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4-3-2 噂話
76
: 2015/05/25(Mon) 15:06:09
魔音@GM

>「ちょいと、横から失礼。
> 天罰って、どういうこった?
> 誰か何かやらかしたのか?」

「おいおい、どうしたんだい?」驚いたといった身振りでストレイの質問に応じる。

「祭りも近いしね、ワタシもあんまりこういうことは言いたくないんだが……、」
 前置きして、雄弁に語る商人Aの言葉は、ストレイが予想したような話が二つ含まれていた。

「辻斬りにあったのが、マーファの神官さまだったんじゃないかって話。
 ほら、あの神殿には、お祈りより金儲けに熱心だって連中がいるんだろ? 金にかまけて信仰がおろそかになり、罰が下ったという噂さ。
 街もそれで潤っているところがあるから、あんまり言えない。それに実際のところは、祭りの余興の、ちょっとした怪談みたいなものってこともある。誰も真剣にはなってないだろってことだよ」

 また先日、雨が降った日に、街外れで地面の陥没事件が相次いで起きたらしい。これぞ天変地異の表れ。
 裏路地に穴が空いたり、家が穴に呑み込まれたりもしたのだそうだ。
 幸い、誰も怪我はしなかったそうだが、地面に空いた穴がなんとも恐ろしげで、
「そんな風に、大地母神マーファ様がお怒りなんじゃないか? って話さ」と締めくくった。

     ◆

>「おい、待ってくれ。
> その移民の中に、メガネを描けた奴いなかったか?
> 見た感じは、そうだな。髭のない大地妖精みたいなやつだ。
> 手先が器用で、名前は『からくり人形』、
> オートマタって名乗ってるはずだ。」
「さぁねぇ。そんな人相の男がいたかねぇ……」
 移民たちの話をしていた男が、振り返って言った。
 彼らとじっくり話したわけでもないし、その人相には心当たりがない様子だった。
「気になるなら荘園に行ってみたらどうだ?」と伝える。

     ◆

 シュタールは、少し離れてストレイの話にほほーと耳を傾けていた。
「ハトハちゃん、はいこれ」
 手にしていた籠を、ハトハに差し出した。
 ちょこまかと買ったりもらったり交換したりした、茶うけ、酒のつまみ、地元の珍味の類が積まれている。
「なかなかいけるわよ。
 あたし、あんまり海のものって好きじゃないんだけど、干したやつならいけるの」
 甘いたれに漬けて干したと思われる小魚が気に入ったらしくちょこまかと一匹ずつぱりぽりと骨ごと食べている。

「これくらいかしらね。
 あとは、宿を何軒か回って、一旦帰りましょう。領主の館と荘園に送ったお使いが、戻ってる頃だろうから」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 平賀さんちのストレイ、柑橘さんちのハトハが、シュタールと共にうろうろする図。

 トチロー!
 手探りしつつ絡めちゃって良いですかね(*‘ へ‘ )-3ウホウホ

 柑橘さんにはなももでありました('A`)(書き込めてなかった罠
 そんなハトハっちは、シュタールと買い食いモードですかね。

 シュタールは、この後、宿を何軒かまわって、一旦一行が泊まっている宿に戻る予定です。
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4-2-2 神殿の中の人間たち
75
: 2015/05/25(Mon) 14:58:54
魔音@GM

>「わたしは、オランのマーファ神殿に務めております、エリシアと申します。」
 エリシアの自己紹介を受けて、パネは周囲を見回した。番小屋にエリーを誘導し損ねたこともあっただろう。
 ひそめた眉に心の動きが露わになっている。舌打ちでもしそうな雰囲気だ。

「オランの神官殿でしたか」
 なんとなく判っていた。といった雰囲気だ。
 眉が、のたうちまわる毛虫のように縮んだり伸びたり捻れたりといそがしい。

>「まぁ、巡礼者は紹介状が必要なのですか?
> わたしはまず、マーファさまに旅の無事を祈りたいのですが、中に入るには紹介状が必要だということでしょうか。
> ちなみに、どなたから紹介して頂けばよろしいのでしょう。」

