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4_オゴフ1日目 到着後
54
: 2015/05/19(Tue) 14:59:52
魔音@GM

 オゴフの街に到着後、簡単な昼食をとりながら、午後の予定の打ち合わせを行った。

 ミハイはギルドへ足を運び、エリシアは郊外のマーファ神殿に向かうことになりそうだ。

 また、シュタールは左岸の宿屋街で挨拶回りを。アコニは墓参りをする。ストレイとハトハ、ラキアードとクロエたちは、それぞれの護衛について、午後の時間を過ごすことになりそうだ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM
 以下、ひとつ枝を伸ばしてぺたぺた投下します。
 枝記事にレスをつける感じで書き込みをお願いします。
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4-1-1 オゴフの盗賊ギルド
55
: 2015/05/19(Tue) 15:02:15
魔音@GM

 ミハイはギルドを訪れた。

 歓楽街の一角を占める、宿泊用の部屋も備えた食堂の一つだった。

「よう、着いた早々熱心なことだな。俺はサレムだ」

 ミハイに声をかけて来たのは、浅黒い肌に禿頭の、恰幅の良い中年男だった。厨房で遅い賄いを作っている。


「おめぇの稼ぎには期待して良いんだってな。兄弟から話は聞いてるぜ。
 この街は、ネタに事欠かない有様さ。何から手をつけるつもりだ?」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM
 たいまんさんちのミハイはギルドに来ましたっ。
 ギルドマスターと話ができます。
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おおっと
62
: 2015/05/19(Tue) 17:31:15
ミハイ

「おおっと、ギルドマスター御自らお出ましたあ、面食らったな。
 オランのミハイだ」


・・・コック?
コックなのか?


「話が通ってるならありがてえ。
 サレム、なんか一品作ってくれよ。自慢料理ってやつ。

 ああそうそう、街のゴタゴタにも興味はあるが、とりあえず、5年前のオラン騎士家系の男と街の衛士の喧嘩話と、15年前の亡命してきた元オラン騎士について聞きてえ。
 新しい領主サマと絡んでたりするんじゃねえかとビクビクしてんだよ。
 で、対価として、あんたたちが地元じゃ動きにくいこと、それを代わりにやってやるってのはどうだい。 
 余所者だからできることっての、あるんじゃねえ?
 忙しいんだろ。利用されてやるよ」


実際問題、ここでどんな情報が引き出せるか、なんてことより、このおっさんの作る飯はうめえのか、って方が、よっぽど重要なんだがね。




---------
PLより:
とりあえず素直に行きます!
なんか食べさせて!(そっちか
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4-1-2 遅い昼食
71
: 2015/05/23(Sat) 15:37:35
魔音@GM

>「おおっと、ギルドマスター御自らお出ましたあ、面食らったな。
> オランのミハイだ」
「けっ。田舎じゃ、料理屋の主人って看板の影でこちょこちょやってりゃいいのさ」
 フライパンを手につと振り返り、また調理に戻った。

>「話が通ってるならありがてえ。
> サレム、なんか一品作ってくれよ。自慢料理ってやつ。
「なんだ、腹減ってんのか。ま、これでしのぎな。
 ちょうど賄いつくってたところさ。客に出すものの残りもんで見てくれはナンだが、うちの看板メニューだ」
 焼き飯に、焼いた鶏肉、野菜のスープが出てきた。たしかにそれぞれの具材の切れ端でできているらしく、見た目はぱっとしないが、色あいはよく、鶏にかかったソースも美味なものだった。
 主人の顔には不釣り合いな、かすかなハーブの香りが季節を感じさせた。


>5年前のオラン騎士家系の男と街の衛士の喧嘩話
「5年前の喧嘩な……。
 ──、ちょうど俺がこの街に着たばかりの頃の話さ。覚えてるぜ」
 長いため息をしている間、目を閉じ、そして声を絞り出した様子だった。

 生真面目な男で、名前はガザニア。彫刻の上手い奴だった。と、先を続ける。
 そのオランの騎士家系の男、ベイリー・ヴァーレイトは、親戚の用事で街に数日滞在するとのことだった。
 この街で、ベイリーは特別な調合をしてもらう用事があったらしいと、ガザニアから最後に聞いている。
 ガザニアとベイリーの二人は知り合って意気投合し、『喧嘩をしてお互い死ぬまで』行動を共にしていた。
 喧嘩は、賭け事を巡るささいなものだったと、『衛士隊の男たちが証言している』。

 サレムはまた、当時ガザニアの相棒だった衛視のアルバが、他の衛士仲間と酒場の中で起きた二人の喧嘩のことを証言したため、事件は簡単に処理された。という話をする。
 自虐的な笑みが浮かんだ。過去の傷がひきつって見せた、幻だったかも知れない。

「そのアルバが、今やこの街の衛士隊の隊長様で、ガザニアはおめぇのようなグラスランナーの変わり者だった。
 だからな、おめぇは衛士と仲良くするなよ、験が悪い」
 そう結んだ。


>15年前の亡命してきた元オラン騎士について聞きてえ
「15年前に亡命? いや、その話は聞いていないな。
 あぁそうか。いや、15年前のヴァーレイト家の事件ということなら聞いている。
 グラントの元部下の兵たちが、何度か仇のアイシスって野郎を探しに、この土地にやってきていたって話か。
 先代からも聞いてるぜ。手がかりをつかめずに帰って行ったようだがな。
 例のベイリーの事件のあと、その親父の配下だったっていう元オランの兵士たちが、マーファ神殿で神官戦士として雇われてるって話は聞くけどな。
 なんでも、ベイリーのことを弔いたいって話さ」


>新しい領主サマと絡んでたりするんじゃねえかとビクビクしてんだよ。
> で、対価として、あんたたちが地元じゃ動きにくいこと、それを代わりにやってやるってのはどうだい。
> 余所者だからできることっての、あるんじゃねえ?
> 忙しいんだろ。利用されてやるよ」
「……それで、利用されるのは案外こっちだったりするわけだな」
 ふーっと息を吐いて思案顔になる。

「おめぇは当然、その事件を嗅ぎ回りに来たんだろうな。
 良いだろう。さっき言ってた元オラン兵士の神官戦士な。連中が何やってるか探ってみるか?
 オランからもオーダーが来てる。荘園のサンニームとも出入りがあってな、引退した兵隊にしちゃ羽振りが良い。
 俺たちゃどうせ、神官戦士様のお仲間には入れてくれねぇし、神殿は、嗅ぎ回るにも抹香臭ぇ。地元向きじゃねぇんでな。
 絡みついでに話しておくと、新しい領主サマってのが、ご近所のアウレリア・マーファ神殿の元司祭様だ。今のところなんのつながりも判ってねぇ。
 繋がりがあるとすれば、衛士隊と、元兵士の神官戦士さまご一行ってわけだ。
 どうだ? ブルっちまってたらやめときな。
 ──それでも、利用される気はまだ残ってるか?」
 最後に問いを発したサレムの顔には、やんわりと浮かんでいた笑みが消えていた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM
 ギルドマスターとお話ぃ〜。

 うひひ。釣られて頂きありがとうございました>デイジー
 グラランメイドは一休みして、ギルマスとの会話が続くおっさん成分どぞぞ(*゚ー゚)ノ〜(みゅいいん
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剣呑
80
: 2015/05/25(Mon) 18:44:14
ミハイ

「おっ、うめえな」

雑な料理は性に合ってるんだ。
客向けより賄いの方がうめえって思うことはままあるんだぜ。
もぐもぐもぐもぐしながら話を聞き流してると。
思わず咽喉にライスが詰まる。

「マジか」

信じられねえ。

「グラスランナーが衛士とか、そりゃあ何の冗談だ」

同族がメイドだの衛士だの、なんだ、ここ十年で世界は変わっちまったのか。
ドワーフ女がロリ娘になっちまったのか。
だったらオイラだって魔法効果消滅とか欲しいぜ。
おっと話しが逸れた。


「ゲロくせえな。
 料理のことじゃねえよ?
 なんでそんなゲロくせえもんにフタがされてんだ。
 その酒場ってな、どこだ?
 まさかそこの女将が今の領主だとか言わねえよな?
 で、まさかあんたも元衛士だとか言わねえよな」


すげえな。
フタの下からニオイが漏れて抑えられなくなりそうじゃねえかよ。


「親父の配下。
 弔うってもう5年だろ。
 いくらなんでも居座りすぎじゃねえか」

なんだあ?

> 良いだろう。さっき言ってた元オラン兵士の神官戦士な。連中が何やってるか探ってみるか?

「ああ、そっちでもうさんくせえって思ってるわけだな。
 言っちまえば、邪魔くせえってことか。
 そりゃあ渡りに船、グラスランナーに好奇心ってなもんでな」

にしてもよ。

「神殿が腐ってるってのは、笑えるジョークだぜ。
 フタしたもんが臭すぎて本体ごと腐っちまったか。
 で、新しい領主サマってな、どんな女なんだ?
 前の領主はどうしちまった?
 世襲じゃねえんなら、次の領主はどうなりそうだ?」

焼き飯をかっくらいながら、矢継ぎ早に聞く。
やめる?冗談じゃねえよ、お仕事なんだからよ。
オイラは真面目だからな。

「サレム、あんたの飯、うめえな」

皿を平らげて、ぽーん、と腹を叩いた。




--------------
PLより:

なんだろ。領主さまにご対面は最後に回した方がいい感じ・・・?


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4-1-3 昼の続き
90
: 2015/05/28(Thu) 19:10:16
魔音@GM

 サレムは、喉を詰まらせんばかりのミハイの様子に、水を注いでそっと出す。

>「グラスランナーが衛士とか、そりゃあ何の冗談だ」
「確かに、変わった奴だったな。
 あいつは、アウレリア神殿のマーファ像にも興味があったようだった」
 信仰とはさすがに関係なく、その造形に。と、付け加え、グラスランナーの衛士だった男のことを評した。

> その酒場ってな、どこだ?
「酒場は、衛士の溜まり場になっている店で、衛兵詰め所に近い陽光亭って名だ。名前のわりに陰気なところだってのは、お約束か」

> まさかそこの女将が今の領主だとか言わねえよな?
「──、領主が女将?」ミハイの言葉に、咳き込む。
「何故わかった?」言って、すぐにニヤリと口元が歪んで笑みを作った。
「ハハ、冗談だ。酒場とは関係ない。だが、奴がオンナだと見抜くとは、良い勘をしているな」

> で、まさかあんたも元衛士だとか言わねえよな」
「俺はそんなにマメじゃねぇよ」サレムは、元衛士ではないとのことだった。


>「ああ、そっちでもうさんくせえって思ってるわけだな。
> 言っちまえば、邪魔くせえってことか。
> そりゃあ渡りに船、グラスランナーに好奇心ってなもんでな」
「頼りにしている。気をつけろよ。連中は間抜けに見えるが、根が案外深い。手が足りてなかったこともあって、つながりがまだ見えてねぇ」

>「神殿が腐ってるってのは、笑えるジョークだぜ。
> フタしたもんが臭すぎて本体ごと腐っちまったか。
「神殿と領主家は、強く結びついている。
 神殿が腐るというのは、ある意味その本質と言えなくもない。何故なら、神殿と領主家は、領地を運営する両輪だからだ。
 そこから生み出された金は、一方で、マーファ神殿の行う様々な救済にも使われている。
 ただ、今回は、やりすぎという感触がある」
 同じ飯を食べながら、一つ息を継いだ。

> で、新しい領主サマってな、どんな女なんだ?
「貪欲で太った奴だが、取り巻きを含めて、本質的には悪い奴じゃない。
 根っこのところではわかり合える類の奴だというのが俺の見立てだ」
 また若干の渋い笑みを浮かべ、新しい領主を評した。

> 前の領主はどうしちまった?
> 世襲じゃねえんなら、次の領主はどうなりそうだ?」
「いや、ズレッド家は、世襲なんだ。説明が悪くてすまんな。
 ただし、長男は廃嫡となり、荘園内の療養院にいる。ゴークという領主家つきのヒーラーが、長男のエドニの面倒を見ているようだ。
 で、領主が1年ほど前に急死したので、神殿に入っていた次男が、新領主として跡を継いだってわけだ」

>「サレム、あんたの飯、うめえな」
「ありがとよ」
 来たらいつでも食わせてやると応じた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 質問には答えた……ハズ(どきどき
 ミハイきゅんはそのまま質問を続けることも出来ますし、次の目的地に移動も可能です。おっしゃって下さいませ。
 移動前にプチイベントが入るかもですが(ノ*゚w゚)ノ


 探偵ミハイきゅんが、何故領主=女性というイメージを持ったのか、興味津々の魔音でありました(ぶひひ
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コマ
93
: 2015/05/29(Fri) 11:47:31
ミハイ

> あいつは、アウレリア神殿のマーファ像にも興味があったようだった」

「・・・へぇ?」

マーファ神殿か。今エリシアが行ってるはずだな?
スマホでもありゃあすぐにでも指示出ししてえところだ。
スマホってなんだ?


