼人代理の方はジルさんと言う黒髪の女性。
 よく通る声の持ち主。


 皆から色々と質問を投げ掛けられているなの。
 ゆっくりと食事をしながら、その一つ一つを覚えていく。



>「あと、これは一番大事なことなんですが」

 ルーイさん・・ルーイくん? が、質問を付け足した。
 彼もミユさんもボクと同じ位の年みたい。

 にしてもミユさん背が高いなの。
 あ、ボクが低いだけなんだっけ。

>「ラバを一頭、連れて行ってもいいですか」

 そう言えば・・今日は厩にラバが居たなの。
 彼のラバなのね。

 馬車の後を付いて来るラバ・・想像してみたら、何だか可愛いなの。
 あ、でも荷車とかに乗るのかな?

 この大人数だと、どんな馬車なんだろう・・

 でも、どんな事になっても、
 ”クラリスさん”の操る馬車には敵わないなの。ふふ。

――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

PL:みどりのぼうしの皆様宜しくお願いします。
   初めて乗った馬車は、とんでもなく爆走するシロモノだったので、色々と馬車について想像してたり。

   以下ダイチャ1での結果。

テクラル市について知識判定 2D6 → 5 + 6 + (5) = 16
ベゼル家ついて知識判定 2D6 → 4 + 3 + (5) = 12
エシエルさんについて知識判定 2D6 → 5 + 4 + (5) = 14
ジルさんについて知識判定 2D6 → 6 + 2 + (5) = 13
勲章について知識判定 2D6 → 3 + 6 + (5) = 14

【2011/12/02 17:40:15 投稿者修正】
メンテ
蝿が手をする足をする ( No.10 )
日時: 2011/12/02 23:07:57
名前: シナモン・ペパー 

何か呼ばれたのは徹夜明けの朝なわけで
俺は寝ていない脳みそで話を聴いてるわけで

「あ、蝿だ。」

「え、あ、うん、聞いてた。マジ。マジで。」

言ったものの全然聞いてなかったのは確実なわけで

「え、あーあれだろあれ、燻製を身代金で交換するんだろ?わかるわかる。スゲー燻製なんだな。」

気持ちを緩めると蝿に目が行くわけで
あいつのスリスリはきっとなんかこう魔法的なものがある。間違いない。

「で、あれだ、交渉相手はわかってるわけだよね?まさかオレらが見つけて交渉してとかじゃないよね?」

__________________
PLより:
同じくBBS見てましたorz
シナモン君は何だか徹夜明けらしいです。
これからよろしくおねがいしまーす!
メンテ
出遅れた感 ( No.11 )
日時: 2011/12/02 23:24:22
名前: 彩月@セリト  <メール送信>

皆の挨拶を聞きながら、周囲を見る
……何だろう、出遅れた感が半端ないな

チルグラとミユとルーイは初めて会う相手か
シナモンとは久しぶりだ、あの地獄のような死者の街での仕事以来だろう
……あれはつくづく地獄のようだった…

「《銀月》のセリト・パールーだ
 間違ってもウェアウルフとかではない……多分な」

狼頭のフードを目深に降ろして挨拶を済ませると
依頼人の話を聞きながら、ざっと考える
(7日の馬車旅か…カーツは退屈しそうだな)

=========================================================

とりあえず挨拶と初書き込みだけw

22:26:35 彩月@セリト ≫ 知識判定:テクラル市 2D6+5 <Dice:2D6[6,1]+5=12>
22:26:50 彩月@セリト ≫ ベゼル家 2D6+5 <Dice:2D6[4,1]+5=10>
22:27:00 彩月@セリト ≫ エシエル 2D6+5 <Dice:2D6[4,4]+5=13>
22:27:08 彩月@セリト ≫ ジル 2D6+5 <Dice:2D6[5,2]+5=12>
22:27:16 彩月@セリト ≫ 勲章 2D6+5 <Dice:2D6[2,3]+5=10>
22:27:31 彩月@セリト ≫ 確実に目が下がっていく、この安定感
メンテ
依頼その2@ジョージの角無しミノタウロス亭 ( No.12 )
日時: 2011/12/03 03:55:28
名前: 魔音@GM  <メール送信>
参照: http://bbs.swordworldweb.net/kyouyou-soudan/wforum.cgi?mode=allreadno=8575page=0