「これは失礼。当神殿に馬でお越しの巡礼というのも、あまりないことでして。何か別のご用があったのかとお伺いしたまでのこと。
 無論、礼拝のためにマーファ様への紹介状が必要であるはずも無く、祈りを捧げるだけであれば、結構でございます」
 エリシアには、相手をしているこのパネ神官の心の動きに、なんとなく察しがついた。
 彼は、神聖魔法の使えない神官であり、オランのマーファ神殿を、どういうわけか警戒しているということだった。
 それは、オランの神殿が、比較的多くの奇蹟の使い手を擁している。という事があるだろう。信仰よりも、神殿の派閥争いや、神殿内の出世に熱心な神官もいる。
 エリシアは、けれどそれ以外の何かも察知している。
 着いたばかりの現段階では、その違和感が何から生じているのかまではわからないのだけれど。

>「どなたか、オランのマーファ神殿に縁があった方がいらっしゃれば、わたしの身元はすぐに判明するかと思います。
> 何しろ、生まれてこのかたずっと神殿に詰めておりますから。」

「左様でございましたか。しかしながら、それには及びません。当神殿も何かと手が一杯でして──」

 大門の側で話していると、最初は遠慮がちに遠巻きにしていた者たちも、やがてどうしたのだろうかと、あからさまに関心を持ち始めている。
 パネつきと思われる神官も、どうしたものかと少し離れたところで見守っていた。

>「ですが、さすがに立派な神殿ですね。
> 時期的にはそろそろマーファさまに感謝を捧げる祭りの頃ですし、巡礼者も増えているということでしょうか。
> だから、無法者が入り込まないように、こうして厳戒体制を敷いていらっしゃる、ということなのでしょうか。」

「いえいえ、心配はご無用。当神殿に何も問題はございません」
 話のペースをコントロールできず、いらだちを隠せなくなっているのがわかる。
「おい、こちらの神官殿の案内をして差し上げろ」
 神官戦士を呼びつけて、エリシアを案内させようとしている。呼び寄せた神官に耳打ちをしているのは、早く追い返せとでも言っているのだろうか。
 慇懃無礼なメッキがはがれ、地が露わになりはじめていた。


「それが、同門の神官に対する態度なのですか? それに、あなたの行為は越権です」
 凜とした女性の声が届いた。
 こちらです、という声に導かれ、供を連れた一人の神官が現れた。

 彼女のことを、エリシアは知っている。
 オランで共に修行をしていた神官で、名をメリダといった。赤い髪を少年のように短く切っていたのが、今は肩に届く程度に伸びていて、少し落ち着いた雰囲気になっている。
 同年齢ということもあって、気安く話をしていたが、エリシアが冒険者生活を始める頃に、地方に派遣されたと聞いていた。

「エリシア神官の案内は、私が致します。パネ殿は、ご自身の役目を続けて頂いて結構です」
 言って、エリシアの腕をとり、尚も何かわめいているパネを無視して、彼女の乗馬を私の厩舎に、と指示を出す。
 そして、礼拝堂に向かう、緩やかな登り坂に誘った。

     ◆

「“あ、エリーじゃん”って思ったら、タコとじゃれあってんの、だっせー。ウツボかっての」
 門から離れたところでぎゃははと笑いながら「久しぶり」と、ひとつハグして挨拶。かくして頭一つ半は背の高いメリダが、乗馬靴の拍車をカチャカチャと小気味よく鳴らして先導する。
「ってかゴメンね、折角来てくれたのに。あのハゲ。そのうち前歯の100本くらいは叩き折っといてやっから」
 鼻息荒く大門を振り返る。