>「ハハ、冗談だ。酒場とは関係ない。だが、奴がオンナだと見抜くとは、良い勘をしているな」

「陽光亭か。店主にカマかけてみるかね。
 領主が女だってのは聞いた話でな。そいつは領主をサラマンダーみてえだって言ってたぜ。
 確か火のセイレイなんだよな、よくしらねえけど。
 カッカしやすいってことかね」

店主が口を封じられてるのか、そもそもグルなのか。
見極めねえと、オイラが痛え目に会うな。
ヒヒッ、ゾクゾクするぜ。


「神殿と領主で金を稼いで、神殿が慈善事業をする?
 傍から聞いてる分にゃ、マトモそうだな」

後ろ暗かろうがなんだろうが、一見マトモならいいんだ。
そいつをアコニお嬢ちゃんがブチ壊すことになって、より悪くなることだってあらあな。
後ろ暗くねえ為政者がこの世にいるわけねえだろ?
世の中そんな綺麗にゃできてねえよ。

> で、領主が1年ほど前に急死したので、神殿に入っていた次男が、新領主として跡を継いだってわけだ」

「!?」

長男が廃嫡されて荘園にいる。なるほど。そんなことを反芻してたら反応が遅れた。

「んー?なんかおかしなことが聞こえたな?
 順に行こうか。
 まず長男とやらが追ん出されたのはどういう事情か分かるか。
 で、領主は女なんだよな?今次男が領主って言ったよな?
 タマ取っちまったのか?それともオカマか?
 そんなんが領主でいいのかここの連中は」

結構いいネタ聞けたな。
一旦ねぐらに戻ったあと、荘園とやらを探ってみるか。
まだ誰も行ってねえはずだな。


「よぉしサレム、おもしれえ話だったぜ。
 神官戦士どもの動向だったな。
 オッケー、手駒になってやる。
 とりあえず荘園にでも行ってくらあ」


椅子から飛び降りて、振り向きざまに歯を見せて笑う。


「ごっそさん、また来るぜ」


したら、ネズミみてえにちょろっと消えるのさ。



----------------
PLより:

領主が女だって件、アルフレーデが彼女って言ってたんですよ思い出した。
領主=次男=女・・・
オカマの領主とかドリフターズのサンジェルマンみたいなのが脳裏に浮かんでおります。


そしてもう登場人物が多すぎて覚えられない状態(キリッ


とりあえず誰かと情報共有したいので宿に戻ってみようと試みますが、イベントってワタシどうにかなっちゃうんですかねw(わくわく

あれだな、多分『勤勉グラスランナー連合』みたいなのに捕まって洗脳されるんだ。
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4-1-4 サラマンダーとメイドと衛士
103
: 2015/05/30(Sat) 16:09:23
魔音@GM

> 領主が女だってのは聞いた話でな。そいつは領主をサラマンダーみてえだって言ってたぜ。
「サラマンダーか。アツクルシイっていうのは間違いないな。
 ま、会ってみたらわかるさ」


>「んー?なんかおかしなことが聞こえたな?
> 順に行こうか。
> まず長男とやらが追ん出されたのはどういう事情か分かるか。
「長男のエドニは、オランの賢者の学院で魔術師を目指していた。その父親である前領主は、農園の賢者とも呼ばれた人間だった。
 一般市民向けになると微妙なので、あまり知られていないことだが、魔術師でもあったようだな。
 長男のエドニは結局、魔術師としての才能がなかったこと。在学中に病にかかり、オゴフに呼び戻された。死にはしなかったが、嫡男としての力はなく、廃嫡となったわけだ。
 そのゴークというヒーラーがエドニの面倒を見ている話はしたか。
 意外に出来る奴だったらしくてな。エドニは、病になってからも15年以上は生き続けている」

> で、領主は女なんだよな?今次男が領主って言ったよな?
> タマ取っちまったのか?それともオカマか?
「次男のオクスタム司祭、即ち現領主は、オンナとして生を受けたが、なりは男だったというわけさ」

> そんなんが領主でいいのかここの連中は」
「あぁ、知ってるだろう。さすがは女神様に愛された領主だってな」

>「ごっそさん、また来るぜ」
「しっかり稼いできな」
 言って、ミハイを送り出した。

     ◇

「ミハイさ、」“ま”をのみこんで、
「何ぼーっとしてんのよ? 邪魔なんだけど」そんな挨拶を受けた。
 ミハイが宿に帰る途中、アコニのメイド、デイジーと鉢合わせをした。
 口調が変わってるのは、地だろうか。仕事モードから切り替わったようだった。
 なるほど。彼女は使いに行っていたのだろうと察しがつく。鞄をたすきに提げていた。

「何? チンタラしてると置いてくよ」
 振り返って声をかけるや、プンスカと宿にその歩を向ける。
 向けたところで、武装した人間の男たちに行く手を阻まれた。

「おい、お前、ちょっと待てよ」

 中でも一番立派な羽根飾りをつけた男に、デイジーが呼び止められたのだった。

「なぁお前、ひょっとしてガザニアの娘か?」
「! し、存知あげせんわ。誰なんですの、そのグラスランナーは?」
 じりじりと後退するデイジー。
 振り向きざまにちらりとミハイを見て、行ってというように手を動かすと、話しかけた男に向き直った。

「俺はアルバだ。お前の親父、ガザニアの相棒だった。
 なぁ、話してみろよ、何かあったんだろ? 相談に乗ってやるぜ」
 衛士のサーコートを着た男たちから、アルバと名乗った男が歩を進める。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 プチイベントでっす。
 衛視長のアルバと出会いました。デイジーは若干混乱している。状態です。
 たいまんさんが出張中なのは把握しておりますんで、ゆるゆるお待ちしておりまする。


 うひ。現領主情報は、自分でもよう検索しきれてませんでした(すいません;;;
 いや、単純に、グララン脳的に興味深いなぁと思ってただけです。
 他の皆さんも、書き込みが意識的にか無意識なのか、展開となにやらシンクロしていて意味深な気がしていたので。


 スマホ( ・`ω・´)o彡゜ww
 あぁでもきっと、肝心なところで電池切れたり、神殿は電波来てなかったりするんです。
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いきなりステーキ
111
: 2015/06/01(Mon) 10:05:54
ミハイ

>「何ぼーっとしてんのよ? 邪魔なんだけど」

「デイジーじゃねえか。
 なんでお前がこんなとこにいんだ。
 お使いか、ご苦労なこったな、ヒヒッ」

>「何? チンタラしてると置いてくよ」

「おおこわいこわい、そうするよ。
 宿でどいつかと会いてえからな。
 そんなツンケンしてっと嫁の貰い手なくなっちまうぜ。
 男も女も、愛嬌がある方がいいんだ」

オイラもこんなに愛嬌たっぷりだろ?


* * *


>「俺はアルバだ。お前の親父、ガザニアの相棒だった。

ぽかーん。

いきなりそっちから来たか。
街の衛士サマのご登場だ。
デイジーの身振りは無視して、ひょいひょいと彼女の前に出る。


「おいおいなんだ?
 こいつはオイラの女だぜ。
 オイラのツレに粉かけようたあ太え野郎だな?」


歯を見せて、にっと笑う。


「知り合いに似てましたなんざ、ナンパにしちゃあ使い古されすぎてて垢の溜まっちまう手だな。
 で、そのガザニアとかいうご同族がなんかやらかしたのか?
 話によっちゃ、手伝ってやるぜ。
 もちろん、金はもらうがね」


そいつらをじっと観察する。
そりゃあもう観察する。
うさんくせえやつをジロジロ見るなんざ、当たり前のハナシだろ?

自分と同類かそうじゃねえかなんざ、顔に刻み込まれるもんだ。


------------------
PLより:

いきなりきた!
っても現実時間的には妥当かしらw

というわけで、こんな感じでジャブ打ってみマース。
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4-1-5 焼き加減は?
120
: 2015/06/04(Thu) 16:01:06
魔音@GM

> お使いか、ご苦労なこったな、ヒヒッ」
「別に、あんたの為じゃないから」
 ちらっとミハイを見る。

> そんなツンケンしてっと嫁の貰い手なくなっちまうぜ。
> 男も女も、愛嬌がある方がいいんだ」
「こっちは願い下げ」
 薄い反応だったが、彼女には普通なのかもしれない。

     ◆

>「おいおいなんだ?
> こいつはオイラの女だぜ。
> オイラのツレに粉かけようたあ太え野郎だな?」

「何言って──!」
「んぁ? 誰だテメェ?!」
 ミハイに反応するデイジーとアルバ。

>「知り合いに似てましたなんざ、ナンパにしちゃあ使い古されすぎてて垢の溜まっちまう手だな。
> で、そのガザニアとかいうご同族がなんかやらかしたのか?
> 話によっちゃ、手伝ってやるぜ。
> もちろん、金はもらうがね」
「……、チッ。ハズレか。これだからグラスランナーは。。。
 いいか、忘れろ。テメェはお呼びじゃねぇ。
 それからな、この街じゃ、良い子で大人しくしてろ」
 怪我をしたくなければといった脅し文句もついてきそうな口調だった。

 アルバと名乗った男は、ミハイには、面倒そうな奴を引いたと舌打ちした。デイジーについては、金にならないと判断したようだった。
 一方の、背後の一団は、何が起きているか判っていない様子だ。
 銘々、別の話に夢中で、アルバが起こした行動に気付きさえしておらず、だらしない足取りでどこかへ向かっている様子だった。

 そんなやりとりの後でやっと、
「隊長! 何してんです? 行っちまいますよ!?」アルバの不在に声をかける者がいた。
 アルバは、従えていた衛士の一団から呼ばれるや、二人の前から立ち去った。


「余計なことしないで……、関係ないから」
 後に残されたデイジーは、青くなったり赤くなったりしながらそう呟いたあと、
「でもありがと。助かった。
 ──! ってかこっち見んな!」
 言ったきり、くるりと背を向けた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 衛士の一団は、かくして去ったのでありました(まる
 ミハイの目からは、衛視たちの質はそれほど高くはなさそうで(1レベル)、統率もさほどとれているようには見えません。

 +ガザニアの娘である事は、断固否定の構えのメイドさんです(この程度ですが:ぁ
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なまにくで!
130
: 2015/06/05(Fri) 11:00:06
ミハイ

>「……、チッ。ハズレか。これだからグラスランナーは。。。
> いいか、忘れろ。テメェはお呼びじゃねぇ。
> それからな、この街じゃ、良い子で大人しくしてろ」

なんだ、適当にカマかけて回ってんのか、こいつ。
馬鹿そうに見えるし、こいつが黒幕ってことはなさそうだが、実行犯ってことはありそうだな。
いやでも弱そうだしなあ。
アコニの兄ちゃんを殺るにはウデが足りなすぎるだろ。

「オイラはいつだって良い子で大人しいぜ?
 刺してくる蚊は潰すけどな、ヒヒッ」

アルバのツラをぎょろぎょろと睨みつけたまま、口元をゆがめ、歯を見せる。


>「隊長! 何してんです? 行っちまいますよ!?」

「オ仕事ゴ苦労サマデス」


ロリコン隊長の面倒しっかり見ろよー、と、ひらひらと手を振り、見送った。
ふむ、衛士どもの質はロクでもなさそうだが、衛士全体で裏があるってわけじゃあねえようだ。
こいつ単独で動いてる。
間違いなく後ろ盾がいるな。
だが、サレムは絡んでねえようだ。

アルバに張り付いてりゃそのうち黒幕に辿りつけそうだが、悠長にやってる時間はなさそうだな。

「なあ、この街の衛士ってのは、いつもあんなゾロゾロと巡回してんのか?
 今日は特別なのか?どっかに向かってんのか?
 オイラ、オランから観光に来たんだけどよ、オランじゃそんなこと滅多にねえから珍しくってよ」

その辺に歩いてるやつをとっ捕まえて聞いてみる。
実際、珍しいんじゃねえか?いや、メイドの同族よりは珍しくねえと思うけどな。


ざっと聞いたら、とりあえずデイジーの横に並ぶ。

「さっきのことがあるしな、一応宿までついてくぜ。
 あんな連中でも数が揃うと面倒だ」

>「余計なことしないで……、関係ないから」

「ヒヒッ、つれないねぇ」

>「でもありがと。助かった。
> ──! ってかこっち見んな!」

「そんくらい素直なのがいいぜ」

顔色のくるくる変わるお嬢ちゃんだ。

「しかしな、実際、関係はあるぜ?
 お前が本当に娘なら、アコニ嬢ちゃんの兄貴とも繋がるわけだ。
 アコニ嬢ちゃんはこのこと知ってるのか?
 なんか企んでるんなら、お前は向いてねえよ」

こっちを見ねえデイジーのうなじと尻を眺めながら、話を続ける。

「さっきのバカは気付かなかったが、お前、顔にすぐ出るみてえだからな。
 オイラの調べた感じ、さっきのバカが親父の死因のひとつだ。
 デイジー、お前の話も聞きてえな。
 アコニ嬢ちゃんに秘密にしてえなら、そうしてやる。
 5年前に死んだやつの娘をいまだに探し回ってるなんざ、よっぽどだ。
 人間にとっちゃ5年ってのは結構な時間だと思うぜ。
 ぶっちゃけ、お前も狙われてるんじゃねえか。
 狙う方が顔を分かってねえみてえなのがラッキーだけどな。
 事情が分かりゃあ手の打ちようもあるぜ?」