(マルドル、ルーイ、シナモンの問いに応じる@ミノ亭個室)

「ジィリッダ・アンカラッドと申します。ジルとお呼び下さい。
 ご紹介にあずかりました通り、エシエルの秘書をしております。
 こちらも何かと至らないことが多いかと思いますが、どうぞよろしく
お願いします」
 ジルは一同の挨拶に、改めて名を名乗り、礼をした。

     ◆

>「単刀直入に聞こう。その勲章とやらには、どんな価値がある?
>正直、勲章に身代金をかける、という発想がピンとこないんだ」

 マルドルの、挨拶に続く飾り気のない口上に、ジルは給仕をする
ジョージへちらと視線を走らせ、小さく会釈をした。そしてすぐに
マルドルに視線を戻し、続く言葉に耳を傾ける。

>「それに、 名誉を重んじる人々からすれば、
>盗まれたということは体面を汚されたようなものだろうに。
>秘密裏にことを進めたいと思うものではないのか?
>ことを公にし、どこのモノともしれん冒険者を雇うことに抵抗はなかったのかい?」

「勲章は、市の議長職を示す象徴となっております」
 ジルは、市議長の勲章について話し始める。
 勲章は市議会に伝わる宝であり、市の設立当初から、4年の任期を
終えると次の議長に代々引き継がれてきたこと。
 ベゼル家が現在勤める任期は、2週間後に迫っており、祭りが
催されて引き渡されることが決まっていること。
 捕捉として、現在のベゼル家当主はエシエルの叔父バルターク
であり、議長には彼が就いていることを伝えた。
 勲章は、ちょうど半開きにした幼児の手に、大きさ、形状とも似て
いること。また、交代の祭りの間だけ、近隣のエルフの集落から
もたらされる、宝石がはめ込まれるのだと説明した。

「勲章の不在は、今現在のところテクラルでは公にされていません」
 ジルは、続いてマルドルの質問に応える。
「しかし、我が主エシエルは、共有できる情報は共有したいと
望んでおり、何を取り返す仕事なのかを皆様にお伝えしました。
 ただしこれは、テクラルにおいて皆様に秘密を強要するものでは
なく、今回私どもの望む契約に、秘密の遵守は含まれません。
 この件については、我が主は秘匿する・しないについても皆様に
委ねるつもりです。
 最終的に勲章が、議長職の交代を行う儀式の日──先ほどお伝え
しました通り、それはおよそ2週間後に迫っているのですが──
までに、無事に手元に返りさえすれば良いと考えているわけです」
 ここまで一息に話すと、茶碗を手に取り、喉を湿らせるように
一口含んだ。
 淡々とした口調だったが、魔術の心得がある冒険者たちには、彼女
の主への信頼、それに相反する戸惑い、また、ある種の決意が言葉の
端々から聴き取れた。
「公表すれば、名誉は確かに損なわれるでしょう。
 しかし、それが元で消失する名誉ならば、惜しくありません。
おかしな言い方になりますが、あなた方に見届け、守って頂きたいのは、
そうした名誉です」
 ジルは、言い終えるとまっすぐな視線をマルドルに送り、次いで
一同を見渡した。

     ◆

>「え、あーあれだろあれ、燻製を身代金で交換するんだろ?わかるわかる。スゲー燻製なんだな。」
「えぇ。市に1つしかないという、貴重な燻製なんです」
 ジルは、シナモンにつられて勲章を燻製と言い間違えている
自分に気づいていない。

     ◆

>オレたちの仕事は、『本物の勲章をエシエルさんに届ける』ってことになるんでしょうか。

 ルーイの問いに、ジルは向き直る。

>「盗人がご丁寧に本物を用意してくるとは思えないんですよね。
>オレたちに本物と偽物を見分けることは不可能だし、偽物を掴まされて戻ってから、『ダメ、やり直し』と言われても困っちゃいます。
>その辺の線引きを教えて欲しいです。
>それとも、相手のことがはっきり分かっていて、何が起こるかも充分予想できていて、>>オレたちが雇われたんでしょうか」

