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04_取引へ
241
: 2012/01/17(Tue) 21:21:36
魔音@GM

夕刻から、取引へと至る時間のスレッドです。
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招集
242
: 2012/01/17(Tue) 21:29:30
魔音@GM

 テクラルの街に、臨時議会の招集を告げる角笛の音が響き渡った。
 それを聞いた市井の人々は、家路に急ぐ。
 華麗な武装に身を包んだ何人かの市議会議員たちが、ベゼル家本宅に
向かう姿が見られたかも知れない。

 別邸に残った老人たちは、招集の角笛を聞いたのは久しぶりだねぇと
呟き、動向を伺っている。

    ◇

 ベゼル家別邸からは、エシエルを乗せる4頭立ての戦車が出発準備をしていた。
 御者はジルがつとめるようで、今はその全身を銀に輝く鎖帷子で鎧っている。
 その少し前、戦車から必死に矢を抜いていたジルの姿があったとか。

    ◇

 エシエルは、市民兵を束ねるマイリーの神官戦士、派遣されてきたオランの
騎士たち、マーファ神官戦士の長、グリンデール家の当主、ファリスの神官
たちと話をしていた。
 彼らの前にはテクラル市街と、郊外のカランシルマーファ神殿の地図が
あり、小さな駒が幾つかピンで止められている。
 占拠された議会塔と城壁の一部の包囲状況、郊外の神殿への対策について、
打ち合わせをしていたようだった。
 議会塔、城壁についてはこれといった動きはないが、出入り口を固く閉じ、
籠城をしている。この中にマーファの神官たちを送り出し、『ピース』を使って
武装を解除させるのがその基本戦術と見えた。会議に臨むマーファ神官
の顔には、強い決意の色が伺える。
 郊外のマーファ神殿では、大神官の救出方法を講じているようだ。大神官の
救出が成功すれば、無血での街全域の戦闘の収束も可能となるとのことだった。

 エシエルの顔色は悪く、黙っていさえすれば、その白い肌は大理石の
神像を思わせる神々しささえ纏っていた。
「無事お帰りですか」
 別邸に帰ってきた一行の姿を認めると、彼は沈黙のイメージを破り、人懐っこい
笑顔を向ける。

 シュタールは、エシエルの手を一度握ると、ひとつゆっくりと瞼を閉じた後で、
商売の話を始める。議会塔の扉を破壊する為の、攻城兵器の準備が終わった
ことを報告した。
 平坦で、これといった感情のこもらない声だった。
 彼女は、傍らのルーイの手を取り一同に紹介する。
 ルーイの活躍については、すでに報告があったらしく、一同は少年の姿を
認め、一礼を送ってくる。

     ◇

「慌ただしくなって色々と大変かと思いますが、こちらも片が付きました。
 それでは、取引場所に行きましょうか……」
 言いかけたエシエルのもとに、矢のように駆けつける小さな影があった。
 緑色の長い髪をなびかせた幼い女の子が走ってきて、蝉のように飛びついた
のだった。 
「エリ、ン?」
 エシエルは驚き、次いで喜びを満面にたたえ、震える手でその少女を抱きとめる。
「そうですか。あなた方には、どれだけ礼をしても足りそうにありませんね」
 冒険者たち一行を見やり、淡い笑みを浮かべる。
「……、こんな時間が、ずっと続けばよいのですけれど」
 目を閉じ、エリンの重みを幸せをかみしめるように受け止めていた。

 沈黙の長さに気づき、エリンがエシエルの体を揺する。エシエルはしかし、
何も答えない。
 穏やかな微笑みを浮かべたまま、あるかなしかの薄い呼吸を繰り返すばかりだ。
 神官たちがエシエルを看て、首を横に振る。いよいよ昏睡状態に陥ったと
かれらは判断した。
 エリンと呼ばれた少女は、はじめのうち、何をふざけておる? 起きぬか!
などと呼んでいたが、事態を察し、エシエルの名を声を限りに叫び始める。
 けれど、それはすぐに止んだ。
「そうじゃ。誰ぞ、誰ぞ妾を連れて行ってくれる者はおらんか?
 頼む。この土地のどこかに、現界した妾の本体が眠っているはずなんじゃ。
 そこに行きさえすれば、妾は元の世界に戻り、エシエルを縛る呪いへの
魔力も絶つことができるんじゃ。葉っぱ一枚の手がかりでも良い。誰ぞ、
妾に教えてくりゃれ」
 少女は一同に、エントとして現界した本体の所在について尋ね、そこに
連れて行ってもらえないかと頼んだ。

 シュタールは、エシエルの昏睡を確認すると、どこからともなく現れた
アシナート商会の者たちに、淡々と幾つかの指示を出した。そのひとつが、
巨人の賭場と呼ばれる丘から、セリトを連れて帰るように。というもので、
ジルと戦車、そして、セリトのことが判る者を向かわせるようにと指示だった。
 エシエルが昏睡状態に陥ったことを受けて、取引場所を再度変更し、
この場で行うことを決めたのだった。
 紹介を受けた後も手をつないだままでいたルーイは、シュタールの手が
震えているのがわかる。彼女はルーイの手に縋ることで、やっとこの場に
立っていたのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 まずはベゼル家別邸に集合しているシーンからですー。

○議会塔と城壁の一部、カランシル・マーファ神殿が、警邏隊および
 マーファ神官戦士団に浸透したカーディス一派に占領されていることが
 明らかになります。
 ●これに対し、議会塔、城壁については、マーファ神官戦士団による、
  マーファ神聖魔法『ピース』を使用して、武装解除を行う。という作戦を、
  エシエルを中心に実行するようです(エシエルは、議長から指揮権を
  渡されています:強引設定かもですが)。
 ●カランシル・マーファ神殿については、神殿に密偵を潜入させて、
  大神官を救出する作戦を立てているとのことです。

○エリンが登場します。緑髪の少女の外見ですが、エント(の幼体)である
 ことが精霊使いにはすぐさまわかります。
 ●エリンは、エントとして現界した本体が街のどこかにある筈なので、
  その場所に連れて行ってほしいと願い出ます。

○さのさんのカーツは、一瞬、ジルに拉致られて、丘のセリトを連れに行く
 ことになっていいかな、かな!(セリトのことが判るひと指定です
 暴走タイム( ・`ω・´)o彡゜暴走タイム
 (+追記です)
 ※単に暴走馬車に乗って頂きたかったとかそんなことは決して(げふん
  往復の時間とか無視してくださいませ。あと、せっかく出た目とか
  申し訳ないんですけど、セリトせんせは容赦なく連れ戻し&連れ戻されて
  頂きたく候!
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精霊王・エリン
243
: 2012/01/17(Tue) 22:20:24
ルーイ

別邸に戻ると、随分慌ただしくなっていた。
セリトさん以外は、みんな戻っている。
セリトさんは現地で潜伏してるらしい。

エシエルさんの顔色は、いよいよ悪い。
症状が加速してるのか?
なんで?

小さな緑髪の少女が、エシエルさんに抱きついた。
この子が、エリン?どんぐりの精霊?
オレにも姿が見える。
具現化した精霊って、妖精みたいなんだな。

と、思っていたら。

エシエルさんの身体から、力が抜けた。


どういうこと。
エリンに吸い取られた?