--------------
PLより:
アルバは顔見せだけであったか!(笑

というわけでデイジーをがんばって口説きたいと思います。
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4-1-6 火を通さないと叱られます(追記※
133
: 2015/06/06(Sat) 17:30:38
魔音@GM

※1
> 「オイラはいつだって良い子で大人しいぜ?
>  刺してくる蚊は潰すけどな、ヒヒッ」
「あぁそうだ。ぷーんとうるさく飛んでなきゃ、潰されることもねぇんだよ」
 自分が蚊にたとえられていることにも、気づかないアルバだった。

> 「オ仕事ゴ苦労サマデス」
 ミハイの言葉を背に、歩み去る。
 その後ろ姿は、忠実な犬を思わせたかもしれない。間抜けだが、案外鼻は利きそうだった。

     ◆

※2
> 「なあ、この街の衛士ってのは、いつもあんなゾロゾロと巡回してんのか?
>  今日は特別なのか?どっかに向かってんのか?
>  オイラ、オランから観光に来たんだけどよ、オランじゃそんなこと滅多にねえから珍しくってよ」
「アルバ組のことか?
 そういや、あいつらにしちゃ、最近勤勉だな」
「毎日じゃないが、週1、ないしは2くらいで勢揃いしている気がするな」
「ほぉ。オランでもそうなのかい。衛士っていや、どこでもサボってるってのが普通だもんなぁ……。
 まぁでも、奴らのことさ、そう長くは続かんだろ」
 そんな話を聞けた。

     ◆

>「そんくらい素直なのがいいぜ」
 デイジーは振り向かず、ふんと鼻を鳴らした。

> 「しかしな、実際、関係はあるぜ?
>  お前が本当に娘なら、アコニ嬢ちゃんの兄貴とも繋がるわけだ。
>  アコニ嬢ちゃんはこのこと知ってるのか?
>  なんか企んでるんなら、お前は向いてねえよ」
 僅かな反発と、認めざるを得ないという肯定が、まだ幼さが残る曲線、即ちデイジーのうなじと尻を通して伝わってくる。


> 「さっきのバカは気付かなかったが、お前、顔にすぐ出るみてえだからな。
>  オイラの調べた感じ、さっきのバカが親父の死因のひとつだ。
>  デイジー、お前の話も聞きてえな。
>  アコニ嬢ちゃんに秘密にしてえなら、そうしてやる。
>  5年前に死んだやつの娘をいまだに探し回ってるなんざ、よっぽどだ。
>  人間にとっちゃ5年ってのは結構な時間だと思うぜ。
>  ぶっちゃけ、お前も狙われてるんじゃねえか。
>  狙う方が顔を分かってねえみてえなのがラッキーだけどな。
>  事情が分かりゃあ手の打ちようもあるぜ?」

「──、あたいバカだけど、それはなんとなくわかった」
 俯き加減で、呟きを漏らした。

「アコニは多分、あたいの素性までは知らないと思う。
 ヴァーレイトの兄妹が、親父の仇じゃないってことくらいも、わかってる。
 親父の連れだったっていうあの人間が、怪しいってことは、聞きたくなかった。
 あんなクズみたいな奴にやられる親父って、何なの?
 勝手なこと言い残してさ。
 でも、そんなクズみたいな奴に、何も出来ないあたいって何なの……」
 ミハイには顔を向けず、それだけ言ってしまうと、デイジーは袖で顔を拭いた。
 そして、空を見上げてゆっくり息を吐き出した。
 長いため息の最後は、ミハイに向けられた。

「あんたの方がまだマシね」振り返った。
 少し赤い目が、ミハイに向けられる。

「あたいがあんたたちの仕事を邪魔しないって約束したら──、」
 少し赤くなった目を、通りの隅で昼寝をしている黒猫に向け、ミハイの目を再度見た。

「──その、ミハイは何か手伝ってくれるっていうの?」
 背伸びをして、取引らしきものをミハイにもちかけた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 うひひ。今回はファーストコンタクトってことで。>衛士隊長のアルバ
 デイジーは、取引をもちかけます。邪魔をしないので手伝って。などと言ってます(キリっ)。

++
 あとすいません。通行人談、等、書き忘れ追記予定します。
 ※1、2を追記しました。
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そこをなんとか
141
: 2015/06/07(Sun) 22:59:20
ミハイ

「言い残した?」

するってーと何か、ガザニアはなんか起こるのが分かってて娘に何か託したってのか。

「憎まれっ子世に憚るってな。
 そういうのを奈落に蹴落とすのが楽しいんじゃねえか、ヒヒッ」

ぽん、とデイジーの頭を叩く。

「利害は一致するんだろ?
 だったら、協力しねえ方が阿呆だろ。
 一応スジってもんがあるからな、優先順位はアコニ嬢ちゃんの案件が上だ。
 だからデイジー、お前の目的も、ついでに果たしてやるよ。
 ついでだからな、報酬は取らねえ。
 ラッキーだな?」

半目のまま口角を吊り上げ、歯を見せて笑う。
そして、デイジーの顔を覗き込み、言葉を続けた。

「いろいろ気に食わねえんだ。
 知ってることを話してくれ。
 他の連中が持ってくるパズルが組み合わされば、見えるモノがぜってえある。
 味方は多いに越したことはねえよ」



-----
PLより:
手伝うよー?
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4-1-7 ステーキのお刺身という提案
148
: 2015/06/11(Thu) 10:12:11
魔音@GM

「ッてぇな」
 ポンと叩かれて、むすっと口をへの字に結ぶが、頬を赤くしながら、先を続けた。
「うん。アコニがもちろん先で良い。
 っていうか、あたいの話は話半分で良いよ」


> 「いろいろ気に食わねえんだ。
>  知ってることを話してくれ。
>  他の連中が持ってくるパズルが組み合わされば、見えるモノがぜってえある。
>  味方は多いに越したことはねえよ」
 デイジーは、少しホッとした顔をして、首を縦に振った。
「親父のことだから、あんたたちの役に立つのかはわかんないけど」
 そう前置きし、ガザニアが言い残したことを口にする。

「言い残したっていうか、書き残したメモみたいなもので、大雑把なんだ。
 親父は、『シンゾウと、オランから来た男が気に入らな』かったみたい。
 丘の神殿の対になるような女神像を、荘園の神殿で見つけた。それがよくないものだったって。
 だから、そいつは、ぶっ壊さないといけないって。

 オランから来た男っていうのは、荘園内の施療院でヒーラーの助手をしていたみたい。
 親父がその男のどこが気に入らなかったかは、はっきりしないんだ。ヒーラーとしての仕事をするふりをして、魔法を使ったのを見た。魔法を使えることを隠していたのが臭った。
 走り書きは、それだけ。

 っていう、そんな話。信じられる?

 どっちにしろあたいができるのは、その二つから何ができるか考えるだけなんだけど」

 デイジーがそう話したところで、宿がすぐ前に見えた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより:
 荘園の神殿と、オランから来た男について、話が出ましたー。

 このあと5-xで合流になります。
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4-2-1 アウレリア・マーファ神殿
56
: 2015/05/19(Tue) 15:04:54
魔音@GM

 エリシアは、馬で神殿に向かう。

 徒歩で4時間の行程も、馬を使えば1時間ほどで着いた。一本道で、案内標識も備えており、また、徒歩の巡礼者たちと何度かすれ違ったこともあって、迷うこともなかった。

 エリシアの前に現れたのは、丘の頂きに建つ礼拝堂を中心として広がる、神殿だった。
 大門と、周囲をぐるりと囲う壁と堀まで備えていている。獣避けにしてはしっかりとしていて、ちょっとした城塞のようだった。

 幾つもの建築物からなる神殿では、あちらこちらで巡礼の信者たちが掃除をしているのが見える。
 見たところ、信者たちはグループに分けられていて、案内役の神官たちに率いられて活動をしているように見えた。
 訪れる信者たちは、宿坊に泊まり、祈りを捧げ、また古い神殿を見て回りながら、奉仕活動を行うのだろう。


 大門の前には、神官と思しき者たちが数人いて、訪問者たちを案内している。
 目立ちはしないが、本格的に武装した者も居て、周囲に目を光らせているようだ。
 馬上のエリシアも、門の見張り台から報告を受けていたらしいことが察せられる。

 到着を待っていたかのように、ひとりの男性の神官が進み出て、

「パネと申します。本日はどのようなご用でしょうか?」
 まずは門の横に仮設された、番小屋に案内された。
 温かみという衣を纏った事務的な口調で応対してくる。
 亀首の男で、もごもごと動く口から発せられる言葉に、違和感を感じるかもしれない。

「さようでございますか。紹介状はお持ちでしょうか?」そんな言葉の矢をつがえている。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 ゆきふぇるさんちのエリーには、マーファ神殿ご案内ぃ〜。
 早速ジャブ打ってきてます。
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神殿につきまとう違和感。
61
: 2015/05/19(Tue) 17:29:10
エリシア

マーファ神殿までは馬なら1時間程度で到着した。
道すがら、行き違う人と互いに祝福を祈りながら、わたしは神殿の敷地に入る。

ぐるりと取り巻く城塞のような壁、掘られた堀、頑丈そうな大門。
この光景に僅かな違和感を覚える。
マーファさまの神殿は、もっと開かれたものであるべきではないのだろうか。
これではまるで、外界を拒絶しているようではないか。

武装している者については、特に違和感は覚えない。
マーファさまの教えでは自衛のための戦いは肯定されている。
農作物を荒らす野性動物や、近隣に棲みついた妖魔を退治するために、武力を身につける者もいる。
わたし自身も、僅かとはいえ武器を振るうこともできるのだ。

門に到着し、馬を降りる。
待ち構えていたように一人の男性神官がこちらに歩み寄ってくる。
報告は入っていたということか。
わざわざ冒険者の神官が巡礼地に訪れることも少ないだろうし、わたしの出で立ちが彼らに何らかの警鐘を鳴らした可能性は考えられる。

>「パネと申します。本日はどのようなご用でしょうか?」

「わたしは、オランのマーファ神殿に務めております、エリシアと申します。」

挨拶を返し、声をかけてきた男性の様子を伺う。
神官らしからぬ、と思ってしまうのは気のせいだろうか。
巡礼地にあって、用件を尋ねられるというのも妙な話だ。

「この近くに参りましたので、せっかくですし神殿に祈りを捧げようと参上した次第です。
 マーファの神官が巡礼に訪れることが、そんなに珍しいことでしょうか。」

にっこりと微笑みながら、わたしも相手を牽制する。

>「さようでございますか。紹介状はお持ちでしょうか?」

「まぁ、巡礼者は紹介状が必要なのですか?
 わたしはまず、マーファさまに旅の無事を祈りたいのですが、中に入るには紹介状が必要だということでしょうか。
 ちなみに、どなたから紹介して頂けばよろしいのでしょう。」

大袈裟に驚いた風に、わたしは答える。

「どなたか、オランのマーファ神殿に縁があった方がいらっしゃれば、わたしの身元はすぐに判明するかと思います。
 何しろ、生まれてこのかたずっと神殿に詰めておりますから。」

オランを出て、この地でマーファさまに身を捧げる決心をしたような人物がいてもおかしくないだろう。
可能性は低いとは思いつつ、そんな言葉を口にしてみる。
その間も微笑みは絶やさず、それでもちらりと辺りの様子を伺う。
わたしとこの男性のやり取りは、周囲にはどのように映っているのだろう。
相変わらずだ、といった様子なのか、珍しいものをみるような様子なのかに気をつけて、辺りを観察する。

「ですが、さすがに立派な神殿ですね。
 時期的にはそろそろマーファさまに感謝を捧げる祭りの頃ですし、巡礼者も増えているということでしょうか。
 だから、無法者が入り込まないように、こうして厳戒体制を敷いていらっしゃる、ということなのでしょうか。」

様子を伺うのに気付かれないよう、わたしは神殿を見回すふりをする。
言葉には嘘はない。
しかし、相手の言葉や態度が、わたしの心に僅かな疑惑を生んでいた。

━━━━━━━━━━
@PL

身分を明かして、怪しい人じゃないよ、と強調しましょう。
門前でごちゃごちゃやってたら人が増えるかな、なんて目算もあったりなかったり。
オランの神殿に出入りしてた人がいれば、身元照会になるかなーとも思ったり。
で、結局誰に紹介してもらえばいいのよ?とは尋ねます。
まずは中に入りたい(エリー的にはちゃんとマーファさまにお祈りしたいしね!)
神殿の偉い人に会うなら紹介状がいるってのは理解できるので、今はまだその前段階と捉えておりますやー。

相手がどこに反応して「さようでございますか」だったのかわからなかったよ!ww

予備1 2d6 Dice:2D6[2,4]=6
予備2 2d6 Dice:2D6[3,1]=4
予備3 2d6 Dice:2D6[6,5]=11
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4-2-2 神殿の中の人間たち
75
: 2015/05/25(Mon) 14:58:54
魔音@GM