>「で、あれだ、交渉相手はわかってるわけだよね?まさかオレらが見つけて交渉してとかじゃないよね?」
 シナモンの質問がタイミング良く付加される。

「これは失礼しました。ルーイさん、シナモンさんの仰る通りです。
皆さんに依頼する見届けについて、説明します」

 ジルは、この件に気づいて調査を始めたエシエルに、ある商人から
接触があり、盗賊ギルドとの取引の仲介を持ちかけてきた。という話を
した。
 商人の名はシュタールといって、アシナートという商号を使っている。
大小様々な武具を扱う商人で、騎士たちの間でも一定の信用を得ている
こと。また、シュタール本人が現場にやってきて、鑑定を自ら行うと
いう話をした。

「燻製(勲章)の判別は、現場ではシュタール氏の鑑定に委ね
られます。
 みなさんには、このシュタール氏が市の燻製だと言ったものに
ついて、見届けをお願いします」
 勲章と燻製をどこかでまちがったことに未だ気づいていない
ジルだった。

     ◆

>「あと、これは一番大事なことなんですが
>ラバを一頭、連れて行ってもいいですか」
 この問いは予想していなかったらしく、ジルは破顔して笑う。
「もちろん結構です。馬草なども十分にありますからご心配なく。
 厩のあの子ですか。ルーイさんは、良い友をお持ちですね」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
>LINTSさん、朱里さん
 ぎゃっ ><
 すいません。ツリーはまだ未稼働であることを、きっちりと
アナウンスすべきでした。

 マルドルねーさんのおにう鎧げっつめでたs
 スタートは、このマルドルとの会話を軸に展開してます。

 シナモンなにやってんだか。。。ってかジルいい演説シーン
カイタヨとか思ったのに燻製がすべてを(ry
 ちゃんと寝ろと!!!!!w

 ミユねーさん安定のマイペースですね。落ち着きます(=▽=)。

 ルーイのエンジンがかかってきた予感。どこか生活力が垣間見えまs

 ぎゃっ(その2)。韓信ぜんぜんきづいてなかたww
 司馬せんせの項羽と劉邦が面白かったのです。

 クラリス馬車w
 闇使われ登場の、ハンドルならぬ手綱を取ると性格が変わる暴走娘w
 今回のジルとそのスタッフは、安全運転……のはずでs

++
 思い出した/知ってる情報は投稿を分けまするっ(`・ω・´)ノ

【2011/12/07 20:39:30 投稿者修正】
メンテ
幕間その3@ジョージの角無しミノタウロス亭 ( No.13 )
日時: 2011/12/03 06:40:56
名前: 魔音@GM  <メール送信>
参照: http://bbs.swordworldweb.net/kyouyou-soudan/wforum.cgi?mode=allreadno=8575page=0

(思い出した/知ってる情報)

○テクラル市:
 【SG】 ガラフ、カーツェナル、セリト
 テクラル市周辺について、かつてエルフの王国があり、彼らの
精霊を操る術を通して、古代王国とは協力関係にあったという文献
が残っていること。他の多くの場合と同じく、蛮族の侵入により、
人間の古代王国と一緒に滅ぼされたことを知っている。
 現在のテクラル市は、岩塩を産出する鉱山、牧畜などで成り立つ
地方都市である。

 またカーツェナルは、岩塩鉱山を中心としたテクラル市の産業、
市の歴史といった、詳細なデータを把握している。これは、オランの
賢者の学院が、密かにテクラル市に対して興味を持ち続けていたこと
から、関連資料に目を通す機会があったのだろう。
 学院がテクラル市に興味を持つのは、この地に根を張る魔力、
即ち、幾つかの呪いの影響の所為だった。
 具体的には、この土地で得た古代王国に根ざす知識(の幾つか)
について、隠蔽の呪いが発動する。呪いに抵抗し得なかった場合、
この知識を他人と共有することができなくなる。この土地の外から
魔法を用いた探索を試みた場合も同様であるそうだ。
 こうした呪いが何故施されているのかは、現在のところ不明である
とされている(めぼしい施設情報がない為だった)。
 尚、学院に調査を申請すれば、報告書の提出と引き替えに、魔晶石
などの貸与などを受けられることを、カーツは知っている。