「何しに来たかしんないけど、うちらのママんとこ寄ってくでしょ?」
 なにがともあれ礼拝堂か、と、エリシアの希望が特になければ、丘の頂きに先ずは向かうことになるだろう。その間に、今までの話でもしたかも知れない。

 緩やかな上り坂が終わると、人間世界が終わった。アウレリア神殿の奥の院、礼拝堂が丘の頂に在った。
 敷かれた石の台座の上には、神域ならではの静謐な空気が漂っている。
 大理石の列柱回廊が続く先には、両の手を広げ、やや下方に視線を注ぎ、慈愛に満ちた表情を浮かべている青銅製のマーファの神像が迎える。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 ジャブにカウンターktkr 三◎)д゚)
 やっぱり戦神化が(ぎゃっ

 NPCのメリダを登場させました。エリシアのオランでの修行仲間とします。
 あとは神殿内をある程度のろのろできます。まずは礼拝堂にご案内〜してます。
 その他、神殿でやっておくことがあったらおっしゃって下さいませ。

++
 さようでございます は、適当なイヤガラセ攻撃なので、あんな感じでばっちり以上ですd うまく合わせて頂きありがたたw
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すいません。1日延期します。
74
: 2015/05/24(Sun) 15:26:22
魔音@GM

申し訳ありません。私用でバタバタしてまして、間にあいませんでした。
今日の昼予定を、明日昼過ぎに変更させていただきます(、、
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明日の昼頃までレスカキカキしてます
73
: 2015/05/23(Sat) 15:40:49
魔音@GM

 とりあえず、ミハイきゅんへのレスまで。
 投下を終えたらまたお知らせしまする。
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わぁい
72
: 2015/05/23(Sat) 15:38:43
魔音@GM

追記確認っ(`・ω・´)∩
 ありがとうございます。
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4-1-2 遅い昼食
71
: 2015/05/23(Sat) 15:37:35
魔音@GM

>「おおっと、ギルドマスター御自らお出ましたあ、面食らったな。
> オランのミハイだ」
「けっ。田舎じゃ、料理屋の主人って看板の影でこちょこちょやってりゃいいのさ」
 フライパンを手につと振り返り、また調理に戻った。

>「話が通ってるならありがてえ。
> サレム、なんか一品作ってくれよ。自慢料理ってやつ。
「なんだ、腹減ってんのか。ま、これでしのぎな。
 ちょうど賄いつくってたところさ。客に出すものの残りもんで見てくれはナンだが、うちの看板メニューだ」
 焼き飯に、焼いた鶏肉、野菜のスープが出てきた。たしかにそれぞれの具材の切れ端でできているらしく、見た目はぱっとしないが、色あいはよく、鶏にかかったソースも美味なものだった。
 主人の顔には不釣り合いな、かすかなハーブの香りが季節を感じさせた。


>5年前のオラン騎士家系の男と街の衛士の喧嘩話
「5年前の喧嘩な……。
 ──、ちょうど俺がこの街に着たばかりの頃の話さ。覚えてるぜ」
 長いため息をしている間、目を閉じ、そして声を絞り出した様子だった。

 生真面目な男で、名前はガザニア。彫刻の上手い奴だった。と、先を続ける。
 そのオランの騎士家系の男、ベイリー・ヴァーレイトは、親戚の用事で街に数日滞在するとのことだった。
 この街で、ベイリーは特別な調合をしてもらう用事があったらしいと、ガザニアから最後に聞いている。
 ガザニアとベイリーの二人は知り合って意気投合し、『喧嘩をしてお互い死ぬまで』行動を共にしていた。
 喧嘩は、賭け事を巡るささいなものだったと、『衛士隊の男たちが証言している』。

 サレムはまた、当時ガザニアの相棒だった衛視のアルバが、他の衛士仲間と酒場の中で起きた二人の喧嘩のことを証言したため、事件は簡単に処理された。という話をする。
 自虐的な笑みが浮かんだ。過去の傷がひきつって見せた、幻だったかも知れない。