>「わたしは、オランのマーファ神殿に務めております、エリシアと申します。」
 エリシアの自己紹介を受けて、パネは周囲を見回した。番小屋にエリーを誘導し損ねたこともあっただろう。
 ひそめた眉に心の動きが露わになっている。舌打ちでもしそうな雰囲気だ。

「オランの神官殿でしたか」
 なんとなく判っていた。といった雰囲気だ。
 眉が、のたうちまわる毛虫のように縮んだり伸びたり捻れたりといそがしい。

>「まぁ、巡礼者は紹介状が必要なのですか?
> わたしはまず、マーファさまに旅の無事を祈りたいのですが、中に入るには紹介状が必要だということでしょうか。
> ちなみに、どなたから紹介して頂けばよろしいのでしょう。」

「これは失礼。当神殿に馬でお越しの巡礼というのも、あまりないことでして。何か別のご用があったのかとお伺いしたまでのこと。
 無論、礼拝のためにマーファ様への紹介状が必要であるはずも無く、祈りを捧げるだけであれば、結構でございます」
 エリシアには、相手をしているこのパネ神官の心の動きに、なんとなく察しがついた。
 彼は、神聖魔法の使えない神官であり、オランのマーファ神殿を、どういうわけか警戒しているということだった。
 それは、オランの神殿が、比較的多くの奇蹟の使い手を擁している。という事があるだろう。信仰よりも、神殿の派閥争いや、神殿内の出世に熱心な神官もいる。
 エリシアは、けれどそれ以外の何かも察知している。
 着いたばかりの現段階では、その違和感が何から生じているのかまではわからないのだけれど。

>「どなたか、オランのマーファ神殿に縁があった方がいらっしゃれば、わたしの身元はすぐに判明するかと思います。
> 何しろ、生まれてこのかたずっと神殿に詰めておりますから。」

「左様でございましたか。しかしながら、それには及びません。当神殿も何かと手が一杯でして──」

 大門の側で話していると、最初は遠慮がちに遠巻きにしていた者たちも、やがてどうしたのだろうかと、あからさまに関心を持ち始めている。
 パネつきと思われる神官も、どうしたものかと少し離れたところで見守っていた。

>「ですが、さすがに立派な神殿ですね。
> 時期的にはそろそろマーファさまに感謝を捧げる祭りの頃ですし、巡礼者も増えているということでしょうか。
> だから、無法者が入り込まないように、こうして厳戒体制を敷いていらっしゃる、ということなのでしょうか。」

「いえいえ、心配はご無用。当神殿に何も問題はございません」
 話のペースをコントロールできず、いらだちを隠せなくなっているのがわかる。
「おい、こちらの神官殿の案内をして差し上げろ」
 神官戦士を呼びつけて、エリシアを案内させようとしている。呼び寄せた神官に耳打ちをしているのは、早く追い返せとでも言っているのだろうか。
 慇懃無礼なメッキがはがれ、地が露わになりはじめていた。


「それが、同門の神官に対する態度なのですか? それに、あなたの行為は越権です」
 凜とした女性の声が届いた。
 こちらです、という声に導かれ、供を連れた一人の神官が現れた。

 彼女のことを、エリシアは知っている。
 オランで共に修行をしていた神官で、名をメリダといった。赤い髪を少年のように短く切っていたのが、今は肩に届く程度に伸びていて、少し落ち着いた雰囲気になっている。
 同年齢ということもあって、気安く話をしていたが、エリシアが冒険者生活を始める頃に、地方に派遣されたと聞いていた。

「エリシア神官の案内は、私が致します。パネ殿は、ご自身の役目を続けて頂いて結構です」
 言って、エリシアの腕をとり、尚も何かわめいているパネを無視して、彼女の乗馬を私の厩舎に、と指示を出す。
 そして、礼拝堂に向かう、緩やかな登り坂に誘った。

     ◆

「“あ、エリーじゃん”って思ったら、タコとじゃれあってんの、だっせー。ウツボかっての」
 門から離れたところでぎゃははと笑いながら「久しぶり」と、ひとつハグして挨拶。かくして頭一つ半は背の高いメリダが、乗馬靴の拍車をカチャカチャと小気味よく鳴らして先導する。
「ってかゴメンね、折角来てくれたのに。あのハゲ。そのうち前歯の100本くらいは叩き折っといてやっから」
 鼻息荒く大門を振り返る。

「何しに来たかしんないけど、うちらのママんとこ寄ってくでしょ?」
 なにがともあれ礼拝堂か、と、エリシアの希望が特になければ、丘の頂きに先ずは向かうことになるだろう。その間に、今までの話でもしたかも知れない。

 緩やかな上り坂が終わると、人間世界が終わった。アウレリア神殿の奥の院、礼拝堂が丘の頂に在った。
 敷かれた石の台座の上には、神域ならではの静謐な空気が漂っている。
 大理石の列柱回廊が続く先には、両の手を広げ、やや下方に視線を注ぎ、慈愛に満ちた表情を浮かべている青銅製のマーファの神像が迎える。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 ジャブにカウンターktkr 三◎)д゚)
 やっぱり戦神化が(ぎゃっ

 NPCのメリダを登場させました。エリシアのオランでの修行仲間とします。
 あとは神殿内をある程度のろのろできます。まずは礼拝堂にご案内〜してます。
 その他、神殿でやっておくことがあったらおっしゃって下さいませ。

++
 さようでございます は、適当なイヤガラセ攻撃なので、あんな感じでばっちり以上ですd うまく合わせて頂きありがたたw
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懐かしい顔。
88
: 2015/05/27(Wed) 08:01:04
エリシア

>「オランの神官殿でしたか」
>「これは失礼。当神殿に馬でお越しの巡礼というのも、あまりないことでして。何か別のご用があったのかとお伺いしたまでのこと。
> 無論、礼拝のためにマーファ様への紹介状が必要であるはずも無く、祈りを捧げるだけであれば、結構でございます」

パネと名乗った男性神官の態度には、ある種の感情が見え隠れしているように思う。
羨望、嫉妬、妬み…そういうものを感じるが、それだけではない何かも同時に感じとれた。

わたしの一定な対応に、相手が苛立ってくるのがわかる。
辺りを見れば、こちらに関心を示している人々もいる。
事態はわたしにとっては好転していると言ってよいだろう。
結局、パネ神官の方が折れて、中への案内を許可しようとしている様子だ。
ひそひそと、別の神官に耳打ちしている様子などは、とても慈愛の女神マーファさまの使徒とは思えない、剣呑なものだったが。

>「それが、同門の神官に対する態度なのですか? それに、あなたの行為は越権です」

凛とした声に、そちらを見るとスラリと背の高い女性神官がやって来ていた。
1年ちょっと前頃に異動になった、修行仲間だった。
突然の再会に驚いていると、彼女に腕を取られてその場から引き剥がされた。

―・―・―・―・―・―

>「“あ、エリーじゃん”って思ったら、タコとじゃれあってんの、だっせー。ウツボかっての」

「…1年と少しぶりの再会なのに、いきなりウツボ扱いですか?
 変わりませんね、メリダさん。
 あ、でも髪が伸びて印象は変わりましたね。
 それに…また、背が伸びていませんか?」

彼女にハグされながら、久しぶりの旧友の背中をぽんぽんと叩く。

>「ってかゴメンね、折角来てくれたのに。あのハゲ。そのうち前歯の100本くらいは叩き折っといてやっから」

「まぁ。
 マーファさまは争いをお望みにはなりませんよ。
 先ほどはわたしも、“自衛のために”彼と戦いましたけれど。」

礼拝堂に向かう緩やかな坂道を登りながら、わたしもそんな軽口を叩く。
お互いに離れていた間の簡単な報告や世間話などをしていたが、ふと先ほどの状況についての疑問が口をついた。

「しかし…。
 一体この神殿はどうなっているのですか?
 あのような方が大きな顔をしているだなんて、マーファさまの神殿としてはあまり好ましくないように、わたしは思いますけれど。」

こちらは顔には出さないように努めたが、気分は最悪だった。
これまでの自分だったなら、小言のひとつやふたつでは足りないくらい説教していただろう。
冒険者としての生活が、わたしの中で多少の融通のきかせ方や、相手の様子を伺うという力を養ってくれているのを実感する。

「それに、マーファ神殿では武装している者がいるのは不自然ではありませんけれど、その数が妙に多いように見受けられます。
 …何か、あるのですか?」

メリダさんの顔を見上ながら、わたしは尋ねる。
坂道を登っているので、彼女の顔を見るには背丈の差以上に見上げなければならない。

「実はわたしも、ある依頼のもと、ここを訪れたのです。
 神殿から口利きをお願いしようと思ったのですが、この状態では難しそうですね…。」

ため息をひとつ吐く。

―・―・―・―・―・―

礼拝堂に到着する。
この、自然と厳かな気持ちになる空間が、わたしは好きだ。
心が落ち着き、同時に身がひきしまるような思いがする。
わたしは、マーファさまの神像の前に跪き、頭を垂れて祈りを捧げる。
先ほどの自らの行いについての懺悔と、今回の依頼についての葛藤をマーファさまの前で報告し、依頼人であるアコニさんの今後の幸せを願う。
マーファさま、どうかわたしに進むべき道を教えてください。
どうか……。

どのくらいそうしていただろうか。
顔を上げると、メリダさんは変わらずにそこで待ってくれていた。
相変わらず祈りが長い、とまた怒られるだろうか。

「メリダさん、事情は先ほど簡単にお話しした通りです。
 もしできれば、落ちつける場所でゆっくりと相談できませんか?」

覚悟は決めて来た。
ならば、わたしは依頼をきちんと終了させることを考えなければならない。
まずは領主への紹介が取れるかどうかだ。
更にここへ来てからの違和感の正体を探らないと。
この土地で事を構えなければならない以上、神殿は切っても切れない重要な場所になると考えられる。
内部に協力者を作っておくことは、プラスになるはずだ。

━━━━━━━━━━
@PL

マーファさまにお祈りしながらディビネーションです。
(こういうシチュエーションで使わないともったいないじゃない、というのかPLの本音)

メリダと別室などで相談できるなら、アコニの両親や兄の話を聞きますが、歩きながら話すのは
・パネみたいなのが大きな顔をしている、今の神殿の状況
・武装した人物の多さに関する疑問
・領主に取り次いでほしいという意思をちらっと見せる
の三点です。
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4-2-3 祈り
94
: 2015/05/29(Fri) 11:54:47
魔音@GM

>それに…また、背が伸びていませんか?」
「む。これは、精神的な意味を含めた成長の証なのだよ、エリシアくん。そう、ア・カ・シなのだ……。
 ──、そう、アタシたちのエリーのお尻が育つようにね」
 ハグを解いて、エリシアの尻をポンと叩くメリダだった。


> マーファさまは争いをお望みにはなりませんよ。
> 先ほどはわたしも、“自衛のために”彼と戦いましたけれど。」
「ははーっ」笑って大袈裟な身振りで感極まってみせる。


>「しかし…。
> 一体この神殿はどうなっているのですか?
> あのような方が大きな顔をしているだなんて、マーファさまの神殿としてはあまり好ましくないように、わたしは思いますけれど。」
「“あまり”ね」相変わらずおどけた口調だが、声のトーンが変わる。

>「それに、マーファ神殿では武装している者がいるのは不自然ではありませんけれど、その数が妙に多いように見受けられます。
> …何か、あるのですか?」
「うん、ある。まぁ、わかっちゃうよね。
 アタシが来た時からそうだったんだけど、派閥ができてて、神殿の中の雰囲気がちょっと悪くなってたんだ。前の領主様が亡くなったり、司祭様が領主に就いたり、バタバタしてる時に神官戦士団からも不思議な死に方をしたひとが出たらしくって、今に至るってわけ。こんがらがって色々よ」

>「実はわたしも、ある依頼のもと、ここを訪れたのです。
> 神殿から口利きをお願いしようと思ったのですが、この状態では難しそうですね…。」
 言ってため息をつくエリシアに、腰を屈めて下から覗き込むように目を見るメリダ。
「お互い、難しい状況、みたいだね……」
 その目には、どうしたものか。といった思案の色が浮かんでいた。

     ◆

 奥の院・礼拝堂で祈りを捧げるエリシア。
 果たして、マーファの“声”が降りた。
 啓示は、目前の青銅の像が、憂いの表情を浮かべるイメージで始まった。
 エリシアの脳裏には、次々に人々の姿が浮かんでくる。
 知った顔、知らない顔。
 沢山の人々が、様々な形で祈りを捧げている。
 ある者は小さな祠に、あるいはお守りを通したり、自分の彫った像や、空、掲げたジョッキにさえも。

 暗がりの中に、アコニは居た。彼女もまた跪き、涙しながら祈りを捧げている。
 暗い目をした男が少し離れた場所に居る。男もまた、右膝をついて祈りを捧げている。
 影のいや増すところ、二人の前には、女神像があった。
 その女神像と目が合った気がして、ゾクリと戦慄が走った。像の、差し出す手を形造っていた指先が、エリシアの心臓を求めるそれへと変わる。
 けれど、マーファの手がエリシアを覆うように差し伸ばされ、影は振り払われた。
 差し伸ばされた手は、小さな子を心配する母のように、エリシアの頭をやさしく撫で、やがてそっと背を押した。