 【BD】マルドル
 4年に一度、市議長の交代に際して開かれる大きな祭りがあり、
各地から人々が集まることを思い出す。芸人たちが集まり、市が
立つと聞いている。
 加えてマルドルは、テクラル市にまつわる歌を思い出す。
“石と転じた熱なき記憶は 夜の言葉を紡ぎだす”
 という古い歌の一節がそれだ。今はその名を失ってしまった土地が
あったのか、伝えられているうちに歌詞が変容してしまったのか、
もはや知る術は多く残されていない。


○ベゼル家:
 【SG】カーツェナル、チルグラ
 テクラル市の市議を持ち回りで担当する3貴族家の一つである。
ということを知っている。
 ベゼル家には、食客として学院の賢者ジェイドが滞在している。
彼は時々、学院に向けて報告書を送ってきている。

 【BD】マルドル
 芸術家が出入りしていたが、現在の当主になって数が減った。
 3家の中で最も古い家柄で、エルフの血が入っているらしい。


○エシエル:
 【SG】カーツェナル、セリト
 エシエルがオランの優秀な騎士であったことを聞いている。彼は、
騎士団の中でも、機動性の高い部隊を率い、辺境の実戦部隊を指揮
していたオラン有数の剣の使い手だった。
 また、エシエルがハーフエルフであることを知っている。


○市議長の勲章:
 【SG】カーツェナル
 テクラル市の市議会・議長職に、4年の任期で代々受け継がれて
きた宝。この交代が行われるとき、近郊のエルフの集落から宝石が
もたらされ、祭りが催される。宝石は、この間のみ勲章にとりつけられる。
 この勲章の形状は、遠目で見ると、半開きにした幼児の手に、
大きさ、形状とも似ている。
 カーツェナルは報告書から、エルフの宝石ともあいまって、
この勲章がクヌギの実の形状と一致する。という情報を得ている。

 【BD】マルドル
 勲章に由来する、ドングリの物語をマルドルは聞いたことがある。
 少しづつ育つドングリがやがて大きくなり、実りをもたらすという
話である。途中まではありふれた成長物語となっている。
 どんぐりは森で暮らしていたが、ある日川に落ちて流され、人間
の街に来た。子供たちと遊んでいる間に彼らのことが好きになり、
やがて成長したドングリは、人間に恩返しとして実りをもたらした。
このとき、どんぐりが好んで寝床にしたのが、現在テクラル市に
伝わる市議長の勲章であった。というわけである。
 この話には後半がある。
 ドングリは人間たちに尽くして実りをもたらし続けたが、やがて
人間たちはその恩を忘れ、世界を破壊し始める。ドングリは悲しみ、
人間世界から離れる。ドングリに去られた人間たちは、やがて滅びた。
 というもの。
 伝えたのはケンタウロスの賢者で、エストン山脈内で道に迷った
旅人の一人が偶然出会い、聞いた。とのこと。


○ジル:
 【SG】カーツェナル、セリト
 エシエルの秘書。元オランの騎士。エシエルの部隊で副隊長を
勤めていた。デュラハン、アンカラッドの狂犬の異名を持っている。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 知識判定はお楽しみサイコロタイムですね。
 むんー。ガラフのインスピレーション! どこに投入するんで
しょうねーwktk
 カーツ、マルドルの良い出目があるので、まだ温存っといった
ところでしょうか?

 カーツせんせがテクラル市の生き字引と化している(゜Д゜)!

 いつものごとくセリトが安定して(ry w
 あぁでも、ひも付け的に、あちこち把握してはる模様。

 マルドルのバードが走ってる件。わりとめもってはるのかもとか
妄想してます。

++
 ──と、あれこれ判定結果を貼りまくりましたが、
 シナリオに直接関係するというよりは、フレーバー情報である
気がしたりしなかったりします(*‘ へ‘ *)エッヘン

【2011/12/03 07:30:20 投稿者修正】
メンテ
見届ける ( No.14 )
日時: 2011/12/03 11:44:47
名前: ルーイ 

「ぅわっ」


びっくりした、びっくりした!