アルフレーデの手が、オレの手を握っていた。
小刻みな震えが伝わってくる。


「大丈夫」


エリンの本体。この街のどこかにあるという、本体。


「大丈夫だから」



アルフレーデに向けて、でも、それ以上に、自分自身に向けて、呟いた。
皆の話しを聞く。


そして、とても見た目では分からない、偉大なる精霊王に向けて声を上げた。


「樹の精霊王・エリン。
 オレは魔術師のルーイです。
 この街に、あなたの分身だと思われる木々が祀られている祠があります。
 それは、街の中心から外周に向かって拡散するように点在しています。

 これは、オレの勝手な推測なんですが。
 街の中心にあるのが議会塔なんですよね。
 それで、その地下には廟があると聞いています。

 一番可能性があるのは、そこなんじゃないかと思うんです」


オレの推測は、本当にただの憶測にすぎない。
情報が足りない。
カーツが調べ物をしてくれたはずだ。
そして、ガラフさんの呪いが解けているなら、きっとジェイドさんも同じ。

オレの適当な推測なんかより、ずっと的確な情報を持ってるはずだ。

一刻を争う。
エシエルさんの病状が一気に進んだのはきっと、エリンのせいだ。
でも、エリンのせいじゃない。
早く、彼女の身体を取り戻さなくちゃ。



------------
PLより:
口火を切ります!
憶測の垂れ流し!
ジェイド辺りが修正してくれると信じてますw

わくわくするでえ。。。
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その場所は
245
: 2012/01/18(Wed) 22:00:47
マルドル

別邸に戻ると、状況が一変していた。
緊迫した空気の中、エリンと共に進む――

「エリン!」
その名を呼ぶまでも無く、エシエルに飛びつく彼女。
再会を喜んでいるように見えるが、しかし、エシエルに覇気がない。

「彼女はエリン。植物の上位精霊のエントだよ
 紋章と対の『どんぐり』に封じられて、エルフの里に保管されてたんだ」

戻っていた仲間達に、エリンを紹介する。
こうしてはっきり目に見える形で、
言葉の心配も無く上位精霊とまみえられる奇跡はないだろう。
しかし、その『奇跡』が世界の歪みを生じているのなら、
彼女の望み通り、精霊界へ還さねばならんだろう。

「シュタール…いや、アルフレーデ。
 エリンの望みを叶えるために危険を冒したそうだな」

エリンが話した『その光景』を想像して、ふっと、微笑が漏れた。


しかし、平和に見えたその時間も、エリンの叫びで終わる。

エシエルがあっという間に昏睡状態へと陥り、
それは――手の施しようのないことだと、傍目に見ても分かった。

悲痛な叫びを上げるエリンに、ルーイが話しかける。
彼の話では、議会塔にそれがあるのではないか、と。

「私はここに至るまでの情報は何も分らぬ。
 しかし、ルーイの話を聞くと、本体がそこにあるように思えるのだが、
 それで正しいだろうか?」

「しかも、集まった神官殿の顔ぶれを見るに、
 非常に危険な状態だと思われる」

「くだんの、カーディス信者の団体が絡んでいると、考えていいのだな?」

仲間達ひとりひとりの顔を見て、そう言った。
彼ら、彼女らの足で集めた情報だ、充分信頼できるだろう。


「ハルン」

私は、紋章をグラスランナーの首にかける。

「これをあんたに返そう。
 あんたは、この街の代表として、エシエルの想いを叶えてやってくれ」

エシエルなら、きっとこの街の人々の安寧を願う。
そのために、この紋章を有効に使ってくれるだろう。

「私は、私の役目を果たすよ。
 それがこの仕事の契約だ、それに――エリンの願いでもあるんだ」


PL>
ガラフと一緒に戻ってきました (`・ω・´)

マルドルはハルンに紋章を返して、
エリンの本体を取り戻しに行くことを希望します。
…たぶん『取り戻す』であってるよね、よね!(笑)
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急転直下の合流。
246
: 2012/01/19(Thu) 00:47:25
ガラフ

マルドル、ハルン、エリンと共にベゼル別邸へと戻る最中、
何やら様子がおかしい事に気付く。

鳴り響く角笛の音と、急に建物の中へと閉じこもる住民達。
角笛が何か重大な事を示す合図であるのは分かるのだが、
いまいち分からない。

***********************************

ベゼル別邸へと戻ると、物々しい警戒態勢が目につく。
玄関には戦車が用立てられている。

エシエルへの面会を申し出ると、彼は街の高官と思しき数名と、
地図を睨みながら深刻な面持ちで討議をしていた。
自分が地下でエリンと遭遇している間に、何か重大な変化が起きたに違いない。

そしてエシエルの顔は、先刻と比べて明らかに白くなっている。
これは心労から来るものか、それとも…

>「無事お帰りですか」

だが、エシエルは自分の事など意にも介した素振りも無く、
此方に声を掛けてくる。
これが将の器か、と心の中で頷く。

そしてエシエルに報告をしている半妖精は…

「彼女がシュタール、じゃったのか?」

テクラル市への道中を同行した隊商に居た顔だ。
名前が如何にも男性的なので、まるきり考慮していなかった為、余計驚く。

>「慌ただしくなって色々と大変かと思いますが、こちらも片が付きました。
> それでは、取引場所に行きましょうか……」

出発を申し渡すエシエルに、エリンが思い切り飛び込んだ。

>「エリ、ン?」

「色々ありましてな、話すと長いのでこの場では割愛させて頂きますが、
 ハルン氏を尋ねた際に彼女に出会ったのです」

口が裂けても言えない。
手が滑って勲章を地下水路に落としてしまった事。
“どんぐり”も手から滑らせてエリンに倒れこんでしまった事など…

>「そうですか。あなた方には、どれだけ礼をしても足りそうにありませんね」

エシエルは淡い笑みを浮かべて謝意を述べた。

「礼を言わねばならんのは此方の方です。
 ワシは彼女に、この身に降りかかった“隠匿の呪い”を解いて貰いました。
 賢者ジェイドやエシエル氏には既知の事かも知れませぬが、
 確認の意味を込めてお話致しましょう。勲章と“どんぐり”はですな…」

居合わせた全員に、勲章と“どんぐり”について知り得る全てを伝える…
 
***********************************

>「……、こんな時間が、ずっと続けばよいのですけれど」

エリンをしばらく抱きとめていたエシエルに反応が無い事にエリンが気付く。
声を掛け、揺すり、耳元で怒鳴り散らしても意識は戻らない。
病状が悪化した、という事だろうか?

>「そうじゃ。誰ぞ、誰ぞ妾を連れて行ってくれる者はおらんか?
> 頼む。この土地のどこかに、現界した妾の本体が眠っているはずなんじゃ。
> そこに行きさえすれば、妾は元の世界に戻り、エシエルを縛る呪いへの
> 魔力も絶つことができるんじゃ。葉っぱ一枚の手がかりでも良い。誰ぞ、
> 妾に教えてくりゃれ」

ルーイはエリンに、彼女の本体の在り処についての持論を述べる。

>「この街に、あなたの分身だと思われる木々が祀られている祠があります。
> それは、街の中心から外周に向かって拡散するように点在しています。
>
> これは、オレの勝手な推測なんですが。
> 街の中心にあるのが議会塔なんですよね。
> それで、その地下には廟があると聞いています。
>
> 一番可能性があるのは、そこなんじゃないかと思うんです」

