タイトル | : 6-B0-4 助走 |
投稿日 | : 2015/07/02(Thu) 14:01:15 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
「感謝します」
二人の同意を示すと、これから一緒にかけっこでもしようというような、無邪気さの見える微笑みを浮かべ、アコニは嬉しそうに礼をした。
「あの剣の因果は、わたしが受けます」
一行に、アコニはそう話した。剣を抜いて、対抗する武器とするつもりらしい。
「アル、銀の矢は何本ある?」
「6本だけど、あたしたちの取り分は2本。十分よね?」
シュタールは応じ、アコニはうんと頷いた。
アコニは、領主が示す箱の前に進み出て、露わになっている柄に手をかけた。
その質感に、アコニの肩は震え、額から脂汗が吹き出てきた。
長物の恐怖と戦っているのだろう。声にならないうめき声が唇から漏れるが、それをこらえ、歯を食いしばって耐えている。
果たして、彼女はその刀を抜いて見せた。魔力を帯びた刃が露わになり、燐光が、アコニの手を伝って彼女の体の上で弾けた。
アコニはよろめき、膝をついた。その手は、刀の柄を離していないが、緊張と恐怖故か、指が白くなるほど固く握られていて、そのまま使えるようには見えない。
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魔音@GMより:
アコニは剣を抜きましたが、恐怖で麻痺している。というところで、城館での戦闘がはじまる直前です。
開始時に居合わせるのは、ハトハさんとラキアードさん、宣言したクロエさんとなります。
戦闘前の調整は、雑談スレで行いますね。
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