タイトル | : 6-A2-9 後悔 |
投稿日 | : 2015/07/02(Thu) 21:21:41 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
> 「で、その助手、いやアイシスは今何処にいる?」
ゴークは、左右に首を振った。閉じ込められていて、外のことはわからないらしい。
また同時に、ストレイが階段の入り口で身構え、そして“アイシス”の名を口にした刹那、少年の姿をしたベイリーが、
「逃げて、ねぇ逃げて、逃げて逃げて、っ、イヤだぁーーーーー!!!」
甲高い叫び声をあげ、ストレイに走り寄ってきた。
あるいはそれは、ストレイの耳にしか入らない声だったかも知れない。
そして、少年の霊とぶつかったそのとき、ストレイはここではない光景を目にした。
それは、ベイリーが今と同じ姿、少年であった年に起こった出来事だと、ストレイには理解が出来た。
三人の人間と、ひとりの赤子が揺りかごの中にいた。
父と母、そしてもう一人は、父の友人のアイシス。そして、赤子は妹のアコニだ。
※
父さんとアイシスおじさんが、ご飯を食べていた。
ぼくは、二人がいつ剣術談義に入るか待っていたんだ。
もう寝なさいって言われたけど、こうして押し入れに隠れて、二人がお話するのを待っていたんだ。
でも、もう眠い。
待っている間に、瞼が重たくなってきた。
すごい音がして、目が覚めた。
父さんがアイシスを殴り飛ばしていた。
倒れたアイシスの手に、父さんの刀が触れた。
アイシスが刀を抜いた。
母さんが、父さんをかばって倒れた。
アイシスは、アコニに刀を向けて、父さんを牽制した。
隙を見て父さんが掴みかかったけど、二人が倒れた時、刀が父さんの背中から飛び出していた。
アコニが泣いている。
アイシスは、血走った目を向けた。
ぼくにじゃない。
アイシスは、何か大声で怒鳴った。
ぼくにじゃない。
アイシスが、刀をつきつけた。
ぼくにじゃない。
──でも、助けなきゃ!
アコニがやられちゃう!!
でも、ぼくの体は自分のものじゃないみたいに、動かない。
※
ストレイは意識を取り戻し、混乱するベイリーと、現れた番人をはっきりとした意識の中に再び収めた。
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魔音@GMより:
ベイリーイベントがプチ進行です。
15年前に、両親が殺された時の記憶をなぞったという演出デス。
・憑依に対しては、抵抗に成功しているので、問題なく動けますし、声をかけることも出来ます。
・ベイリーが少年の姿をとっている理由は、赤子だったアコニを助けずにじっと隠れていたことを後悔していた為。ということを理解します。
番人には不意打ち成功していますね。
メイスを持って上がってきます。
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