成程、言われて見ればその通り。

「ふむ…木々は地面の下に根を放射状に伸ばしていきますでな。
 道理としては全く正しい」

上京して間もないという若者の知恵と発想に驚く。
先日知り合ったプレナと同様、ルーイも星王の恩寵が篤いようだ。

「…という見解をルーイ氏は持っておられ自分も同意する所でありますが、
 この件について、同志ジェイドはどの様な考察をお持ちか、
 ご教授願えますかな?」

長きに渡り、テクラル市を研究してきた賢者ジェイドなら、
この疑問にきっと応えてくれる事だろう…

一方、マルドルは勲章をハルンに渡す。

>「これをあんたに返そう。
> あんたは、この街の代表として、エシエルの想いを叶えてやってくれ」

>「私は、私の役目を果たすよ。
> それがこの仕事の契約だ、それに――エリンの願いでもあるんだ」

マルドルはいつも揺るぎない。

「ワシはエリン嬢に“隠匿の呪い”を解いて貰った。
 この恩は必ずや一命に換えても返す所存ですぞ。
 破壊の女神の先鋒など、光の神に仕える者として許してはおけんしの!
 それにエシエル氏の如き前途ある有望な若者を、
 病に倒れさせる訳には絶対に行きませんでな!」
 
それに、女性の涙など見とうないものでしてな…

最後の言葉は飲み込む。
言った後で赤面するのが分かりきっていたからだ。

***********************************

シュタールはエシエルが昏睡してから迅速な指示を出す。
どうやら取り引き場所を、此処ベゼル別邸に変更するらしい。
妥当な判断だろう。
そして、巨人の賭場に潜伏しているらしいセリトを連れ戻すように、とも。

「これから起こる戦いにセリトの力は必要不可欠じゃ。
 ジル殿、カーツェナルよ、宜しく頼みますぞ」

2人に頭を下げ、頼む。

自分も武器を取る事は出来るが、
大規模戦が予想される状況下で先ずやらねばならないのは負傷者の治療だ。
数刻先の事を考え、背筋に冷たい汗が流れるのを感じる。
修羅場はそれなりの乗り越えてきた筈だが、未だこの感覚に慣れない。

それにしても、自分は弱い。
呪いに囚われ、少しの緊張で容易く右往左往してしまう。
エシエルの病を癒す事は出来ず、知に於いてはルーイに遠く及ばない。
妖魔退治の件といい、地下水路といい、マルドルに助けられっ放しだ。

今までの自分の在り方、これからの自分の在り方。
そう言ったものを見つめ直す時期が来たのかも知れない…

===================================

【PLより】HP22/22 MP23/24 インスピ:使用済み

勲章と“どんぐり”について皆に説明し、情報共有を図ります。
それと、賢者ジェイドにエリンの本体の本体が眠る場所について尋ねます。
もし、賢者ジェイドの“隠匿の呪い”が解かれていない場合は、
エリンに解呪をお願いしたい所ですが…出来るかな?

後半は独白モード。丸っきりフレーバーです。
…誰かと上手く絡めない自分、絶賛ダメダメ中…
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鐘と召集と作戦
248
: 2012/01/19(Thu) 20:49:44
ミユ

鐘の音が街中に響き渡りました。
しばらくすると、街の重鎮と思える方やオランの騎士の方、神官の方などが慌ただしく移動し始めました。
どうやら作戦会議が開かれるようです。

エシエルさんは病身をおして、今の現状と作戦の打ち合わせを行っています。
街の重要な施設である議会塔と城壁の一部、郊外のマーファ神殿が占拠されているようです。
その中でいろいろ案が提言されましたので、こちらもそれについて発言しておきます。

「郊外のマーファさまの神殿の大神官さまを救出するのは、確かに隠密行動で救出するのがよいでしょうが、
高位の闇司祭がいる可能性もありますので、実力の高い少数精鋭で行うのがいいでしょう。
まずは、どこにとらわれているかが重要ですね。
街中の議会塔や城壁に関してですが、
戦力を集中する意味合いでも、まず議会塔の方を優先して、城壁の方は牽制しつつ、議会の方が終わってからという方がいいでしょう。
あと、『ピース』の奇跡(魔法)についでですが、強い信念を持っている相手(高LV)には通じないときもあるでしょう。
その場合の対処法も考えておく必要もあります。」

そうこう討論しているうちに、エシエルさんに緑色の髪の少女が親しげに会話をしていました。
エントの分身体みたいなもののようです。
どうやら、エシエルさんの病気と今回の依頼の件に重要な関わりがあるようです。
そして、エシエルさんはさすがに無理をしすぎたみたいで、眠ってしまって目覚める様子はありません。
エントであるエリンさんが言うには、自分の本体を見つければエシエルさんの状態は良くなるとのことです。
こちらも状況が緊急を要します。

仲間みんなに提案してみます。
「今するべき案件が多いですね。
議会塔や城壁、大神殿、取引、エントの本体の件。
議会塔や城壁の方に関しては、わたしたちが出向かなくても問題はないでしょうが、
少なくとも、取引の件は罠の設置やインプや立坑のことがあるでしょうし、
エントの本体の件に関しても、エリンさんから懇願された以上、早いうちに行う必要がありますね。
大神官さまの救出に関しては、詳しい方の協力と同行がいりますので、
こちらも行くべきか密偵の方にまかせるかの判断は難しいですね。
もし全部行うのであれば、優先順位を考える必要があります。
あともう1つ、わたしたちがまとまっていくべきか、それぞれ分散して行くかも重要です。」

PL:
妙に作戦参謀ふうな会話状況ですね。
「ピース」の魔法は、抵抗判定がある分、必ずしもかかるわけではないですからね。
特に、高LVの敵はまず判定は成功するでしょう。
もちろん戦力は減るでしょうが、スリープクラウドと同じような感覚程度で考える方がいいかと思います。

こちらとしては、なるべくまとまって行動したいのですが、性急を要する事柄もあるので、
分散するのもありですね。
まとまって行動するなら、エントの件→議会塔→城壁→大神殿→取引の優先順位でしょうか。
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作戦の行方
250
: 2012/01/20(Fri) 03:44:49
魔音@GM

「ミユ殿は、城壁は陽動だと?」ファリスの神官が、興味深げに問い返す。
「我々は、城壁にとりついているのが市議の一人、シケル氏の率いる
部隊であることを確認しています。
 有力者の居る場所が主力という考え方もできますが、確かに、シケル氏
が中心となって起こしたと考えるには、今回の事件は大きすぎる気も
しますからね」
 何か考えるようなそぶりを見せたが、ファリスの神官は思い出した
ように再度口を開いた。
「あぁそうでした。警邏隊に浸透している連中ですが、<キュアー・ポイズン>
によって、無力化することもできることを確認しています。何かの
役に立つかも知れませんので周知しておきます」
 敵の主戦力が、特殊な薬物によって強化された兵士であることを告げた。

    ◇

「うん。ありがと」
 落ち着いたアルフレードは、恥ずかしそうに感謝の言葉をぼそっと
呟くと、
「キミの手が冷たかったら、もう暫くこうしておいてあげる」言って
暫くの間つないだままにしておいた後、ルーイの手をそっと放した。

    ◇

>「シュタール…いや、アルフレーデ。
> エリンの望みを叶えるために危険を冒したそうだな」
「わー」マルドルを身近にしてアルフレードは感嘆の声をあげ、自分の
胸の前で手を組むと、慌てて視線を持ち上げて目を合わせる。
「ふふん。矢の中水の中だって、全ては商売のためよ。び・じ・ね・す!
 でも、マルドル、と、ガラフだって、相当だったんじゃない」
 言って、笑みを返す。
「それにしても、マルドルは良い喉を持ってるだけじゃなく、耳も
聡いのね。一息ついたら是非歌を聞かせて欲しいな」
 楽器を弾く仕草でせがんでみせた。
 そんなマルドルは、アシナート商会の商標が泳ぐロバの紋章である
ことに気づいて、笑みをもうひとつこぼしたかも知れない。