いきなり足元からグラスランナーが出てくるんだもんな。
これで8人揃ったってことか。

「よろしく、シナモン。
君もミラルゴから?」

年長者には敬語で話すようにはしてるけど、グラスランナーは別だ。
彼らに礼儀は意味をなさない。
それより、共に楽しむことこそが彼らに対する礼儀だって、かあさんは言ってた。


カーツェナル、カーツ。
ハーフエルフでやっぱり魔術師らしい。
チルグラさんとは全然違う。
あとで、ゆっくり話をしたいな。
同世代だけど先輩だから、言葉には気を付けよう。
セリトさんとずいぶん仲が良さそうだ。
いいなあ。

「よろしくお願いします、先輩」


いまは挨拶だけ。
ジルさんの話し中だから。


ジルさんは、ちょっと天然ぽい人だった。
燻製って言ってるけどいいの。
突っ込みたいけどオレにそんな度胸はまだない。
無理。


見届ける、という表現をあえて使い続けることや、いまひとつオレたちを雇う必然性がピンと来ない、ってあたりは気になる。
でも、ジョージさんは信用できる依頼人だってはっきり言ってたわけだから、その辺りを疑ったらきりがないよな。


よし。
切り替えよう。


「魔術師として、カストゥールゆかりの土地にはすげえ興味があります。
是非、やらせてください」


オレはそう、ジルさんに伝えた。
実際、面白そうだもんな。

「草も用意してもらえるんですか!
それは嬉しいなあ、ロイドのやつ、喜びます」


ロイドのことは快諾してくれた。
よかったな、ロイド。



----------------
PLより

お仕事受けます。
セージがらみはまだオランに来たばかりなのであえて振りませぬ。

皆さん教えて下さいませ!
目をキラキラさせてお話伺います(笑)
メンテ
依頼その3@ジョージの角無しミノタウロス亭 ( No.15 )
日時: 2011/12/03 16:20:57
名前: 魔音@GM  <メール送信>
参照: http://bbs.swordworldweb.net/kyouyou-soudan/wforum.cgi?mode=allreadno=8575page=0

(ルーイ、シナモンの問いに応じる@ミノ亭個室)
 ジルは、見届ける。立ち会うという言葉について、説明をする。
「すいません。不慣れなことで、皆さんには大変失礼をしたかも
しれません。この点ははっきりとさせておかなければならないと
思います。
 ここで見届ける、立ち会う、という言葉を使って皆さんに話を
進めたわけですが、これは、交換の取引を阻害する要因の排除を
含めます。
 盗難にあったと考えられる以上は、交戦の発生を否定できない
ということです」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 たいまんさんの書き込みにタスカタ。
 依頼人の言う、見守り、立ち会いが、身代金取引の阻害要因の
排除(戦闘を含める)という点を、はっきりさせておきまする。

【2011/12/07 20:39:50 投稿者修正】
メンテ
粗挽き特選 ( No.16 )
日時: 2011/12/03 18:17:31
名前: シナモン・ペパー 

「燻製の偽物・・・」
俺はみんなのやりとりを聴きつつ考える
やっぱ食べられない奴か本物の燻製より不味いんだな
となると本物の燻製ってどんだけ美味いんだ・・・

考えただけでヨダレが垂れそうになっていると声をかけられる

>「よろしく、シナモン。君もミラルゴから?」

「え?ミラルゴってうまいの?」

いかん、うっかり凄くジューシーかつ豊穣な香りをさせる本物の燻製を想像してたせいで頭が食物にしか反応しなくなっている。
「あーえーと、どっかから来た」
うん、生まれた集落がどこにあったとか覚えてない
たぶんあっちらへん

そしてもう一つ忘れてたことを思い出した
「俺、しなもーん!よろしくな!」
挨拶は大事だってじっちゃんがいってた!

