タイトル | : 6-A2-8 死者は語る |
投稿日 | : 2015/07/02(Thu) 14:42:18 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
> 「今日、邪魔したのは他でもねぇ。
> その手紙の内容を押してほしい。」
話ながらストレイは、明かりとり用の窓だけがついた薄暗い部屋の様子を、観察した。
引き上げるためのロープは、上がってきた階段についていないが、引き下げたときのロープで上げておくことが不可能ではないことを見て取った。
> 「俺はストレイ。
> ベイリーの妹に雇われた冒険者だ。
>
> いや、俺も知りてぇんだ。二人の身に何が起こったのかをな。
> アコニは良い奴だ。純粋って言ってもいい。兄のベイリーもな。
>
> あの手紙は二人の人生の鍵だ。
>
> 教えてくれ。手紙には何が書いてあった?」
「手紙のことモ、知っテいるのであれバ、ストレイ様ニ、お話シしまショウ」
空気の漏れる声は、掠れて聞き取り辛かったが、手紙出すことになったいきさつも含め、その乾いた男から伝えられた。
ヒーラーとして、エドニの体調を十数年の間看てきたが、大きくエドニが体調を崩したことがあった。そのときに、助手として雇っていたヒーラーが、薬ではなく魔法で回復させたのを目撃した。
以来、ヒーラーとしての自分の立場が危くなったと思うようになり、その助手のことを調べた。
そしてついに、その助手こそが、15年前にグラント・ヴァーレイトとその妻を殺害し、姿を消していたアイシスという人間であることをゴークは知ったのだった。
そこで、仇を求めるヴァーレイト家に手紙を送った。
しかし、やってきたベイリーは、領主・セータルの知るところとなり、禁制の薬によって意志を奪われた。おそらくそのあと、殺害されたのだろう。協力者のグラスランナーも、その後姿を見ていない。
自分自身は、同様にして領主に殺されたが、今は不死者にされ、調合の秘密を知るものとして閉じ込められていることを話した。
「おい、誰かいるのか?!」
ゴークが話し終えないうちに、ストレイは、土蔵の入り口で誰何の声があがったのを耳にした。
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魔音@GMより:
窓は、天井の高いところに、明かり取りのものがひとつあります。
また、特にひきあげるための仕掛けはありませんが、やってできないことはないです。
また、不死者になっているゴークの時間感覚は失われていて、自分が殺されて、何年経つかはわかっていません。んが、ベイリーと同じ時期に殺されたとみて間違いないと思われます。
そうこうするうちに、番人に気付かれたっぽい声が聞こえます。
どうしましょ?
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