    ◇

 エントであるエリンの現界した本体の所在。
 議会塔の地下。というルーイの目星に、その妥当性が量られた。
 結果、カーツの調査、ベゼル家の霊廟の所在といった手がかりを
総合し、その説は濃厚になる。
 皆の話が出尽くしたところで、ガラフがジェイドに話を振った。
 ジェイドは肯定も否定もしなかったが、点と点を結ぶところに線を
見るのは道理であろうと応じた。
 が、「じゃが──」と言葉を継ぐ。
「エリン殿の仰ることに否定は致しませぬ。御身の力が、かの呪いを
織り成す糸の要であることに間違いは無いとは思いますのじゃ。
 それでも、この身は、それだけでこやつが解放されるとは思えませぬ。
 東は聖都ファーズの高僧、西は古都ライナスの魔術師たちの力を借りても
解けなかった呪いですじゃ。ワシには、何かが欠けているような気がして
ならんのですじゃ」そう伝えた。

    ◆

 ガラフは、そんな老ドワーフの様子から、彼の状態を悟り、エリンを呼ぶ。
 エリンは、すぐにその様子を察した。
「許してりゃれ。妾としたことが、求めることしか考えておらんかった」
 ジェイドの首に手を回して頬を寄せる仕草で、<ニュートラライズ・
エレメント>を行使し、彼を絡め取っていた呪いの根を解いた。
 こうしてジェイドが捕らえられていた隠蔽の呪いは祓われた。

    ◇

>「くだんの、カーディス信者の団体が絡んでいると、考えていいのだな?」
 マルドルの言葉に、「そう確信している」と応じたのは、マイリー神官だった。
「ただ、連中の狙いがいまひとつはっきりしないのが難点ではあるがね」
 眼帯に覆われていない方の目で、ギョロリとマルドルを見据える。
「カーディスの手口は、つまるところ破壊にあるはずなのだが、
籠城というのは状況を長引かせる手だ。何を待っているのだろうね、彼らは?」
 短く刈り上げられ、白いものの混じった頭をぽりぽりと掻いて先を続ける。
「──まぁしかし、我々は目の前にぶら下げられた標的にとびつくまで。
 そうすれば気づくこともあるかも知れん。
 いずれにせよ、主力はお前たちだ」マルドルたちを指して言った。
「我々は議会の決議を受けて、議会塔に正面から攻撃を仕掛ける
ことになるだろう。その間に、なんとか霊廟に侵入してくれ」

    ◆

 首にかけられた勲章に、ハルンは誇らしげに胸を張った。
「エシエルの想い、か。こそばゆいけどいいぜっ。それじゃ、おれ様が
墓穴に案内してやる」
 言って囁いたのは、水路伝いに霊廟に至る方法だった。
 長い暗渠があるので普通に行くことはできなかったのだが、
ヌシの力を借りることができれば、全員がヒレなどにつかまって水路を
潜って抜け、墓所内の水路に直接侵入することができる。との
ことだった。
 エリンは同意するが、それで皆、よいのか? と確認をしてくる。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM

>みなさま 
 ラストバトルは議会塔で良いですかね? と調整をいれつつあります。
残り日数が押しつつあるので巻を入れつつある(`・ω・)っ@ということも
ありますがw
 アイディア次第によっては、分割する作戦もありかと思います。

 エントの本体が、議会塔の地下の霊廟にあるのではないか。という
目星は、ほぼ間違いないところだと見当がつきます。
 ただし、賢者ジェイドは、エシエルの呪いを解くのに、それだけ
では足りないのではないかと危惧します。

>テッピン@ガラフさん
 うぃー。ジェイド解放です(ノ*゚ー゚)ノ
 ドタバタキャラとして定着ってところは吹きましたww
 いやいや。あれこれと試練にしぶとく耐えるそこぢからキャラ
という側面を忘れることはできませんぞ!w

>さの@カーツさん
 暴走おつきあいありりw
 ぶひひ。呪いとけまするー。
 ジェイドは、もうひと味たりんとかほざきはじめてますが(
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出発に向けて
252
: 2012/01/20(Fri) 15:25:00
ルーイ

オレの推測は、大体においてみんなの同意を得た。
それはそれで、気持ち悪いけど。
本当に正しいのか、疑いは脳裏から離れない。


>「キミの手が冷たかったら」


アルフレーデはそう言って、オレの手を握っていてくれた。
実際、今、オレの血は多分全部頭に回ってる。
手は随分冷たいに違いない。
冷え性ってやつだね。



温かい手が離れて、会議は更に進む。
セリトさんも、カーツが連れて帰ってくれた。
あの人の戦闘力と精霊の力は、絶対に必要だ。


「カーツの調べた話によれば、
 昔、悪魔を退けた双子の半妖精が、石になっているとか」


ジェイドさんの、何かが足りない気がする、との言葉に、頭を巡らせる。
現代の人間がいくら集まったところで、エント一体の力に敵うとは思えない。
だから、ジェイドさんの違和感は、それ以外のところに感じているんだろう。


「もしその双子の石が残っているのなら、それはどこにありますか」


双子の半妖精―――エシエルさんと、アルフレーデ。
これが、偶然だなんてことがあるもんか。
でも、だから、どうだっていうんだ。
エシエルさんとアルフレーデはもう出会っているし、協力もしているじゃないか。


「それと、その退治された悪魔がどうなったのか、どなたかご存じありませんか」


呪いをかけた張本人が、その悪魔であるとしたら。


「あと。エシエルさんが受け継いだという一振りの剣」


記憶を掘り起こす。
エシエルさんの言っていたことを思い出す。


「それを、エシエルさんの双子の妹である、アルフレーデに貸すことはできませんか」


全部憶測だ。
妄想と言ったっていいくらいの。



籠城を不思議がるマイリー神官の人に、続けて言う。


「ご当主の屋敷に、下位の吸血鬼が侵入していたのはもうみんな知ってると思います。
 下位の吸血鬼は、真の吸血鬼によって変化せしめるものです。
 カーディスの連中が吸血鬼を切り札にしているとしたら、彼らが待っているのは、夜でしょうか」



ハルンはグラスランナーだった。
彼は案内役を買って出てくれた。
確か、元々、「案内人」だったよな。


「よろしく、ハルン。
 頼りにしてるよ!」


びしょぬれになるとか、風邪引きそうだけど。
そもそも、ヒレに掴まって水路を行くとか、オレ、掴まってられるかな。
振り落とされる気がひしひしする・・・・




--------------------------
PLより:

エリンの本体を見つければゴールだと思っていたので、どきどきしているたいまんです。
憶測を垂れ流しつつ、行動宣言としては、「ハルンの案内で霊廟に侵入します」。
全員で行くかは、各自の判断でいいと思いますが、重要事項ですし、全員で動いていいんじゃないかなーと僕は思っています。
行動開始に伴い、再度センスマジックを発動します。
怪しいものは見逃さないぞう。