     ◆

 エリシアの背後で、メリダも膝を突いて祈りを捧げていたようだった。
 祈りを終えた二人の視線が合った。

>「メリダさん、
「エリー、」
 声がかぶり、メリダはニッと微笑む。
> もしできれば、落ちつける場所でゆっくりと相談できませんか?」
「もしよかったら、静かな場所でもう少し、相談に乗ってくれない?」
 重なる声が、合唱のようにハーモニーを奏でた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 メリダも相談を持ちかける様子です。
 相談する場所は、適当な神殿のいずれかの建物とかでしょうか。

 ディビネーションは個人のイメージです(
 余計に混乱するのじゃー? ( ゚-゚)ノ〜(混乱の波動
 最後にマーファさまも、エリー尻をポンしていく描写をしたかったんですけど、すんでのところでやめた件><(ぶひひ


 以下質問への回答です
・パネみたいなのが大きな顔をしている、今の神殿の状況:
 ざっくりいうと、アウレリア神殿内で派閥争いが起きた結果、俗人を多く雇用する派閥が優位に立っている。原因は、単純に収入が多いこと。現領主が神殿を離れた為、バランスが崩れた事。前領主が中心になっていた、荘園の別グループ“野の女神派”と組んで、優位に立っている。という状況。

・武装した人物の多さに関する疑問:
 神官戦士団は、この1年ほど警戒を強めている。特に直近の1ヶ月ほどは、領主家の衛士隊と共に、警戒をする動きがある。
 神官戦士団の一部は、魔法が使える者も居たが、そのメンバーは新領主の元についている。
 神官戦士団の増援が、荘園を通して神殿に入っている。元オランの兵士たちが含まれている。

・領主に取り次いでほしいという意思をちらっと見せる:
 メリダは、神殿と領主の館を行き来していたことから、領主とは個人的につながりがある。また、管主の紹介状をとるのも不可能ではない。
 しかし、この1ヶ月は連絡がつかないでいる。領主館に行っても、衛士隊に取次を断られていることを伝える。
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不吉な予感。
109
: 2015/05/31(Sun) 19:45:26
エリシア

「きゃっ!?」

突然お尻を叩かれて、わたしは思わず飛び退る。
油断すると、いつもこうだ。

―・―・―・―・―・―

マーファさまはわたしの祈りに応えて下さった。
祈りを捧げる人々の姿。
同じように祈りを捧げるアコニさんと、見知らぬ男性の姿。
二人が祈りを捧げているのは女神像だ。
あれはマーファさま? いや、違う。
その神像の手が、わたしを襲う。
しかしそれはマーファさまが退けてくださった。
そして、愛に溢れたその手でわたしの頭を撫で、まるで励ますように背中を押してくださる。

…はっと、目を開く。
嫌な汗が背筋を伝っていた。
あれは、あの女神像は一体?
まさか破壊の女神? それとも、別の邪神?
あの男性は何者? アコニさんが同じ女神に祈りを捧げていたのは何故?

頭の中を疑問が渦巻くが、今の段階では答えは出ない。
答えが出るほど、わたしはこの街を、アコニさんのことを、知らない。
目の前のマーファさまの像をじっと見つめる。

>「エリー、」
>「もしよかったら、静かな場所でもう少し、相談に乗ってくれない?」

わたしたちの声は、見事なユニゾンを奏でた。

「えぇ、是非。
 できれば、誰にも聞かれないような場所がいいですね。
 自室などだと、監視の目があることも考えられます。
 どこか、人目に付きづらくて、静かな場所はありますか?」

これまでの話から推察すると、神殿内は派閥争いがあるようだ。
そうなると、それぞれの派閥同士で監視などもあるかもしれない。
先ほどのパネという神官などは、特に信用に値しない。

―・―・―・―・―・―

「さて、ではまずメリダさんのお話から伺いましょうか。」

場所を移動し、辺りに人の気配がないことを確認してから、わたしはメリダさんに話を促した。

「わたしの目的は、領主さまと面会することです。
 他にも二、三やらなければならないことはありますが、依頼人の個人的なこと、と言って差し支えないでしょう。」

彼女が置かれている立場がわからないうちは、こちらも手の内は明かせない。
あくまで、彼女に依頼したいのは領主への口利きだという態度に徹する。

「あ、ですが個人的には神官戦士の不審な死については気になります。
 何故、神官戦士が殺されなければならないのか。
 その人物がどちらの派閥寄りの人物だったか、などで状況は変わるでしょうし。」

━━━━━━━━━━
@PL

まさかメリダが怪しい人物だとは思いたくないですが、裏がある可能性もなくはないので。
今の時点では、エリーは領主への口利きを依頼したい、という部分しか表に出しません。
彼女の相談の内容次第で、明らかにしていいか判断しようかな、と。

ミハイ@たいまんさんの勧めで神像じーっと見てみますが、他の神殿のマーファ像と何か違ったりするんでしょうかね?

マーファ像 2d6 Dice:2D6[1,2]=3

あ、これはダメだ…(ほろ
一応、セージかな?プリーストかな?がわからなかったので平目。
セージなら9、プリーストOKなら10かな(知力で)。

神官戦士の死についてはここが一番詳しそうな気がするので、突っ込んで聞きますよ。
あとは、メリダの相談次第で。
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4-2-4 相談
121
: 2015/06/04(Thu) 16:15:16
魔音@GM

 二人は、水が湧き出る祠前の、小さな広場に来た。
 人の目がなく、声は水路の水流に消されて、話をするには良いところだった。
「アタシの相談、ってかお願いかな。それは、サンニームの荘園の、“野の女神”のひとたちと会うのに、同席して欲しいってことよ」
 野の女神とは、元々は、前領主が中心となった農業技術の研究会だった。それが、およそ1年経って前領主の喪も開けたので、今後の神殿と荘園の関係について、何らかの感触を得ておきたい。とのことだった。
「うちらはこんなだからさ、冒険者として経験を踏んだあんたから見た感想も、聞かせてもらえればなって思うんだ」

 メリダは、このアウレリア神殿で、管主(神官長)の秘書をしているのだと、自分の立場をエリシアに語った。
 管主は、老齢に入った女性の高司祭で、派閥争いには関わらず、祈りを中心とした自身の修行と農作業に、専念しているとのことだった。

「だからってわけじゃないけど、対外的なこと、神殿の運営については、色々と任せられてるんだ。
 アタシでいいの? ていう気分でどうかなぁって思ってるんだけど。
 でもそんなわけだから、今の領主様宛の紹介状だったら、すぐにでも頂けるわ。
 多少強引に会いに行かないと、追い返されるかもしれないけど」
 そんな風に、エリシアの相談に応じる。

 神官戦士の不審な死については、およそ1年前に前領主が亡くなった時、後を追うようにして、俗人派に近い3人が亡くなったというものだ。
 病死との回答だったが、メリダに親しい神官戦士の話では、死体を検分した者の話で、実は斬り殺されたらしいとのことだった。1階梯(レベル)の、神聖魔法の使い手でもあったらしい。

 また、一ヶ月ほど前には、街中で斬死体で発見された神官戦士もいたとのことだった。
 荘園から紹介されてやってきた元オランの兵士の神官戦士で、こちらは目撃者がおり、公式に斬殺されていたことが確認されている。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM
(`・ω・)ノ(肩ポム>ほろww
 女神像について、特に気づいたところはありませんー。

 メリダの相談とは、荘園の管理者たちと会う時に、一緒に来て相手の印象について感想が欲しい。というものでした。

 メリダの話は、こんな感じです。
○把握している神殿関係の死者:
 ●1年ほど前に3人。1レベルの神官位(神聖魔法が使える)を持っていた。
  ・公式には病死とのこと。
  ・メリダに親しい神官戦士の話では、実は3人とも斬り殺されたという話。

 ●一ヶ月ほど前に1人。元オランの神官戦士。
  ・斬り殺されたことが確認済。
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何を信じるべきか。
145
: 2015/06/09(Tue) 00:14:59
エリシア   <yukifel.swww@gmail.com>

わたしはメリダさんに連れられて、祠前の小さな広場にやって来た。
ここならば、湧き出る水の音でこちらの会話は相当耳を澄ませなければ、周りからは聞こえないだろう。
しかし、逆にこちらの動向に気付いている者がいたとすれば、近くで息を潜めて監視しているかもしれない。
わたしは辺りの気配を伺いながら、武器の位置を確認する。
メイスはすぐに構えられるようにしておく。
いざとなれば、“気弾”の魔法を行使することも厭わない。
…そこまですれば、大騒ぎになって、ここから出られなくなってしまう可能性もあるので、慎重に行動しなければ。

>「アタシの相談、ってかお願いかな。それは、サンニームの荘園の、“野の女神”のひとたちと会うのに、同席して欲しいってことよ」
>「うちらはこんなだからさ、冒険者として経験を踏んだあんたから見た感想も、聞かせてもらえればなって思うんだ」

「つまり、喪が明けた前領主の派閥と、今後について語りたい、というわけですか。
 ちなみに、前領主側と神殿の間には何か遺恨でもあるのですか?
 親密な関係にあるならば、少なくともこれまでも接触する機会はあったでしょう。
 わざわざわたしの感想を求めるということは、メリダさんは、相手のことを信用しきれていないのだと思われますが、いかがですか?」

わたしは彼女の目を見つめて問いかける。
彼女がどちら側の人間なのか、ここで判断を誤るわけにはいかない。
彼女のことは友人だと思っているが、離れていた1年少しの期間は、人の心を変えてしまうには十分な期間だ。

「それに、頼ってくださるのはありがたいのですが…。
 わたしにも同行している仲間がいます。
 冒険者がぞろぞろとついて行けば、あらぬ騒動を引き起こすことにもなりかねません。」

ふぅ、と息をついて、わたしは思案する。
現領主に紹介してもらう交換条件として、彼女の頼みを引き受けるべきか。
条件としては悪くないだろう。
しかし、一度これまでの状況を仲間たちと共有する必要性も感じられた。
オゴフの街は、マーファ神殿の影響を充分に受けている街だ。
神殿だけではなく、街中でもこれらの噂は飛び交っているだろう。
それらと照合して、わたし達が追うべきものは何かを、明確にする必要がある。

「わたし個人としては、修業仲間であるメリダさんの申し出を断りたくはありません。
 ですが、仲間たちと行動している以上、わたしの勝手な判断で動くわけにもいかないのです。
 今回の話を引き受けるならば、まずは条件をひとつ。
 現領主様への取り次ぎは、お願いしたいと思います。
 そして、メリダさんに確認したいのは、同行者はわたしのみの方が都合が良いのですか?」

―・―・―・―・―・―

神官戦士の死については、今のところは謎が多すぎる。
話を聞く限りでは、神の奇跡を行使できる者、そして荘園と縁があったものが狙われているような印象を受ける。

…この神殿を出るときは、私自身も気を付けなければならないのだろうか。
どうやらオランから来た神の奇跡を代行できる存在は、この神殿内の勢力において、目障りなものであるようである。

「最後に、念のためにお伺いしますが…。
 メリダさん、あなたのマーファさまへの信仰は、オランで修業していたときと変わりませんか?
 現在の神殿の状況について、素直に思うところを教えてください。
 わたしはこの神殿に仕える者ではありません。
 公言することもないと、マーファさまに誓いましょう。」

━━━━━━━━━━
@PL

WM引き継ぎ業務に追われ、書き込みが遅れました、すみません!

