タイトル | : 4-2-6 桃の香りの紹介状 |
投稿日 | : 2015/06/18(Thu) 13:40:05 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
> 「お手数をおかけして申し訳ありません。
> 是非、お願いします。
「ふふん。じゃ、善は急げ、ね」
言って、早速エリシアを先導しはじめる。
> 「まぁ。そのような言い方は、マーファさまに失礼ですよ?」
「へへっ、すいませーん」
言って、礼拝堂の方向にマーファの印を切ってみせるメリダだった。
> 「お手数をおかけして申し訳ありません。
> ……
> おそらく、数人の同行者が同席させていただくことになるだろうと思います。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。
助かるわ」
マーファの聖印を、ぎゅっと握って礼を返す。
> 「な、な、何を突然言い出すのですか?
> 今回同行して下さってる方には、そのような人はいませんよ!」
「こ・ん・か・い・は、か。ふぅーん。ざぁーんねん」
言葉とは裏腹に、メリダは嬉しそうに口をニっとつりあげて微笑みを形作った。
> メリダさん。貴女もどうやら気が張ってらっしゃるように見えます。
> 一度に求めすぎると、失敗してしまう場合も多いですから、肩の力を抜いていきましょう。
> 大丈夫ですよ、わたし達の元には、いつもマーファさまがついてくださっています。」
「──今力を抜いたら、バラバラになっちゃいそうでね」
言って目頭をそっと拭き、向き直った。
「ふぅ。けど、わかった。そういう時は余計に失敗するものだもんね。
……。
儀式の途中で蝋燭を必死に持ってたせいで、前髪を焦がしちゃうような、若き日の某エリなんとか女史みたいに、ね。
ありがとエリー、愛してるー」
またエリシアに抱きつこうとするメリダだった。
「それじゃ、ねーさんのところに寄っていこっか」
二人は、紙とペンを事務所で手に入れて、神殿内の果樹園に寄った。
「ちょっと待ってて」
エリシアに言い残し、メリダは、木の下で仕事をしている一人の神官のもとに、走り寄る。
すると、仕事をしていた神官が手を止め、頬被りをとってエリシアに一礼を寄越してきた。
古木を思わせる皺が印象的な人物で、遠目からも、老境に入った女性だと見えた。
メリダと老神官は、二言三言やりとりをすると、老神官は紙に筆を走らせたようだった。
そんなやりとりの後で、紙と、収穫された果物の入った籠を持って、メリダが戻ってきた。
「任務完了。
それじゃ、紹介状を封印しに戻ろう。
あ、これお土産にどうぞって」
籠の中には、桃が冒険者たちの人数分入っていた。
かくして、エリシアは紹介状と桃のお土産を手にし、オゴフの街に戻った。
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魔音@GMより:
ゲリラ的にちょいレス。
かくしてさくっとエリシアは紹介状をもらえました。
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