ということで妄想タイム!!
呪いを解くもうひとつの鍵は、呪いをかけた張本人をどうにかすること、と仮定して。
石になった双子はエシエルの祖先で、呪いをかけたのは悪魔(魔神?吸血鬼?)。
ユーグネルは悪魔の復活をもくろんでいて、悪魔の身体、もしくは吸血鬼の「邪な土」が霊廟に保存されている。
マーファ神殿にある可能性もあるけれども。
その復活前の身体か何かを、エシエルに継承された剣で破壊すればいい。
ユーグネルの連中は、その何かを守る、もしくは狙っていて、PCたちはそれを退ける。
みたいな展開がステキだなー、と
もんもんと妄想してみました。
中二やでえ・・・。


バンパイアだけ知ってるので、悪魔がドッペルかも、的な推測はしないことにしますw

14:22:44 たいまん@ルーイ 推論ぶつための知識判定
14:23:09 たいまん@ルーイ ダブラブルグ14 2d+4 Dice:2D6[1,2]+4=7
14:23:23 たいまん@ルーイ ドッペル16 2d+4 Dice:2D6[1,4]+4=9
14:23:39 たいまん@ルーイ バンパイア13 2d+4 Dice:2D6[5,5]+4=14


霊廟侵入前にセンスマジック発動:
15:20:10 たいまん@ルーイ 先振り センスマ発動 2d Dice:2D6[5,5]=10
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エシエルの剣
254
: 2012/01/22(Sun) 03:58:31
魔音@GM

 グリンデール家の若い当主、フレデリカが口を開いた。
「賢者ジェイドよ。そなたの悪い癖だ。大陸を代表する東西の賢人たちが
束になっても、こちらの冒険者たち以上に、我らが街の秘密に迫ることは
能わなかったのであろう?
 いたずらに惑わすでないぞ」
 ジェイドを窘める口調は堂々としていたが、泣き腫らした目元はどれだけうまく
化粧をしようと、隠しようが無いようだ。

「これは失礼致しました、レディ・フレデリカ。
 お主らにも、ワシとしたことがつまらぬことを口にしたかもしれん」
 一行には、ドワーフ流に髭が床に着くほど丁寧に腰を折って謝意を伝え、
ルーイの質問に答える。

「物語が本当に起きた事件を反映したものであるとして、登場する
“双子の妖精”が、現実には一体何を指すのかは、よくわかっておらん。
 悪魔もまた同様じゃ。
 広く物語を見渡せば、妖精が、物語の舞台の外からやってきた外国人
であったりもするし、また、悪魔が特定の人物や団体ではなく、病気の類を
示すこともある」
 一つ言葉を切って、先を続ける。
「さて、その悪魔じゃが、実はその行方を扱った物語は存在せぬ。
 カーツ殿にお伝えした物語は、悪魔が来て、去った結果を受けたもので
あるが、どのようにして去ったのかは明確ではないんじゃ。
 幾つかの異なる物語を収集してみたが、同じ過程を辿った話は無くてな」
 双子の半妖精、悪魔の行方は判らないというジェイドの答えだった。

「──が、エシエル殿がベゼルの墓所に通っていたというのなら、或いは
その双子の石とやらは、案外その墓所にあるのではないか? ルーイ、
いずれにせよ、今はそなたが直接見て確かめるしかないがな」
 フレデリカがルーイに告げる。
「剣はそなたに預けよう。しかし、アルフレーデは一行に同行させられぬ。
 この者には、すべきことがあるが故に」
 剣は渡すが、シュタールは冒険者たちに同行させられないとした。

「吸血鬼の存在は、すまないが確認できていない」ファリスの神官が言った。
「しかし、確実にいると見ていいだろう。
 ルーイ殿の言う通り、夜は奴らの時間であることに間違いは無い。会敵したら、
現時点で君らに勝つ見込みは無い。従って、全力で撤退することを提案する」
「──まぁ、それは仕方が無いだろうな」マイリーの神官がその提案を受けて
口を開く。
「ふむむ。水路か」
 バトルシンガーとしても知られた男の呟きは、どこか羨ましそうだった。

 エシエルの剣は、黒曜石の刃を持つシミターだった。誰もがその
異様な石の剣身に、持ち主の姿を重ねて見たことだろう。
 ランズエッジ、ブラックブレイドと呼ばれる、スライス・スライダーの
一種である。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM

 ルーイの妄想がバクハツしている(・∀・)イイ!!w
 外野NPCがあれこれ言ってますが、雰囲気トークってことで!

 エシエルの剣はスライス・スライダー(p.264)と同等の剣です。
 貸与されますどぞぞぞぞ。

俗称:ランズ・エッジ、ブラック・ブレイド
正式名称:スライス・スライダーNo.6
能力評価:シミター(14)+2
 古代魔法王国末期の剣。剣身は黒曜石で出来ている。
 魔力付与者は、不明。
 一説には、マーファ神官の魔術師でもある“耕す者”タクラ・トイカ
ではないかと推測されている。この剣は、現在3振りの存在が知られて
おり、全て魔力付与者は神官でもある為、当時の神官魔術師でかつ
マーファ神殿でである彼の名が有力である。
 古代都市レックスのマーファ神殿に奉納されていたものを、レックスに
物資を搬入する隊商護衛士長に恩賞として与えられた。その後、男は
ベゼル家の始祖となり、その当主が代々継承してきた。
(民明書房的にでっちあげましたbyGM:ぉ)
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甦る記憶。
255
: 2012/01/22(Sun) 15:09:28
ガラフ

ミユから巨人の賭場での出来事をかいつまんで聞く。

「妖魔…インプが偵察に出ていたじゃと…」

文献で読んだ事がある。暗黒神官が使い魔として用いる事が多いという。
つまり、ユーグネルが今回の取り引きに絡んでくるのは確定と言う事だ。

ミユは議会塔制圧の優先を提案する。
曰く、城壁方面は誘導ではないかと。
それに対し、ファリスの神官戦士が頷く。
曰く、シケル氏が起こした反乱にしては規模が大き過ぎると。
加えて、反乱勢力には薬物中毒の者が多く存在し、
それらは《解毒》の奇跡によって無力化する事が可能だという。

「《平和》にしても《解毒》にしても、人が成せる奇跡には限りがある。
 根本的な解決を図らぬ限り、きりがありませんな…
 やはり此処は、頭を押さえてしまうしかありますまい」

溜め息をつきたくなる。何とも大きな話になったものだ。
明らかに一介の冒険者には手に余る事態だ…

***********************************

賢者ジェイドはルーイの推論を遠回しに肯定する。
どうやら、彼は隠匿の呪いから解放されては居ないようだ。
それに気付いたエリンが、先に自分に行使したのと同様の魔法を施す。
これにより、彼の蓄えた知識と見識が皆に伝えられるようになった。

***********************************

>「我々は議会の決議を受けて、議会塔に正面から攻撃を仕掛ける
> ことになるだろう。その間に、なんとか霊廟に侵入してくれ」

マイリーの神官からの提案で、ミユの提示した優先順位の問題は解決された。

「主力かどうかについては分かりかねますが、
 我々には大規模な組織的戦闘は不向き。
 霊廟への侵入、喜んでやらせて頂きますぞ」

大きく頷く。

>「エシエルの想い、か。こそばゆいけどいいぜっ。それじゃ、おれ様が
> 墓穴に案内してやる」

勲章を胸に下げたハルンはやる気を漲らせている。
彼は、『ヌシ』ことド・ジョーの力を借りて、地下水路から霊廟に
侵入する方法を提案してきた。

「…水路を通るのは正直生きた心地はせんが、
 それで地上の障害を避けて通れるなら安い代償ですの。
 ハルン氏よ、案内を頼めますかな?」

“墓谷”で滝に落ちて溺れかけた嫌な記憶が脳裏をよぎったが、
何とか振り切ってエリンに答える。

***********************************

一方、ルーイは自分の推論を次々に賢者ジェイドに確認していく。
成人したての若者とは思えないその発想力に、感嘆の念を禁じ得ない。
昔悪魔を退けた双子とエシエル&シュタール=アルフレーデとの関連。
双子の石像の安置場所は何処か。悪魔の消息は?