まずは祠周辺で危険感知
危険感知 2d6+4 Dice:2D6[5,5]+4=14

続いて野の女神について
野の女神 2d6 Dice:2D6[6,4]=10

オラン出身の神官戦士について
神官戦士について 2d6 Dice:2D6[2,5]=7

最後にメリダに信仰について確認した時の表情や仕草の変化など
メリダ 2d6 Dice:2D6[2,3]=5

このやり取りが終わったら、一度宿に戻って情報共有といきたいところですね。

予備ダイス×3 6d6 Dice:6D6[1,5,1,3,3,1]=14
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4-2-5 神殿と荘園の関係
149
: 2015/06/11(Thu) 10:17:07
魔音@GM

 エリシアは、警戒を怠ることなくメリダとの会話をする。
 この場所に不審は感じられなかった。


> 「つまり、喪が明けた前領主の派閥と、今後について語りたい、というわけですか。
「うん。だいたいそういうことになるんだ。

>  ちなみに、前領主側と神殿の間には何か遺恨でもあるのですか?
「遺恨っていうかね、あいつ、──ってパネね、が属する一派は、野の女神の関係してるひとたちを神殿に呼び込んでるの。一部の神官戦士のひとたちとか。
 それに加えて、神殿の儀式にも野の女神のひとたちを呼んだら、みたいな話がパネたちからきてるんだ。儀式については管主様がお決めになることなので、まだそうはなってないんだけどね」

>  親密な関係にあるならば、少なくともこれまでも接触する機会はあったでしょう。
>  わざわざわたしの感想を求めるということは、メリダさんは、相手のことを信用しきれていないのだと思われますが、いかがですか?」
「あたしたちとはあまり接する機会はなくて、あくまで領主様をはさんだ関係だったの。
 さっきの遺恨っていうんじゃないけど、同門の神官なのに、交流がなくてさ。信用もなにもないわけ。
 そういうこともあってか、野の女神のひとたちが、うちの神殿にお参りに来ることは、アタシは今まで一度も見たことないの。
 領主様が亡くなってからは、神殿から施療院に神官を派遣することもなくなってて……。
 はぁ。アタシの言ってること、要を得なくてゴメンね。
 んっと、目と鼻の先にいるのに、アタシらのママのところ(アウレリア神殿の礼拝所)にあのひとたちが顔出さないのは、おかしいとアタシは思うって事。
 アタシだってあのひとたちのママのところ(サンニーム荘園にあるだろうお社)に顔出してないから、一度挨拶しておこうってわけ。
 信用はそこから積み上げられたらなって思ってる」
 メリダは、神殿と荘園の神官たちとの間に、交流がない為、その先駆けを務めようと思っている旨説明をした。


> 「それに、頼ってくださるのはありがたいのですが…。
>  わたしにも同行している仲間がいます。
>  冒険者がぞろぞろとついて行けば、あらぬ騒動を引き起こすことにもなりかねません。」
「アハハ。それは判る気がする。でも、楽しそうだよね、そのぞろぞろっていうの」


> 「わたし個人としては、修業仲間であるメリダさんの申し出を断りたくはありません。
>  ですが、仲間たちと行動している以上、わたしの勝手な判断で動くわけにもいかないのです。
>  今回の話を引き受けるならば、まずは条件をひとつ。
>  現領主様への取り次ぎは、お願いしたいと思います。
>  そして、メリダさんに確認したいのは、同行者はわたしのみの方が都合が良いのですか?」

「取り次ぎはまかせて。すぐに紹介状は出すわ。
 なんなら、畑仕事してるねーさんのところ寄っていこう。土臭い紹介状なんて、マーファらしいじゃん。

 んー。同行者っていうのは、別にエリーだけじゃないと駄目って事はないかな。
 うん、何人いてもオッケーよ。
 そうなったとして、さすがに、現地集合って訳にはいかないから、どこかで会って、それからってことになるだろうね。
 ──で、そのぞろぞろなひとたちの中に、エリーのカレシはいるの? いたらちゃんと教えてよ」
 紹介状は、すぐに出すつもりでいるらしい。また、同行者は歓迎する様子だった。


> 「最後に、念のためにお伺いしますが…。
>  メリダさん、あなたのマーファさまへの信仰は、オランで修業していたときと変わりませんか?
>  現在の神殿の状況について、素直に思うところを教えてください。
>  わたしはこの神殿に仕える者ではありません。
>  公言することもないと、マーファさまに誓いましょう。」
「そうね……、変わらないと思う。いや、ちょっと変わったかな。
 ここでしていることが、マーファさまのためになってるのかって、時々疑問に思うようになったわね。
 オランの神殿はもっと大きかったし、アタシはずっと下っ端で深くは考えてなかったけど、多かれ少なかれ、今みたいに思ったはずよ。
 マーファを思うひとたちの為に神殿が運営されているのは判ってる。神殿はあたしたちみたいに、ママの力を行使できる人間だけのものじゃないし、実際のところ、そうじゃないひとたちがほとんどなわけだし。
 ま、とにかくアタシは、ついてこいやって勢いで、やれることをやるしかないじゃんって今は思ってる。
 でも、ママを信じる気持ちは変わらないつもりよ」
 質問の答えにはなった? とメリダはニっと笑った。

「ふぅ。なんか愚痴っぽくなってごめんね。
 エリーの方こそどうよ? 冒険者して、ママ(マーファ)への思いは修行のときと変わった?」
 メリダはそんな風に、最後にエリシアのことも気遣ったものだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより:
 このあとは、合流シーン5-xに移動します。

 WM引き継ぎ関連、超おつかれさまであります(v_v)!


 以下メモですが、各判定とか参考に:

> まずは祠周辺で危険感知
> 危険感知 2d6+4 Dice:2D6[5,5]+4=14
 危険はないだろう。監視も特に無さそうだった。


> 続いて野の女神について
> 野の女神 2d6 Dice:2D6[6,4]=10
 SG+INT(+6)=16
 野の女神は、領主を中心とした農業技術研究会だったが、長子エドニの病、前領主セータルに、奇蹟の力が宿らなかったこと(神官レベルが取得できなかった)などが重なって、マーファ信仰から距離を置いた、独自の活動をしていた。
 オラン・マーファ神殿は、そのグループの動きには、注意が必要であるとしていたことを思い出す。
『街が全て失われて、世界が野に帰っても、女神は我らと共にある』そんな教義が確認されている。


> オラン出身の神官戦士について
> 神官戦士について 2d6 Dice:2D6[2,5]=7
 DG+INT(+6)=13
 この土地に来ている彼らについては、個別の情報は知らない。
 オランで兵士をしていた経歴は、傭兵としても一定の信用を得ることができる。
 兵士たちが、仕えていた騎士と共に任地を移動しているのか、傭兵として個人的に神殿に仕えているのかは、不明。


> 最後にメリダに信仰について確認した時の表情や仕草の変化など
> メリダ 2d6 Dice:2D6[2,3]=5
 ADV+INT(+7)=12
 特に変わった点は感じられない。敢えて言えば、与えられた仕事に責任を感じるあまり、前のめりになり過ぎているようにも見える。
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過去を振り返る。
171
: 2015/06/12(Fri) 13:17:14
エリシア

辺りに警戒をしていたが、特に監視などはついていないようだった。
僅かに緊張を解いて、メリダさんの話を聞くことに集中する。

例のパネという神官が、荘園の“野の女神”と繋がっている…。
パネがその“野の女神”側から神殿に送り込まれている手引き者、ということだろうか。
そして、現在お互いにマーファさまを信仰しているはずなのに行き来がない神殿と荘園の間を取り持ちたい、というのがメリダさんの希望のようだ。

>「取り次ぎはまかせて。すぐに紹介状は出すわ。
> なんなら、畑仕事してるねーさんのところ寄っていこう。土臭い紹介状なんて、マーファらしいじゃん。

「まぁ。そのような言い方は、マーファさまに失礼ですよ?」

冗談を言うメリダさんを嗜めるが、紹介状をすぐに手配してくれるのはありがたい。
できればこのまま受け取って、成果として仲間達に報告したいところだ。

「お手数をおかけして申し訳ありません。
 是非、お願いします。
 もちろん、わたしも先ほどのお話は引き受けるつもりです。
 おそらく、数人の同行者が同席させていただくことになるだろうと思います。」

メリダさんにお礼を言う。
彼女はやると言ったらやってくれる人物だ。

> ──で、そのぞろぞろなひとたちの中に、エリーのカレシはいるの? いたらちゃんと教えてよ」

彼女の言葉に、思わず咽せ返る。

「な、な、何を突然言い出すのですか?
 今回同行して下さってる方には、そのような人はいませんよ!」

頬が上気するのがわかる。
ここのところ会うことも叶っていないが、あの銀髪の彼はどうしているだろうか。
思い出すと切なくて、会いたくて、けれど以前感じた立場の違いが大きすぎて、心にぽっかり穴が開いたような気さえする。
相容れない者同士だからこそ、ここまで惹かれていくのだろうか?

> エリーの方こそどうよ? 冒険者して、ママ(マーファ)への思いは修行のときと変わった?」

「そうですね…。
 神殿の中では、教義に従っていれば良いと思っていました。
 ですがこの仕事を始めて、教義にただ従うだけでは解決しないこともあるということを学びました。
 何しろ、この手を汚さなければならないこともあるのです。
 もちろん、マーファさまの教えには出来るだけ従うつもりです。
 けれど…神殿や教義に縛られず、例えば裏の世界のことであれ、嫌悪や否定ではなく、肯定し、受け入れるこことも必要だと学んできました。」

マーファさまは慈愛の女神さまだ。
教義の解釈の仕方の問題もあるかもしれないけれど、わたしは周りで起こることに対して、理解した上で受け入れる判断をして、ここまで来た。
もしかして、マーファさまはそのうちわたしを見捨ててしまわれるだろうか?
裏の世界さえも受け入れる決断をしたわたしが、光の女神の使徒であると認めて下さるだろうか?

「…話が重くなってしまいましたね、申し訳ありません。
 ですが、メリダさん。
 貴女もどうやら気が張ってらっしゃるように見えます。
 一度に求めすぎると、失敗してしまう場合も多いですから、肩の力を抜いていきましょう。
 大丈夫ですよ、わたし達の元には、いつもマーファさまがついてくださっています。」

彼女ににっこりと微笑みかける。

━━━━━━━━━━
@PL

GM許可頂いたので、遡ってレスレス。
タイトル
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4-2-6 桃の香りの紹介状
201
: 2015/06/18(Thu) 13:40:05
魔音@GM

> 「お手数をおかけして申し訳ありません。
>  是非、お願いします。
「ふふん。じゃ、善は急げ、ね」
 言って、早速エリシアを先導しはじめる。


> 「まぁ。そのような言い方は、マーファさまに失礼ですよ?」
「へへっ、すいませーん」
 言って、礼拝堂の方向にマーファの印を切ってみせるメリダだった。


> 「お手数をおかけして申し訳ありません。
>  ……
>  おそらく、数人の同行者が同席させていただくことになるだろうと思います。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。
 助かるわ」
 マーファの聖印を、ぎゅっと握って礼を返す。


> 「な、な、何を突然言い出すのですか?
>  今回同行して下さってる方には、そのような人はいませんよ!」
「こ・ん・か・い・は、か。ふぅーん。ざぁーんねん」
 言葉とは裏腹に、メリダは嬉しそうに口をニっとつりあげて微笑みを形作った。


> メリダさん。貴女もどうやら気が張ってらっしゃるように見えます。
>  一度に求めすぎると、失敗してしまう場合も多いですから、肩の力を抜いていきましょう。
>  大丈夫ですよ、わたし達の元には、いつもマーファさまがついてくださっています。」
「──今力を抜いたら、バラバラになっちゃいそうでね」
 言って目頭をそっと拭き、向き直った。

「ふぅ。けど、わかった。そういう時は余計に失敗するものだもんね。
 ……。
 儀式の途中で蝋燭を必死に持ってたせいで、前髪を焦がしちゃうような、若き日の某エリなんとか女史みたいに、ね。
 ありがとエリー、愛してるー」
 またエリシアに抱きつこうとするメリダだった。


「それじゃ、ねーさんのところに寄っていこっか」
 二人は、紙とペンを事務所で手に入れて、神殿内の果樹園に寄った。
「ちょっと待ってて」
 エリシアに言い残し、メリダは、木の下で仕事をしている一人の神官のもとに、走り寄る。
 すると、仕事をしていた神官が手を止め、頬被りをとってエリシアに一礼を寄越してきた。
 古木を思わせる皺が印象的な人物で、遠目からも、老境に入った女性だと見えた。

 メリダと老神官は、二言三言やりとりをすると、老神官は紙に筆を走らせたようだった。
 そんなやりとりの後で、紙と、収穫された果物の入った籠を持って、メリダが戻ってきた。

「任務完了。
 それじゃ、紹介状を封印しに戻ろう。
 あ、これお土産にどうぞって」
 籠の中には、桃が冒険者たちの人数分入っていた。
 かくして、エリシアは紹介状と桃のお土産を手にし、オゴフの街に戻った。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより:
 ゲリラ的にちょいレス。
 かくしてさくっとエリシアは紹介状をもらえました。
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4-3-1 挨拶回りと漏れ聞く声
57
: 2015/05/19(Tue) 15:06:24
魔音@GM

 さ、行きましょうと、シュタールはのしのしと歩を進める。
 彼女は、手始めに宿屋街の一角を大きく占める、公衆浴場の社交場を訪れた。
 建物自体は相当古くからあるようで、ストレイとハトハの目には、古代王国時代の遺跡をそのまま利用しているようにも見える。タイル細工が幾何学模様を描いているが、雰囲気からして、この建物自体が、元々はマーファに捧げられたものだと推測できる。

 浴場とは別にある社交場は、広いホールになっている。今はまだ混雑していないが、それでも活気がある場所だ。商人と思しき者たちの他にも、地元の人間たちが集まって、銘々会話を楽しんでいる様子だ。

 シュタールは、適当にあたりをつけると、そんな輪の中に飛び込んでは、挨拶代わりに一言二言言葉を交わし、街の近況を聞いて回っている。
 彼女の話を聞いていると、現在の街の話題は二つに集約されるようだった。
 一つは、いよいよ迫った夏至の祭りだ。夏の女神、即ちマーファに感謝を捧げるもので、一年の健康や、恋の成就を祈る祭りとされている。
 二つ目は、辻斬りが出没したという話だった。曰く“実際にもう何人も殺されていると、いとこの友人が話している”“嫁の妹の旦那の兄弟が、実際に現場を見た”という程度で、聞く限りは噂に過ぎないようではある。夏至際前にこんなことが起こるとは、“マーファの天罰が下っている”のだと話す者もいて、祭りにもからんでひそかに盛り上がっているようだ。

     ◆

 シュタールが声をかけた商人の一人が、ハトハを見て、一瞬、ひっと息を呑んで後じさった。海焼けのあとが残る、中年の男だった。
「すまないね、以前、海で家族をなくしたことがあってね」と、すぐに気を取り直して謝罪をしたものだった。

     ◆

「サンニームでは、例のロドーリルからきた移民を受け入れたみたいだね」
 ストレイは、そんな話を地元の者と思しき老人たちのやりとりから聞いた。
 サンニームとは、荘園の地元での呼称のようだ。
 オゴフの街での聖ニームとは、マーファの聖人のことも指す。と、シュタールは語った。郊外の神殿を最初に開いたんー百年前の人物であるとのことだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 平賀さんちのストレイ、柑橘さんちのハトハは、シュタールと共にウロウロしてるイメージです。

 ハトハ、ストレイのエピソードは、キャラクターシートなどから、フレーバー的にちょいと足してみました。

 シュタールへの反応等、チェックする場合は2d6振っておいて下さいませ。
タイトル
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66
: 2015/05/20(Wed) 21:45:52
ストレイ
http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=503
辻斬が天罰?