「で、あれか、本物の燻製をそのおっちゃんが味見するのを見学して、それを奪おうとする奴らの邪魔をするのが俺らってことか。」

間違いない、そのおっちゃんは本物のすごくうまい燻製が食いたいんだ
ふてぇやろうだ!!
一人で味見しようって魂胆だな!
しかも偽物だー!って言ったら凄く美味い燻製独り占めじゃないか!
しかもしかもしかも、横取りしたい奴らまでもいる燻製・・・

「そいつは信用なるか・・俺様がちょっと確かめて見たほうがいいような気がするな・・、もちろんそれを狙っている周辺の奴らもだ。」

精一杯引き締めた表情をしたがヨダレは滝だった。
_______________________
PLより:
最高級の奪い合われる燻製って凄いよね
ってことで、ズレてますが一連の動きをギルド等で探ってみたいと言う打診でございます。
探る内容は
1.打診してきた商人について
2.盗賊ギルドからの接触という事なので、ギルド内部の抗争の有無やギルドとしての思惑

そこらへんです。
必要ないと思われた場合は行動を変更致します。
メンテ
依頼の詳細 ( No.17 )
日時: 2011/12/06 01:05:03
名前: ミユ 

こちらは、今回の依頼を受けるつもりです。
マスターのところで、今回の依頼の受付を済ませ、個室に案内された時点で、特に理由がない限り、断る理由もありませんので。

他の方が、今回向かう場所であるテクラル市やその周辺、
今回の市議長の勲章に関するいろいろな質問をしたので、大体の情報は集まりました。

オランでもある程度は情報は集まるでしょうが、
「それでも、状況は刻一刻と変化しますので、最終的には現地でも情報を集めなければならないでしょう。
たどり着くまでの行程は7日ありますので、状況が変化する可能性もあります。」

出発に関しては、開催が2週間後ということみたいですので、遅くても明日朝ぐらいでしょう。
「もし、出発が明日でしたら、必要な人は情報集めや備品の購入などを今日のうちに済ませておいたほうがいいでしょうね。
基本的なことでしょうが、可能な限りしっかりと準備を整えることが大事です。」

まとめ的なことを言った後、改めて今回のメンバーについて見渡してみました。
服装や装備などから、大体の職業は判別できますが、
年が近い感じの方(ルーイさん、カーツェナルさん)もいれば、年齢が上のかたもいます。
ハーフエルフやグラスランナー方は、判別は難しいですけど。

かなり大所帯ですので、途中の宿では、部屋の確保が大変でしょうね。

PL:
大体、他の方がいろいろ質問してくださっているので、現段階では特にこちらからはないですね。
ただ、移動に7日もかかるということは、その間に状況が変化する可能性もあるということなので、
各人の専門や職業を生かした情報収集を、現地(テクラル市)で、改めて行う必要はありますね。
メンテ
依頼についての確認。 ( No.18 )
日時: 2011/12/06 10:03:42
名前: ガラフ  <メール送信>

通された奥の個室へ入ると、件の女性に席を勧められる。
促されて各々の席に着き、自己紹介を行った。

>「ジィリッダ・アンカラッドと申します。ジルとお呼び下さい。
> ご紹介にあずかりました通り、エシエルの秘書をしております。
> こちらも何かと至らないことが多いかと思いますが、どうぞよろしく
> お願いします」