続いてルーイの口から、衝撃の発言が飛び出す。

>「ご当主の屋敷に、
> 下位の吸血鬼が侵入していたのはもうみんな知ってると思います。
> 下位の吸血鬼は、真の吸血鬼によって変化せしめるものです。
> カーディスの連中が吸血鬼を切り札にしているとしたら、
> 彼らが待っているのは、夜でしょうか」

吸血鬼?
ルーイの話を聞き、頭の中で吸血鬼という怪物の姿が浮かび上がる。
闇に光る赤い瞳。生気を吸い取る。倒れた仲間が不死者として甦る…?

「きゅ…吸血鬼じゃとっ!!!!」

あらん限りの声を上げて立ち上がる。
全身の血が頭に上り、沸騰しそうになる。
火蜥蜴と、怒りの精霊が踊り狂っているようだ。

しかし、自分の過去と現在は違う。
怒号を張り上げた事により場の空気が白けてしまった。

「……………取り乱して、すまん」

平静を装いながら、頭を下げ、着席する。
遂に分かってしまったのだ。
自分が追い求める仇の正体を…

************************************

ルーイは更に論を展開し、
故事に習ってエシエルの剣をアルフレーデに貸与して欲しい、
と訴えるがこれは流石に却下される。

さて、賢者ジェイドは丁寧にルーイに回答していく。
双子の半妖精と悪魔の消息は不明な事。
だが、エシエルの行動から判断するにベゼル家の墓所にあるのかも知れない、と。

グリンデール家当主フレデリカは、
エシエルの所有する魔剣を貸し出してくれるという。
黒曜石の刃を持つそれは、何処か正規の所有者の末路を想起させ、
何処と無く不安感をそそる出で立ちそしている。
だが、この剣に込められた力は本物だ。

「有り難くお借り致しますぞ」

と謝辞を述べる。

「さて、この剣は…マルドル、お主が持つのが一番かと思う。
 ワシには軽すぎ、セリトにはやや重い。
 カーツェナルには既に魔剣がある事じゃし、
 ルーイ氏やミユ嬢、それにシナモンは問題外、といった所かの」

個人的見解を述べながら、この頼もしい相棒に話を振る。

>「吸血鬼の存在は、すまないが確認できていない」

と至高神ファリスの神官は言う。

>「しかし、確実にいると見ていいだろう。
> ルーイ殿の言う通り、夜は奴らの時間であることに間違いは無い。
> 会敵したら、現時点で君らに勝つ見込みは無い。
> 従って、全力で撤退することを提案する」

>「──まぁ、それは仕方が無いだろうな」

戦神マイリーの神官もその意見に同意する。

「…ですな。此処でむざむざ無駄死する訳には行きますまい」

吸血鬼は恐ろしい怪物だ。
自分はかつて、仲間の生命を代償にその事を学んだ…

「幸い、此方にはワシとミユ嬢の2人の神官がおる。精霊使いもおる。
 魔剣や銀の武器もある―――
 
 下位の吸血鬼や、食人鬼程度なら、如何様でも対処出来ようが、
 真の吸血鬼が相手となると、到底手には負えませんな…」

自分が討ちたいのは、別の吸血鬼なのだ。

===================================

【PLより】HP22/22 MP23/24 魔晶石:2・1・1 インスピ:使用済み 

うわぁ〜い、スライススライダー貸して貰えちゃった!!
=レッサーバンパイア出現確定でしょうか…

スライススライダーはマルドルが持った方がいいでしょうね。
ガラフはミユと《ホーリーライト》連発か、
視線対策で《レジスタンス》を歌うか、かなあ…などと妄想なう。
万が一親バンパイアが出てきたら…エリンに相手をお願いしたいです(滝汗

議会塔、霊廟での最終戦闘、異存ありません。
霊廟は照明はどうなっているのですかね?
ガラフは明かりなくても不自由しませんが…

情報共有によって得た各種怪物判定の結果を以下に添付します。
レッサーバンパイアとバンパイアはルーイから教わりますね。
でないと話の流れに乗っていけないので(汗
それと、ガラフは「仲間をバンパイアとその配下に皆殺しにされた」
設定があるのですが、ようやく此処で自分の仇がバンパイアである事を
認識しました。偶然だなあ。
ドッペルゲンガーの判定は必要無かったのに振った後で気付いた(汗

00:50:03 ガラフ@テッピン <怪物判定>インプ 2d6+4 Dice:2D6[5,6]+4=15
00:51:00 ガラフ@テッピン <怪物判定>レッサーバンパイア 2d6+4 Dice:2D6[5,1]+4=10
00:51:29 ガラフ@テッピン <怪物判定>バンパイア 2d6+4 Dice:2D6[1,3]+4=8
00:52:52 ガラフ@テッピン <怪物判定>ドッペルゲンガー 2d6+4 Dice:2D6[5,5]+4=14

たいまんさんの推論凄えっ!!
エシエルの石化の呪いは《カース》ですかね。
公式小説でも、親子代々受け継がれる呪いは度々登場してましたし。
ユーグネルの狙いはエリンの《ニュートラライズ・エレメンタル》で、
バンパイアなり、悪魔なりの封印を解く事じゃないかなあ、と。
もしくはエリンの本体はバンパイアor悪魔を道連れに封印されていて、
エリンの本体解放=バンパイアor悪魔の解放に繋がるとか?
考えると尽きないですね。
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妄想は妄想
257
: 2012/01/23(Mon) 14:42:03
ルーイ


「えっ」


耳を疑った。
いや、オレの憶測が完全に的外れだったことは別にいいんだ。
かなり恥ずかしいけど。
かなりね!


「ちょ、ちょっと待って下さい、フレデリカ様。
 オレは、アルフレーデなら宝剣を使う資格があるんじゃないかと思って、ああ言ったんです。
 由緒ある剣を、一介の冒険者が預かるわけにはいかないでしょう。
 ダメですよ」


持ち逃げしたらどうすんだよ。
いや、それ以前の問題として。
エシエルさんはフランクだから気にしないかもしれないけどさ。
ダメだろ、フツー。


「それでも、っておっしゃっていただけるなら。
 この剣は、ミスルトゥの剣士マルドルに預けても構いませんか。
 彼女が、オレたちの中で一番うまく扱えると思うんです」


ガラフさんもそう言ってる。
当たり前のことだ。
見りゃ分かるよね、オレがこんな剣扱えないことは。


「あ、でも、その前にちょっとだけ持ってみてもいいですか・・・重ッ」


強力な魔剣なんて、この先触る機会もないだろうからね。
こんな剣をぶんぶん振り回せなきゃ剣士にはなれないんだ。
うん、わかってた、わかってたってば。

・・・すげえ、石で出来てる。
ホントに何でも石なんだな、この街は。


「はー」


ため息。


「いいものを触らせてもらいました。
 オレ、ラッキーですね」


両腕で宝剣を抱えた。
顔はにこやかにしているつもりだけど、腕がぷるぷるする。




-----------------
PLより:

フレーバー投稿です。
とりあえず妄想はただの妄想だったということでw


+2・・・だと・・・(笑


ルーイは受け取りを拒みます。
学者のはしくれとして、触りますけどね!w


で、PLとしては、ガラフが言ってる通り、マルドルに使ってほしいです。
+2なんて滅多に使えないよ!w
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石剣
259
: 2012/01/24(Tue) 01:03:33
マルドル

エリンを精霊界へ還せば、それですむ問題では無いという。
他にもやらねばならんことがあるというが、しかし、憶測で動かねばらなんことばかりだ
事態は私が想像する以上に複雑なようだ。

エリンの存在、ミユとセリトの状況、シナモンの情報、ルーイの経緯、カーツの報告、ガラフの記憶。
全てがテクラルの過去・現在と複雑に絡み合い、わかちがたく結ばれている。

「ああ…」

頭を掻いて、声を上げる。

ミユの提示した優先順位は、神官たちの提案により解決され。

「つまり、我々の行くべき場所は、議会堂ではなく、霊廟なのだな」

ハルンを見つめる。

「やれやれ…ガラフ、我らはよくよく水に縁があるようだなあ」

苦笑するしかほか、無かった。


「街の有力者達のほとんどがことに当たっているとなれば、
 冒険者たる我々の力を最善かつ最大に発揮できる場所に一点投入したほうがいいと思う」

我々が雇われた本当の目的が『事態解決の切り札』であれば、
その方がよいかもしれんのだ。

「むろん、別の目的があって、そっちへ行きたいと希望があれば
 私は止める理由は無いよ。
 ここにいる皆は、エシエルとテクラルのために動く、
 そのことに変わりは無いんだからな」

「取引が最後、というのはおおむね賛成だ。
 全ての問題が解決されて後であることが前提だからな」

足りないものとは、何か。
それは分からない。
もっとも、冒険者はいつだって真実を一番に知る立場にある。
絶対に負けられないその賭けに、今回も勝ってみようではないか。


そして託された石の剣を受け取り。

「ああ」

短くうなづく。

ガラフの言うとおり、専業戦士として動けるのは私だけだ。

「借り受けよう」

ルーイから受け取り、腰にたばさむ。

「これも何かの縁かもしれんな――
 エリン、あんたはこの剣の言われ、何か知ってるか?」

長きを生きる精霊が、ひとを越えた叡智の持ち主でもある。
彼女の記憶を頼りに、私は尋ねてみた。



そして――

「カーツ」

飛び込んできた妹のようなハーフエルフを抱きしめて、

「おかえり、リーダー」

インプを瞬殺したと言う彼を迎える。

「我々は霊廟へ向かうことになったよ。
 案内はハルン。エリンと出会った水路を利用することになった」

戻ってきた二人へ、状況を説明した。


PL>
はーい、石の剣受け取ります!
ぶん回すというより、何かのキーアイテムかなー
一応エリンにもいわれを尋ねてみよう
ルーイが遭遇したという吸血鬼は、教えてもらったってことで!w
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担い手(1/26修正)
260
: 2012/01/24(Tue) 03:35:11
魔音@GM

「ものは試しよ。ひょっとして使えるかも知れないじゃん」
 シュタールがちょっと貸してみて。と、柄に手をかける。
「っておもっ。
 あ!」
 ルーイから試しにと剣を受け取ったが、その重みにたまらず剣を床に
落とした。ベゼル家の宝剣は、キィンと硬質な高い音を鳴らして転がった。
「ごめんねー」言って、剣身に向かって謝罪する。
「でも、あんた案外良い声してるね」
 この場に居合わせた多くの者も、大体同意できるコメントだった。

「たかが剣一振りなど、先頭を走る者の役に立たなければ何の価値もない。
 ルーイ殿。そなたらはそれだけの仕事をしているのだ。
 委細は任せる。如何様にも使うがいい」
 フレデリカは、シュタールと一緒に苦労しながら剣を起こして言った。

    ◆

「ミスルトゥ。そうでしたか。ご一行に西方出身の方がいらっしゃるとは。
 その剣があなたの手にあることを、ラバン出の私も誇りに思います」
 ファリスの神官は、マントに刺繍された聖印に手をあて、改めて一礼した。

「その剣、な」
 エリンは目を閉じて思い出そうとするが、
「うむ。。。思い出せそうじゃが、何も出てこぬ。すまんな」
 そう言って、眉を寄せた。
 けれどマルドルは、自分の服の裾を持つエリンの手が、無意識の
うちに強く握られたのが判った。
 幼体の彼女にはっきりとしていなくても、今は石と眠る本体を
通して、古い記憶が微かに呼び起こされたのだろう。

    ◇

>「きゅ…吸血鬼じゃとっ!!!!」
 ガラフの発した大きな声に、皆の注目が集まる。
>「……………取り乱して、すまん」
 その静寂に、ガラフはすぐさま己を取り戻し、謝罪の言葉を発した。

「いや。お察し申し上げる」
 フレデリカの声に、神官たちは刹那、黙祷を捧げる。
 一番近くにいたマイリーの司祭は、黙ってガラフの肩に手を置いた。
 他の神官たちが退出する時も、銘々、同じようにガラフの肩に手をかけたり、
腕を掴んでいったりする。同じような経験があるのだろう。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM
 ルーイ、フレデリカ、シュタールの三人の筋力を足しても、必要筋力に
達しないとかいう展開です。

 エリンは思い出せないようですが、その古い記憶と剣は、何か
つながりがありそうです。
 ルーイ推理は、この点においてはあたってる予感です。

 ラバンは、竜の火に焼かれ、王都中心に多くの街が灰になった
設定で。完全フレーバー設定なので欄外にメモメモ。

++
 追記
 ガラフィ取り乱しモード( ・`ω・´)o彡゜アツイ。
 コピペ忘れしてたので追記です。
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巨人の賭場での合流
244
: 2012/01/17(Tue) 23:22:06
魔音@GM

「はーい。了解ですっ」
 ジルは、丘のセリトを連れ戻すという指令に、ふんわりと承諾の返事をした。
 ぱりっとした乗馬姿よりも、この完全武装の戦装束の方が、ジルは活き活きと
しているようだ。
 セリトさんのお知り合いはっと……キョロリと辺りを見回し、カーツにロックオン。
 4頭の軍駿馬を手足のように操ってギュルンと戦車を信地回転させ、どうぞ
どうぞと手をさしのべる。
 かくしてカーツは、加速世界に誘われた。

    ◆

 ジルの手綱さばきは、あまり道を選ばない。
 きみのーゆくーみちはー はてしーなくーとおいー♪
 ガタゴト
 だのにーだのにーなーぜー はをくぅ〜いしばりぃ〜
 ゴゴゴゴッザザッ
 キミはー逝くのかー そんなーにしてまでー♪
 ガッタンゴットン

 突っ込もうと喋ろうものなら舌を噛む勢いで道なき道を走破し、あっという間に
丘の斜面を駆け上がった。

「さてっと、セリトさんはどこでしょうね?」
 ──ガッ。
 鈍い音がして、車輪が何かを巻き上げたと思うや否や、セリトの姿が戦車の上にあった。
「あ。セリトさん。こんなに早く見つかって良かったです。さすがカーツさん!
 では帰りますね」

    ◆

 下りの斜面は、実際にはさほどでもない坂であっても、絶壁を駆け下るような
爽快感を味わうことができた。
 どなどなどーなーどーなー♪ せんしをのーせーてー
 どなどなどーなーどーなー♪ 戦車ははーしーるぅぅー
 エストン山脈を吹き下ろす一陣の風のように、一気に駆け下り、ベゼルの別邸へと
戻ってきたのだった。