「ちょいと、横から失礼。
 天罰って、どういうこった?
 誰か何かやらかしたのか?」

天罰云々を語ったヤツを捕まえて尋ねた。

誰かが仇なさぬかぎり、復讐が存在し得ないように、
天罰も、誰かの行為に対して下されるものだ。
辻斬の真偽はともかく、
それが天罰と言われるからには、
誰かの何らかの行為が公知の事実としてあるはずだ。

夏至の祭りの間際・・・。
誰かがマーファに不義理を働いたか、
著しく教義に背いたか。

犠牲者もはっきりわからない辻斬が天罰と言われる所を見ると、
領主か、不特定多数の町民か。

  ◆
ロドーリルの移民?
「おい、待ってくれ。
 その移民の中に、メガネを描けた奴いなかったか?
 見た感じは、そうだな。髭のない大地妖精みたいなやつだ。
 手先が器用で、名前は『からくり人形』、
 オートマタって名乗ってるはずだ。」
衛士の方も気になってたが、
こりゃ、荘園の方も早く当たらないといけないな。

==================
PL
 完全武装の神殿戦士に、怯える衛士。
 仇討ちには直接関係ないけど、
 微妙な空気の街ですね。
 こちらは天罰って誰に?という点に食いついてみました。

 オートマタのモデルは、
 キャプテン・ハーロックの大山トチロー。

ストレイさんが退出しました。
14:48:04 ストレイ 予備 2d6 Dice:2D6[2,4]=6
14:47:46 ストレイ 予備 2d6 Dice:2D6[3,6]=9
14:47:11 ストレイ 指定ダイス 2d6 Dice:2D6[4,2]=6
* ストレイさんが入室しました。
タイトル
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護衛
67
: 2015/05/21(Thu) 23:44:15
ハトハ@柑橘

クロエの提案で、私はストレイと一緒にシュタールさんの護衛をすることになった。
護衛。守る人。
どうやったら良いんだろうと思いつつ、のしのしと歩く彼女の後ろを着いていく。
すりの鴨を物色していそうな人がいたらじっと見てみたりして、護衛は結構難しい。

最初に着いたのは大きなお風呂だった。
どうやらそこにある広間は地元の人たちの井戸端会議場になっているらしかった。
何となく古いことしか私には分からないけれど、きれいなタイルの細工が残っているあたり、この町の人たちに大切にされてきたんだろう。

商人らしく物おじせず遠慮せずのシュタールさんが街の噂話を聞き出すのに耳を傾けていると、どうやらここ最近は『お祭り』と『辻斬り』の話題が流行っているようだ。

マーファのお祭りと、物騒な辻斬り。

ストレイが『天罰』と言われたのを気にして、口を挟んでいる。
なるほど、そう言う事を気にするといいのか。

私はふむふむと、ただみんなの話を聞いていた。


◇ ◇ ◇


シュタールさんが話しかけた、何人目かの人はちょっと反応が違っていた。
私を見て後ずさったその人に、一瞬バレたかと思ったけれど。
そもそも私は元海賊と言っても手配書も回ってないような下っ端だし。うん、大丈夫。

>「すまないね、以前、海で家族をなくしたことがあってね」

「ええと、はい。大丈夫。ごしゅうしょうサマ、です」

どうやら、私が船乗りの格好をしていたことで昔の悲しいことを思い出しただけの様だった。
うん、そうだ。海は怖い。恐ろしいところだ。
とてもきれいだけれど、油断すると一瞬で命を狩りに来る。

けれど、それでも。だからこそ海から離れられない人はいるのだけれど。


◇ ◇ ◇


そうして、私とストレイはシュタールさんの気が済むまでそのあとをついて回ったのだった。


_____________________________
PL柑橘より
書き込んだと思ったら書き込めてなかったぜ!!(悲
お待たせいたしましたー!
タイトル
記事No
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4-3-2 噂話
76
: 2015/05/25(Mon) 15:06:09
魔音@GM

>「ちょいと、横から失礼。
> 天罰って、どういうこった?
> 誰か何かやらかしたのか?」

「おいおい、どうしたんだい?」驚いたといった身振りでストレイの質問に応じる。

「祭りも近いしね、ワタシもあんまりこういうことは言いたくないんだが……、」
 前置きして、雄弁に語る商人Aの言葉は、ストレイが予想したような話が二つ含まれていた。

「辻斬りにあったのが、マーファの神官さまだったんじゃないかって話。
 ほら、あの神殿には、お祈りより金儲けに熱心だって連中がいるんだろ? 金にかまけて信仰がおろそかになり、罰が下ったという噂さ。
 街もそれで潤っているところがあるから、あんまり言えない。それに実際のところは、祭りの余興の、ちょっとした怪談みたいなものってこともある。誰も真剣にはなってないだろってことだよ」

 また先日、雨が降った日に、街外れで地面の陥没事件が相次いで起きたらしい。これぞ天変地異の表れ。
 裏路地に穴が空いたり、家が穴に呑み込まれたりもしたのだそうだ。
 幸い、誰も怪我はしなかったそうだが、地面に空いた穴がなんとも恐ろしげで、
「そんな風に、大地母神マーファ様がお怒りなんじゃないか? って話さ」と締めくくった。

     ◆

>「おい、待ってくれ。
> その移民の中に、メガネを描けた奴いなかったか?
> 見た感じは、そうだな。髭のない大地妖精みたいなやつだ。
> 手先が器用で、名前は『からくり人形』、
> オートマタって名乗ってるはずだ。」
「さぁねぇ。そんな人相の男がいたかねぇ……」
 移民たちの話をしていた男が、振り返って言った。
 彼らとじっくり話したわけでもないし、その人相には心当たりがない様子だった。
「気になるなら荘園に行ってみたらどうだ?」と伝える。

     ◆

 シュタールは、少し離れてストレイの話にほほーと耳を傾けていた。
「ハトハちゃん、はいこれ」
 手にしていた籠を、ハトハに差し出した。
 ちょこまかと買ったりもらったり交換したりした、茶うけ、酒のつまみ、地元の珍味の類が積まれている。
「なかなかいけるわよ。
 あたし、あんまり海のものって好きじゃないんだけど、干したやつならいけるの」
 甘いたれに漬けて干したと思われる小魚が気に入ったらしくちょこまかと一匹ずつぱりぽりと骨ごと食べている。

「これくらいかしらね。
 あとは、宿を何軒か回って、一旦帰りましょう。領主の館と荘園に送ったお使いが、戻ってる頃だろうから」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 平賀さんちのストレイ、柑橘さんちのハトハが、シュタールと共にうろうろする図。

 トチロー!
 手探りしつつ絡めちゃって良いですかね(*‘ へ‘ )-3ウホウホ

 柑橘さんにはなももでありました('A`)(書き込めてなかった罠
 そんなハトハっちは、シュタールと買い食いモードですかね。

 シュタールは、この後、宿を何軒かまわって、一旦一行が泊まっている宿に戻る予定です。
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mgmgmgmgmgmgmgmgmgmg
100
: 2015/05/29(Fri) 21:12:49
ハトハ

>「ハトハちゃん、はいこれ」

「ありがとうございマス」

差し出された籠に、遠慮なく手を伸ばす。
ストレイが何かに引っかかったみたいで前のめりになっているのを眺めながら、私はシュタールさんともぐもぐ口を動かした。

>「なかなかいけるわよ。
> あたし、あんまり海のものって好きじゃないんだけど、干したやつならいけるの」

なるほど。どうやらシュタールさんは生ぐさいとか言っちゃうタイプらしい。
魚の目とか、怖い人は怖いらしいもんな。
この小魚、イワシかな。小さいのでもこうやって加工してあると手軽なおつまみになるから好きだ。
ポリポリと噛み砕いてもう1つと手を伸ばす。
美味しいな、これ。ちょっと止まらないぞ?

>「これくらいかしらね。
> あとは、宿を何軒か回って、一旦帰りましょう。領主の館と荘園に送ったお使いが、戻ってる頃だろうから」

私は返事をする代わりにこくこくとうなづいた。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
PL柑橘より
食べてるだーけー(笑)
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坊主丸儲け?
79
: 2015/05/25(Mon) 15:30:19
ストレイ


> ほら、あの神殿には、お祈りより金儲けに熱心だって連中がいるんだろ? 金にかまけて信仰がおろそかになり、罰が下ったという噂さ。
〉 街もそれで潤っているところがあるから、あんまり言えない。それに実際のところは、祭りの余興の、ちょっとした怪談みたいなものってこともある。誰も真剣にはなってないだろってことだよ」

「ふーん。
 神殿ってな儲かるもんなのかね。
 何やって稼いでるんだ?」

============
PL 短レスですが確認をば
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4-3-3 神殿の収入源
81
: 2015/05/25(Mon) 23:10:44
魔音@GM

「塩、酒、煙草、薬草の類もあるみたいだね」
 一つの領地運営とみてよいだろうと思われた。


クイックレスです。
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忘れかけてた本題
82
: 2015/05/26(Tue) 01:42:55
ストレイ

うーん。辻斬りに金儲けに走ったマーファ信徒か。関係有りそうな、無さそうな。

「街一個まるごと収入源か。
 あやかりたいね」

給仕を呼び止めて

「あ、この辺り皆さんにエールを一杯振る舞ってくれ」

給仕に金貨を握らせる。


しかし

この辺りを仕切ってるのがマーファ神殿だとすると領主との関係はどうなのかね。

エリー大丈夫かな。口利きの紹介状だけでも金取られそうだな。幾らまでなら経費で落ちんだ?

酒が行き渡ったところで本題も聞いておこう。

「ときにお前さん方、ヴァーレイト家って騎士家系のこと何か知らないか?
 ここらじぁなくオランの騎士様なんだがね。
 そこの長男坊が5年前、この街の衞士とトラブって死んじまったそうなんだが」

噂の内容は真実じぁなくても、噂の影に事実ありだ。

============
PL またメタに走りそう

  何にも知らない可能性もあるので漠然と聞いてみた。他ルートのこと情報持ってたら聞きたいことはいろいろあるけど、とりあえず兄貴の噂を聞いてみます
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4-3-4 杯を干して
95
: 2015/05/29(Fri) 12:00:08
魔音@GM

>「あ、この辺り皆さんにエールを一杯振る舞ってくれ」
 ストレイのおごりで振る舞われた。
 すまないね、兄ちゃん。
 皆に行き渡って、旅の人に幸あれと乾杯の音頭が起きる。


>「ときにお前さん方、ヴァーレイト家って騎士家系のこと何か知らないか?
> ここらじぁなくオランの騎士様なんだがね。
> そこの長男坊が5年前、この街の衞士とトラブって死んじまったそうなんだが」
 質問の後、ホールはざわめいた。聞いたことがあるか? どんな話だったか? そんな囁きが場を支配する。
 そして、
「グラスランナーの衛士と喧嘩したって話だね」
 日に焼けた肌の、初老の男が答えた。

「覚えているよ」とのことだった。昔のことを、どこか後悔するように、首を振った。
「あのグラスランナーと若い二人が、たとえ喧嘩をしたとしても、殺し合うとは今も思えないんだけどねぇ」
 それだけ言うと、ジョッキを掲げてみせ、振る舞われたジョッキを飲み干して
「ごちそうさま」と一言残し、ロビーを去るべく立ち上がった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 よくぞ思い出してくれました!ww>本題
 ストレイに反応する初老の男がいます。
 放っておけば退場します。

 平賀さんには、たいまんさんちのミハイと合流して陽光亭行きたーいというご要望を給わっております(ぶひひ

 ミハイと会って、報告を受ければ、合流もあるかなぁとジロジロしてます。
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つぐ問いと杯
99
: 2015/05/29(Fri) 20:29:41
ストレイ

「ちょっ、ちょっと待った。爺さん」

給仕を呼んでエールをピッチャーで持ってこさせる。

「そこなんだよ、俺が知りたいのも。
 喧嘩ったって、殺し合うなんて普通じゃねぇ。
 知ってること何でもいい、教えてくれ」

干されたジョッキをもう一度握らせ、エールを注ぐ。

「そのグラスランナーってな何もんだ?
 知り合っていきなり殺し合わんだろう?」

「爺さん、現場見たのか?
 誰か見てた奴、知らないか?」

「喧嘩の原因とか知らないか?」

杯が空くのを見計らってエールを注ぎつつ、質問を重ねる。

==========
PL 俺の酒が飲めねぇのか、は犯罪です
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観察
101
: 2015/05/29(Fri) 21:20:39
ハトハ

ストレイが、本題を言った。
奢って、お酒を飲ませて、口を軽くさせて、情報を聞き出す。

うまいなーと思う。
あのお爺さんとか、まっとうに何か知ってそうな人から情報を得るのは、ストレイに任せよう。

じゃあ、私は1歩引いて。

その名前が出たとき、顔をしかめた人。もしくはここからそそくさと離れようとしている人がいないかそっと観察してみることにしようか。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

PL柑橘より
情報聞き出すのはストレイにお任せ!
と言うわけで怪しい人物はいないかなー?