>「オレはルーイ、魔術師です。
> ジルさん、皆さん、よろしくお願いします」

あの純朴そうな若者は、どうやら魔術師であるらしい。
チルグラ、カーツェナルに加えて、これで魔術師が3人。心強い事だ。

>「この依頼で一緒に旅をすることになりました、ミユ・リーブスともうします。
> マーファさまにお仕えし、精霊たちとも仲良しです。」

亜麻色の髪の人間の女性は、大地母神に使える司祭でありながら、
精霊魔術も扱えるという。
先日出会った“鈴蘭”プレナといい、最近は才女の活躍が華々しいものだ。

「ワシの名はガラフ。ラーダの神官にして吟遊詩人の端くれ、
 此方のセリトを頭に仰ぐ《銀月》に席を連ねる者です。
 改めて宜しくお願い致しますぞ」

自分も、《銀月》の面々に続いて名乗りを上げる。

***********************************

マルドルを皮切りに依頼人へ質問が飛ぶ。
ジルはそれに丁寧に、且つ誠実に答えていたように思う。
そんな中、

>「あと、これは一番大事なことなんですが」

>「ラバを一頭、連れて行ってもいいですか」

ルーイのこの質問には危うく席からずり落ちそうにはなったが。

>「あ、蝿だ。」

気がつけば、何故かシナモンが居た。

「シナモンよ…お主も依頼を受けるのか」

ならきちんと最初から同席せい!と小言の一つも言いたくなったが、
依頼人の手前、此処は我慢する事にする。

>「え、あ、うん、聞いてた。マジ。マジで。」

否、絶対聞いてはおるまい。

>「え、あーあれだろあれ、燻製を身代金で交換するんだろ?
> わかるわかる。スゲー燻製なんだな。」

既に勲章が燻製に変わっているではないか。

>「えぇ。市に1つしかないという、貴重な燻製なんです」

それに真顔で答える依頼人代理。

「…それは、是非とも一度拝見したいものですな」

出鼻から、多大な精神的疲労に襲われた…

>「で、あれか、本物の燻製をそのおっちゃんが味見するのを見学して、
> それを奪おうとする奴らの邪魔をするのが俺らってことか。」

「前半はともかく、後半は合っておるな。出歯亀は、阻止せねばなるまいよ」

>「そいつは信用なるか・・
> 俺様がちょっと確かめて見たほうがいいような気がするな・・、
> もちろんそれを狙っている周辺の奴らもだ。」

「うむ、頼めるか?」

とぼけてはいるが、押さえるべき所は押さえている。
何だかんだで頼もしいのだ、この草原妖精は。

>「それでも、状況は刻一刻と変化しますので、
> 最終的には現地でも情報を集めなければならないでしょう。
> たどり着くまでの行程は7日ありますので、
> 状況が変化する可能性もあります。」

ミユの指摘は尤もな事だった。

「仰る通りですな、ミユ嬢よ。
 ですが、出発までの猶予を使って、事前に情報を得ておくのも、
 現地入りしてからの選択肢を広げる事に繋がりましょう」

少しでも何がしかの情報を得てからテクラル市へと臨みたいのだ。

>「もし、出発が明日でしたら、
> 必要な人は情報集めや備品の購入などを
> 今日のうちに済ませておいたほうがいいでしょうね。
> 基本的なことでしょうが、
> 可能な限りしっかりと準備を整えることが大事です。」

これは大切な事を聞き逃していたのを思い出す。

「ところでジル嬢よ…質問ですが、出発は何時になるのですかな?」

===================================

【PLより】HP22/23 MP23/24 インスピ:未使用

投稿の間隔が空き、申し訳ありませんでした!m(_ _)m
インスピレーション使用の為に、まだ振っていなかった知識について
ダイスを振りました。以下に結果を添付致します。

09:35:15 ガラフ@テッピン 知っているかな?その4 ジル 2d6 Dice:2D6[6,4]=10
09:35:43 ガラフ@テッピン 知っているかな?その5 勲章 2d6 Dice:2D6[2,6]=8
09:56:08 ガラフ@テッピン 知っているかな?その6 シュタール 2d6 Dice:2D6[2,4]=6
09:59:41 ガラフ@テッピン 知っているかな?その7 バルターク 2d6 Dice:2D6[6,4]=10

セージの場合は基準値が4なので14、12、10、14。
バードの場合は基準値が5なので15、13、11、15ですね。
何故こんなにジルとバルタークの事を詳しいのか…?(苦笑)

大体質問は皆さんが出し尽くしてくださったので、ガラフは追随します。

>魔音@GM様

 01.インスピレーションの発動についてはPLの皆さんと相談したいので、
   すみませんが少々お時間を頂けますか?

 02.出発は翌日で大丈夫でしょうか?
   それと、事前準備で魔晶石や光晶石、暗晶石は購入出来ますか?
   出来る場合、何点までの物を何個購入出来ますか? 