「おつかれさまです、セリトさん、カーツさん。道中はなかなか機会が無かったけど、
ご一緒できて嬉しかったです。またいつでもご用命くださいね」
 二人をねぎらうと、馬と戦車の手入れを始めたのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ちょっと☆強引でしたけど、彩月さんちのセリトとさのさんちの
カーツは無事ご帰還です!(`・ω・´)
 時間の流れを気にせず、みなさんと合流できます。
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爆走馬車
247
: 2012/01/19(Thu) 18:21:13
カーツェナル

 ベゼル家別邸にいる方達に聞いた話で、この街に伝わるいくつかの伝承を聞く事が出来たなの。
 そのうちのひとつに、双子のハーフエルフに関するお話。

>『悪魔による街の破壊を双子の妖精が救ったが、 戦いの中で犠牲になり、石になってしまった』 
 エシエルさんが慕われている理由のひとつでもある感じみたいなの。

 ジェイドさんもやはり隠蔽の呪いに囚われてしまっている様で、ボクの質問には少しばかり答え辛そうではあったけれど、
 それでも色々と方法を変えて伝えてくれたなの。
 書簡にあった山の賢者さんとの会話で、物語として話をすれば、呪いの回避が可能である事を思いついたみたい。

 気になっていた街のあちこちにあった祠のご神体は、石化の森とは違って、木々の精霊力があるなの。
 地図に記して行った祠の位置などから察するに、元々は一本の大きな巨樹の一部じゃないかなと思うなの。
 その中心にあるのは・・・

 エシエルさんがこの街に戻って来てから、よく足を運んでいるという場所、ベゼル家先祖の霊廟。
 つまり、議会塔。
 その場所が、エシエルさんがあの呪いが発病した原因、ではないかとボクは思ってるなの。

 そんな事を考えて居ると、角笛の音が響き渡った。
 人々は家路へと急ぐ。
 残った方々は、招集の角笛を聞いたのは久しぶりだねぇと呟いてたなの。

――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

 情報収集へ向かっていた皆がベゼル家へと集まったなの。
 そこで一度皆の話を聞き、情報交換。
 セリトはまだ現場にいるみたい。

 そこへ現れたエシエルさんは、一層具合が悪そう・・・
 シュタールさんは彼の容態に気付いてるみたい。
 エシエルさんの手を取り、今後の作戦を伝えてるなの。

 ルーイはこの屋敷で色んな活躍をしてるみたい。
 皆の注目を浴びてるなの。

>「慌ただしくなって色々と大変かと思いますが、こちらも片が付きました。
> それでは、取引場所に行きましょうか……」

 言いかけたエシエルさんのところへと、駆けつける緑の髪の少女。
 彼女から感じる強大な植物の精霊の力・・・

 ドライアードなんかじゃない。
 まさか・・・
  
>「彼女はエリン。植物の上位精霊のエントだよ
> 紋章と対の『どんぐり』に封じられて、エルフの里に保管されてたんだ」

>「色々ありましてな、話すと長いのでこの場では割愛させて頂きますが、
> ハルン氏を尋ねた際に彼女に出会ったのです」

 マルドルとガラフから紹介が。
 完全な姿ではないらしいけれど、それでもこんなに強大な存在なのね・・・

>「そうですか。あなた方には、どれだけ礼をしても足りそうにありませんね」
>「……、こんな時間が、ずっと続けばよいのですけれど」

 そういって目を閉じ、エントであるエリンを受け止めていたエシエルさんだけど、様子がおかしいなの。
 呪いの影響が強くなってきてるみたいで、昏睡状態に陥ったみたい。

>「そうじゃ。誰ぞ、誰ぞ妾を連れて行ってくれる者はおらんか?
> 頼む。この土地のどこかに、現界した妾の本体が眠っているはずなんじゃ。
> そこに行きさえすれば、妾は元の世界に戻り、エシエルを縛る呪いへの魔力も絶つことができるんじゃ。
> 葉っぱ一枚の手がかりでも良い。誰ぞ、妾に教えてくりゃれ」

>「樹の精霊王・エリン。
> オレは魔術師のルーイです。
> この街に、あなたの分身だと思われる木々が祀られている祠があります。
> それは、街の中心から外周に向かって拡散するように点在しています。

> これは、オレの勝手な推測なんですが。
> 街の中心にあるのが議会塔なんですよね。
> それで、その地下には廟があると聞いています。

> 一番可能性があるのは、そこなんじゃないかと思うんです」

 エリンに応えるルーイ。
 ボクも頷いて、賛同する。 

――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――
 
「はーい。了解ですっ」
 シュタールさんの指示で、ジルさんはボクの手を取り、4頭牽きの戦車へと乗せてくれたなの。
 セリトを迎えに行く見たい。

 そして、確信するセリトの言葉と、”クラリスさん”と同じ匂い。
 物凄い振動と速度!

 速度はクラリスさんの方が上。
 だけど、道無き道を進む技術は圧倒的にジルさんのが上のような気がするなのっ 

 喋ろうとしたら舌を噛みそうな勢い! 
 でもでも、楽しい・・・!!

 一気に丘の斜面を駆け上がり、

>「さてっと、セリトさんはどこでしょうね?」

 ──ガッ。
 鈍い音。

 いつの間にかセリトが戦車の上に居たなの。

>「あ。セリトさん。こんなに早く見つかって良かったです。さすがカーツさん!
> では帰りますね」

「・・・・・・・・大丈夫?セリト」

 そしてギュルンッと戦車を回してまた来た道を戻り始めるジルさん。
 下りの斜面は、更なる加速。
 絶壁を駆け下るような感覚なのっ

 このスピードはボクは嫌いじゃないけれど、セリトは大丈夫なのかしら。

 そして、あっという間に到着するベゼル家。 
 
>「おつかれさまです、セリトさん、カーツさん。道中はなかなか機会が無かったけど、
> ご一緒できて嬉しかったです。またいつでもご用命くださいね」

 そう言って労ってくれると、馬と戦車の手入れを始めるジルさん。

「うん、楽しかったなの、ジルさん! ありがとうなのっ
 ――もしかして、ジルさん、ファンムのクラリスさんって方のご親戚か何か?」

 クラリスさんに纏わる話を、ジルさんへと振ってみる。

――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

PL:わーお(゚w 。)ついにジルの爆走馬車に乗ったぞーうw
   後半はただのフレーバーフレーバー。
   なんかセリト轢かれてねぇすか?w

   これで全員とも情報交換が可能になりましたねー。
   エリンにジェイドの呪いを解いて貰えれば色んな事が判明すると思うので、一気に解決の予感!

   そしてルーイ大活躍!(*ノwノ)スゴーイ!
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爆走三姉妹
253
: 2012/01/21(Sat) 15:41:29
魔音@GM

>「うん、楽しかったなの、ジルさん! ありがとうなのっ
> ――もしかして、ジルさん、ファンムのクラリスさんって方のご親戚か何か?」
「わぁ。ありがとうございます。そう言って頂くと嬉しいです。
 えぇ。私の妹です。二人いる妹のうちの、上の子なんですよ。
 カーツさんはクラリスとお知り合いなんですか?」
 嬉しそうに訪ねたものだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM
 アレルさんには許可もらったつもりになってます! 暴走三姉妹
ってことですが、末妹は未登場ですなw

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