「そのアルバが、今やこの街の衛士隊の隊長様で、ガザニアはおめぇのようなグラスランナーの変わり者だった。
 だからな、おめぇは衛士と仲良くするなよ、験が悪い」
 そう結んだ。


>15年前の亡命してきた元オラン騎士について聞きてえ
「15年前に亡命? いや、その話は聞いていないな。
 あぁそうか。いや、15年前のヴァーレイト家の事件ということなら聞いている。
 グラントの元部下の兵たちが、何度か仇のアイシスって野郎を探しに、この土地にやってきていたって話か。
 先代からも聞いてるぜ。手がかりをつかめずに帰って行ったようだがな。
 例のベイリーの事件のあと、その親父の配下だったっていう元オランの兵士たちが、マーファ神殿で神官戦士として雇われてるって話は聞くけどな。
 なんでも、ベイリーのことを弔いたいって話さ」


>新しい領主サマと絡んでたりするんじゃねえかとビクビクしてんだよ。
> で、対価として、あんたたちが地元じゃ動きにくいこと、それを代わりにやってやるってのはどうだい。
> 余所者だからできることっての、あるんじゃねえ?
> 忙しいんだろ。利用されてやるよ」
「……それで、利用されるのは案外こっちだったりするわけだな」
 ふーっと息を吐いて思案顔になる。

「おめぇは当然、その事件を嗅ぎ回りに来たんだろうな。
 良いだろう。さっき言ってた元オラン兵士の神官戦士な。連中が何やってるか探ってみるか?
 オランからもオーダーが来てる。荘園のサンニームとも出入りがあってな、引退した兵隊にしちゃ羽振りが良い。
 俺たちゃどうせ、神官戦士様のお仲間には入れてくれねぇし、神殿は、嗅ぎ回るにも抹香臭ぇ。地元向きじゃねぇんでな。
 絡みついでに話しておくと、新しい領主サマってのが、ご近所のアウレリア・マーファ神殿の元司祭様だ。今のところなんのつながりも判ってねぇ。
 繋がりがあるとすれば、衛士隊と、元兵士の神官戦士さまご一行ってわけだ。
 どうだ? ブルっちまってたらやめときな。
 ──それでも、利用される気はまだ残ってるか?」
 最後に問いを発したサレムの顔には、やんわりと浮かんでいた笑みが消えていた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM
 ギルドマスターとお話ぃ〜。

 うひひ。釣られて頂きありがとうございました>デイジー
 グラランメイドは一休みして、ギルマスとの会話が続くおっさん成分どぞぞ(*゚ー゚)ノ〜(みゅいいん
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ダイス忘れてました
70
: 2015/05/23(Sat) 14:51:56
ストレイ

ダイスを忘れてたので追記しました。
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墓石
69
: 2015/05/22(Fri) 04:07:33
ラキアード

今、アコニは目の前の墓標に祈りをささげてる。
ここがアコニの父親が眠る場所なようだ。
今は静かに黙とうしているので、声は出さない方がいいだろ。
しかしそれと同時に、静かな場合の方がいいときもある。
すなわち聞き耳だ。

墓標の大きさにもよるが、大きい場合は隠れるには都合がいいので、
一見周囲を見渡しただけでは、わからない場合もある。
こういうときは、音が頼りだ。

辺りは静かな場所だけに、わずかな物音でも聞こえるかもしれない。
周囲を警戒しつつ聞き耳を立ててみる。

PL:
今のところは特にないようなので、
周囲の警戒のための聞き耳だけです。

聞き耳 2d6+4 <Dice:2D6[1,6]+4=11>
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ベルナデットの歌…
68
: 2015/05/22(Fri) 01:46:04
クロエ・マキュアン