【2011/12/06 10:05:19 投稿者修正】
メンテ
歌と盗賊 ( No.19 )
日時: 2011/12/06 10:24:27
名前: マルドル 

ジルの話を聞きながら、頭の中を回転させる。
篩いだした歌から出てきたのは――

「――ドングリ…ドングリの歌の、あれか…
 ケンタウロスの賢者から伝えられたという、おとぎ話」

私はジルの許可を得てレベックを取り出し、弾き語る。

いわく、川に落ち、森から人の街に流れ着いたドングリがあった
いわく、最初に子供達と、やがて人間達と仲良くなる
いわく、成長したドングリは、街の人々に恵みをもたらし恩を返す
いわく、そのドングリが好んで寝床にしたいたのが、勲章だった、と。

「この歌には続きがあるんだ」

その後、変わらず人々に恵みを与えたドングリだが
しかし、人々は恩を忘れ、やがて世界を壊し始める
やがて、ドングリは悲しみにくれ、人間世界を離れ
そして、恩恵を失った人間達は、滅んでしまった

――静かに歌い終わり、レベックを置く。

「昔語りに揶揄は多い。ジルの話から察するに、
 このドングリとは、勲章にはめ込む宝石だと思えるんだ」

「テクラル市でもっとも古い血筋のベゼル家には、
 エルフの血が流れてる、とも言われる。あながち、夢物語とは思えんのだ」

「しかし、そうなれば矛盾が生じる。
 歌の後半。宝石は人間世界から失われたことになっている。
 となれば――、今、ベゼル家にある宝石は『本当のドングリ』なんだろうか、な」

そこまで言って、肩を竦めた。

「まあ、おとぎ話だから、真偽のほどは分からん。
 今の我々の仕事は、あくまで勲章を無事に取り戻すことであって、
 宝石の真贋を確認することではないしな。
 宝石のことは、一旦横へ置いておこう」

そして、ジルへと視線を戻す。

「ただ、念のために尋ねておく。
、その、勲章にはめ込む宝石だが。
 依頼に上らなかったということは、保管されているということだろう。
 今は誰が管理している?
 それから、勲章を奪った盗賊だが、宝石のことは何も言わなかったんだな?」

  >「それでも、状況は刻一刻と変化しますので、最終的には現地でも情報を集めなければならないでしょう。
  >たどり着くまでの行程は7日ありますので、状況が変化する可能性もあります。」

ミユの言葉を反芻する。

  >「もし、出発が明日でしたら、必要な人は情報集めや備品の購入などを今日のうちに済ませておいたほうがいいでしょうね。
  >基本的なことでしょうが、可能な限りしっかりと準備を整えることが大事です。」


「そうだな。移動に七日、ということは。期限は一週間ということになる訳だし」

逆算して考える。
今の時点で二週間なのだから、な。

  >「そいつは信用なるか・・俺様がちょっと確かめて見たほうがいいような気がするな・・、
  >もちろんそれを狙っている周辺の奴らもだ。」

元気の塊のようなグラスランナー、シナモンの言葉に頷く。

「ああ、よろしく頼む」

そしてジルに向き合い

「シナモンの助けになればいいが――」

「その、立会いに関わる商人――シュタールを、依頼人はどう思っている?
 信頼できると考えているから、鑑定人として認めたのだろうが。
 エシエルの忌憚のない見解を伺ってもよいだろうか?」

「あと、盗まれた経緯を確認したい。
 勲章はどこに保管され、誰が管理していたのか。
 誰もが自由に目に触れられるところにあるのか、あるいは厳重に隠されたのか
 いつ盗まれたことが発覚したのか。
 盗んだ犯人は誰で、その動機は?
 犯人は今、どこで、どうしているのか?
 盗賊ギルドが直接手を下したのか、あるいはギルドに持ち込まれだたけなのか。
 そもそも勲章に関して、ギルドとはどんな取り決めがあったのか」

たいてい、ギルドと権力者は深い闇の中で繋がっている。
街の損益に損なうことは、ギルドの立ち位置の危うさに繋がる。
そのリスクを犯してまで、街と対立するだけの価値があるのだろうか。
それを考えると、無理があるのだ。


「それから、一番大切なことを聞き漏らしていた。立会いの日時は、いつなんだ?」


PL>
ギルドへ行くって言うシナモンを援護射撃しますよw
援護になればいいんだけどね!

分かったことはまとめ方面に随時更新します。がしがし

【2011/12/06 10:38:22 投稿者修正】
メンテ

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