タイトル | : 6-A3-4 秘策 |
投稿日 | : 2015/06/24(Wed) 12:30:19 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
> 「じゃ、親父の敵討ちだ。
> あることないこと探り出して、一泡吹かせてやろうぜ」
「うん」
こくりと頷き、墓所へと向かう。
デイジーは、安堵と期待の所為か、やや検討違いの方角に歩き始めたが、自分で修正して戻ってきた。
ニームと呼ばれた聖人の墓は、馬車が一台入る、小さな納屋程度のものだった。
屋根のついた小さな祠になっていて、奥に黒く煤けた石の女神像がある。写実的なサンニーム神殿の木製の像よりは、まるみを帯びた抽象的な像で、どこか愛嬌さえあるものだった。
まわりには蝋燭が灯されたあとがある。煤けているのは、この為だろう。
デイジーは、その像にちらりと視線を走らせたが、気に留めるほどのものではなかったらしく、さほど注意を向けていなかった。ミハイもおそらく、同じ感想を持ったことだろう。
女神像の乗った祭壇の横に、木製の扉があった。その扉を開けると、下へと降る階段があった。
デイジーは、背負っていたリュックの中から、ハンカチに包んだ石を取り出した。
石にはライトがかけてあり、薄暗い周囲を照らし出した。
「シュタールがいつもくれるんだ。便利だろ? ここでも使えるかな?」
彼女は、ライトのかけられた石のことを言ったようだったが、ミハイは、デイジーが首から提げたもう一つの赤い石に目がとまったかも知れない。
クリーム色の巡礼のマントの隙間から、デイジーの拳大のそれがちらりとのぞいたのだった。
デイジーが、その光を確認した為に見えたのかも知れない。
半透明の赤い石は、ゆっくりと脈打つように明滅を繰り返していたように見えた。
それは何かとたずねれば、これこそがあたいの秘策だと応じただろう。
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魔音@GMより:
うひひ。連れて行ってもらえそうなので、機嫌を直して進む。
秘策きらーん☆
セージチェックとかミハイきゅんはしないひとでしたっけ。
そして、デイジーは他に、ライト石、ランタン、ロープ、等々準備はしているようでした。
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