―――何でも墓を作り、そして、参るという行為を行うのは人間のみだそうだ。

死であれば、象という巨躯持つ鼻長の獣が認識をし、哀しみ、悼むそうではあるが、
墓という碑を築き上げ、定期的に参るのは他の獣には見られない特徴との事。

「…という事らしいですわ」
誰から聞いたかすら定かではない怪しい雑学を披露している内に目的地へと着く。
個人的に気になったのは門衛の視線から僅かな怯えを感じた事であったが、
ラキアードがゴツいからという結論にとりあえず結び付けておく。
どうせ、考えた所で直ぐに答えが出る事はなかろう…何より面倒臭い。

アコニの肉親―――ベイリー・ヴァーレイト、
話には出て来たが、こうして墓という形で眼前にあるとそれなりに思う所はある。

「慈悲深き神、慈愛なるマーファよ、
久しく安らかにある事を…鳥は空、魚は海、全てあるべき所へ等しく正しく導き給え」
我が神、ガネードは実に寛容なる神である。
マーファの教徒として振る舞い、マーファ式の祈りを捧げた所で
奇蹟を取り上げる事はしないし、加護を放棄する事もない…

―――本当に素晴らしき神である。



〜PLより〜
元々、マーファの教徒っぽく振る舞ってるのだけど、
マーファのお膝元という事もあり、輪を掛けて、それっぽく

しっかし、ラキアードちんのスペック高ぇなぁ(キャラクターシート見つつ

とりあえず、する事、余りないので知識判定ばかりをば…
ベイリーちんの事で何か聞いた事ないかなぁ???



■知識(Sg)
Dice:2D6[3,3]+6=12

■伝承知識(Bd)
Dice:2D6[1,3]+6=10

■予備
Dice:2D6[6,2]=8
Dice:2D6[6,3]=9
Dice:2D6[6,2]=8
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護衛
67
: 2015/05/21(Thu) 23:44:15
ハトハ@柑橘

クロエの提案で、私はストレイと一緒にシュタールさんの護衛をすることになった。
護衛。守る人。
どうやったら良いんだろうと思いつつ、のしのしと歩く彼女の後ろを着いていく。
すりの鴨を物色していそうな人がいたらじっと見てみたりして、護衛は結構難しい。

最初に着いたのは大きなお風呂だった。
どうやらそこにある広間は地元の人たちの井戸端会議場になっているらしかった。
何となく古いことしか私には分からないけれど、きれいなタイルの細工が残っているあたり、この町の人たちに大切にされてきたんだろう。

商人らしく物おじせず遠慮せずのシュタールさんが街の噂話を聞き出すのに耳を傾けていると、どうやらここ最近は『お祭り』と『辻斬り』の話題が流行っているようだ。

マーファのお祭りと、物騒な辻斬り。

ストレイが『天罰』と言われたのを気にして、口を挟んでいる。
なるほど、そう言う事を気にするといいのか。

私はふむふむと、ただみんなの話を聞いていた。


◇ ◇ ◇


シュタールさんが話しかけた、何人目かの人はちょっと反応が違っていた。
私を見て後ずさったその人に、一瞬バレたかと思ったけれど。
そもそも私は元海賊と言っても手配書も回ってないような下っ端だし。うん、大丈夫。

>「すまないね、以前、海で家族をなくしたことがあってね」

「ええと、はい。大丈夫。ごしゅうしょうサマ、です」

どうやら、私が船乗りの格好をしていたことで昔の悲しいことを思い出しただけの様だった。
うん、そうだ。海は怖い。恐ろしいところだ。
とてもきれいだけれど、油断すると一瞬で命を狩りに来る。

けれど、それでも。だからこそ海から離れられない人はいるのだけれど。


◇ ◇ ◇


そうして、私とストレイはシュタールさんの気が済むまでそのあとをついて回ったのだった。


_____________________________
PL柑橘より
書き込んだと思ったら書き込めてなかったぜ!!(悲
お待たせいたしましたー!
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