予備振っときますので判定必要なら使ってくださいませ。

21:19:58 柑橘@ハトハ 予備1 2d Dice:2D6[4,5]=9
21:19:49 柑橘@ハトハ 予備2 2d Dice:2D6[3,3]=6
21:19:33 柑橘@ハトハ 予備3 2d Dice:2D6[2,3]=5
タイトル
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4-3-6 そっと近づく者
105
: 2015/05/30(Sat) 16:15:45
魔音@GM

 ハトハの目には、ホールに居合わせた者たちが、ストレイの話に関心を持っていたことはわかった。
 けれどその様子も、ストレイと初老の男の話になろうとしている流れに、銘々、別の話題に戻っていくようだ。
 無論、中には聞き耳を立てている者もいるかも知れないが。

 そんな中、ひとりの若い男が近づいてきたのに目がとまる。
 そして、ストレイと初老の男の会話が聞こえやすい位置に陣取って、聞き耳をたてはじめた。
 本人はさりげない風を装っているが、ハトハからすれば、彼はこういった諜報に長けているわけではなく、そのそぶりは不自然に見えた。
「なんか釣れたね」と、シュタールは目を輝かせてそっと囁いた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 柑橘さんちのハトハっち視線では、ストレイの会話に若い男が聞き耳を立て始めているのが見えます。
タイトル
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優先順位
116
: 2015/06/02(Tue) 22:27:57
ハトハ

>「なんか釣れたね」

嬉しそうにそう言ったシュタールさんにこくりと1度頷いた。

「シュタールさんも、何か飲みマスか」

この若い男はどんな役割を持っているんだろう。
シュタールさんを促して、その人を斜め後ろ位から観察できる場所を探す。

どうしようか。今の私は一応シュタールさんの護衛だから、離れるのはまずいと分かっているけれど。

―――彼が席を離れるようなら、尾行しても良いかもしれない。

ストレイがお爺さんと呑みかわすのを見ながら、私はそう思った。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
PL柑橘より
怪しい若い男の様子を観察できるテーブルがあればシュタールさんと移動したいです。
タイトル
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4-3-9 飲もう
123
: 2015/06/04(Thu) 16:22:44
魔音@GM

>「シュタールさんも、何か飲みマスか」
「飲むー。
 飲むのは、ハトハちゃんとだよね? それとも、あたしたちとあの男の子とで飲むって事?」
 ハトハの声に、シュタールはその聞き耳を立てている若い男を指した。

 若い男は、もうそれなりに酒を飲んでいたらしく、見ると顔も赤く、目も若干眠そうだが、なんとか意識をつなぎとめているといった様子だった。

 また同時にハトハには、男の観察にちょうど良さそうな席が、ひとつ空いているのが見えた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 スパイを夢見るシュタールがなんか言ってますが、スルーの方向で(
 観察できそうな席ありマス。ってかハトハ成分がジワジワと癒やしのツボを押さえてくる件(≧▽≦b
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飲みまショウ
127
: 2015/06/04(Thu) 21:45:47
ハトハ

>「飲むー。
> 飲むのは、ハトハちゃんとだよね? それとも、あたしたちとあの男の子とで飲むって事?」

「ええと、まずは2人で」

目星をつけた席にシュタールさんと移動して、こっそりその人の観察をする。
何してる人だろう。こんな時間に、酔っ払える、若い人。
鍛えてそうかな、それとも普通の商人とかかな。
どうして、この話に興味を持ったんだろうか?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
PL柑橘より
お言葉に甘えて移動しまーす!観察観察!
タイトル
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4-3-11 観察
129
: 2015/06/05(Fri) 03:18:07
魔音@GM
http://dorotora.com/wforum/wforum.cgi?no=128&reno=57&oya=54&mode=read&page=0
> 「ええと、まずは2人で」
「そうしまショウ♪」シュタールは席について、飲み物と籠の中の珍味に手を伸ばす。
 かくしてハトハは、男の観察を始めた。

 男は、エールの入ったジョッキを片手に席に着いていたが、落ち着かない様子でしきりに貧乏揺すりをしていた。
 周囲のざわめきの中、顔をしかめて必死に集中をしているようだ。
 けれど、本人の努力は上手くいっていないようで、顔が段々傾いてくる。傾ければ傾けるほどに耳が聞こえるのだと言わんばかりだ。

 ハトハの目には、ストレイが、少し向こうで初老の男を呼び止め、あらためて席に座らせることに成功したのが見えた。
 それを監視する男の顔が、より必死になる。そして掻くふりをしつつ右手を耳にあて、さらに体を傾けた。

 そんなハトハの肩に、トンと何かが当たった。
 シュタールの頭だった。うっすらと、香水の花の香りがした。
 男の必死さに釣られて、彼女も傾いていたらしい。
「あ、ごめん。でも、ハトハちゃんの肩、気持ちいいね」
 放っておくと、そのままハトハの肩を枕にじっとしていそうだった。

 男は、さすがにその体勢を維持するのには骨が折れたのか、耳に当てた右手の肘を、テーブルに載せた。
 載せたところでいきなり首がガクンと落ちた。
 瞬時に眠気が襲ってきたらしい。
 男は、聞き耳を立てながら、眠気と戦い始めている。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 ストレイを観察する男を観察する依頼人B的な図。
 【4-3-10 六つの瞳】(参照先)と同時進行でっ。
タイトル
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Re: 4-3-11 観察
140
: 2015/06/07(Sun) 21:09:43
ハトハ

何だろうと思ったらシュタールさんだった。

>「あ、ごめん。でも、ハトハちゃんの肩、気持ちいいね」

「もたれてても良いデス。何かあったら起こしマス」

旅の疲れが出たんだろうか。
少しお酒にも付き合わされていたようだから、眠くなったのかもしれない。

視線の先でも男が今にも寝てしまいそうになっている。
寝てしまえばいいのに。
そうしたら、親切ぶって家まで運ぶついでにイロイロ聞けるかもしれないな、と思う。

アレが誰か、位は知りたいな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シュタールさんとイチャイチャする構え
タイトル
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4-3-13 聞き耳男の素性
150
: 2015/06/11(Thu) 10:23:56
魔音@GM

>「もたれてても良いデス。何かあったら起こしマス」
「ありがとー。これでハトハちゃんの肩はあたしのもの……」
 シュタールは、一瞬ですやすやと寝息を立て始めた。

 そして、男も、ついにはテーブルに突っ伏して眠り始めた。


 頃合いを見て、ハトハは男の介抱を試みた。
 その頃には、シュタールも短い眠りからパカッと目覚め、ハトハの手伝いをした。

 世話をしてやると、男はうわごとのように幾つかの話をした。
 男は、ロブと名乗った。従者をしているらしい。オランの元兵士長で、現在は神官戦士の身分を得ている男に仕えていているとのことだった。
 主人についてこの土地にやってきて早々に、幾つかの葬式が立て続けにあって大変だった(前領主、主人の同僚の神官戦士が何人かが相次いでなくなった)。
 この地で知り合って、一緒に暮らすようになった領主家の女官が、1ヶ月前の辻斬り事件のあとから、夜またうなされるようになった(知り合ったばかりの1年前も、うなされていたことがあった。理由は教えてくれなかった)。
 従者仲間も神経質になっているし、旦さんも何やら落ち着かない様子で、街の様子を探ってくるように言われているのだ。
 とのことだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより:
 聞き耳男は、神官戦士の従者でしたー。
 というわけで、5-xの合流に進みます。
タイトル
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4-3-5 呑め、さもなくば去れ
104
: 2015/05/30(Sat) 16:13:21
魔音@GM

>「ちょっ、ちょっと待った。爺さん」
 ストレイの呼び止めに、男は一瞬動きを止めたが、出口に足を向ける。

>「そこなんだよ、俺が知りたいのも。
> 喧嘩ったって、殺し合うなんて普通じゃねぇ。
> 知ってること何でもいい、教えてくれ」
「お若いの、たしかにこれは、普通のことではないんだろうね。
 不意を突かれてつい口を滑らせてしまったが、興味本位で話せることではないんだ」
 ストレイに背をむけようとする。

>「そのグラスランナーってな何もんだ?
> 知り合っていきなり殺し合わんだろう?」
 それでもなおジョッキを握らせるストレイに、何か感じるものがあったのだろう。
「私はファイナックだ」
 向き直るや、握ったジョッキをストレイに突き出して、初老の男は言った。
「私は先ず一杯頂いた。どうするね?」
 1つの質問ごとに、ストレイと同時にこの男もジョッキを干すということだろう。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 お酒はほどほどに( ゚д゚)! ってかのみくらべだめ><(これはフィクションry
 そんなわけで、飲めねぇのか返しで返事があるかどうか展開をもちかける初老の男・ファイナックです。
 平賀@ストレイさんは、同意するなら冒険者Lv+生命力Bで、8,9,10と目標値が上がる展開判定をしておいて下さいませ。失敗あるいは断れば、それぞれ別展開いきまするっ。
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礼の一杯
106
: 2015/05/30(Sat) 21:01:07
ストレイ
http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=503
>「私は先ず一杯頂いた。どうするね?」 

「これは礼を失したな」

返された杯を一気に空ける。

「が、興味本位じゃない。
 飲み比べで聞き出すつもりもない。
 そんな話でもないんだろう?」

ジョッキを置いて爺さんに向き直る。

「俺はストレイ。
 その草原妖精とやりあったっていう男の妹に雇わ・・いや」
少し考え、
「仲間だ」

「俺は、そいつら喧嘩で殺しあったわけじゃないと見ている
 違うか?」

================
PL 申し出、蹴っちゃった。
   酒は飲んでも飲まれるな!
   失敗したら尾行でもしようかな。
   怪しい男が近づいているところで
   正体明かすのも危険かもしれないですが、
   そっちはハトハにボコってもらおう。

20:49:23 ストレイ 一気飲み 2d6+6 Dice:2D6[3,1]+6=10
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4-3-7 杯は語る
107
: 2015/05/31(Sun) 13:17:34
魔音@GM

>「俺は、そいつら喧嘩で殺しあったわけじゃないと見ている
> 違うか?」
「仲間、か。
 ……、私も、喧嘩で殺し合ったわけじゃないと思ってきた」
 杯の取っ手を握りしめながら、ファイナックは口を開いた。

「いいさ。この老いぼれの墓の中を、少し見ていくか?」
 続く彼の言葉は、少し小声になったが、丁寧に語られた。

 グラスランナーと若きヴァーレイト家の当主だった青年が、どういったいきさつで知り合い、行動していたのかは判らない。
 ただし、彼はその両者と、関わりを持っていたと話した。

「グラスランナーは名をガザニアといって、彼らの種族にしては珍しい、定住を好む男だった。私が所有しているアパートの住人で、探索ごとに長けた衛士だった。
 彫刻が得意というよりは、そちらが本職といっても私は驚かんかっただろうな。むしろ、衛士をやっていることこそが驚きだった。好きな彫刻以外には、特に何も話さなかったが、とても穏やかな男だった」
 一つ息を切って、ファイナックは、ヴァーレイト家の男の話に入った。

「5年前、オランのヴァーレイト家に手紙を届けたのは、この私だった。仕事のついでだったんだ。
 そして、若いベイリー・ヴァーレイトが一人でこのオゴフにやってきた。
 その後のガザニアとベイリーの運命は、お前さんの知っているところだ。

「ベイリーに2日遅れてオゴフに戻ってきた私は、ガザニアと一度だけ、話す機会があった。ガザニアが、ベイリーの案内をしている。という話だった。
 冗談で、観光ガイドに転職だなと言ってやったが、奴は笑わなかった。今もあの時の顔を、時々思い出すよ」
 一つ長いため息をついて、ガザニアとベイリーの話を、男はひとまず終えた。

「実は、若いヴァーレイトの、その父親とも、私は知らぬ仲ではなかった」
 ファイナックは、付け足すようにそんな話をした。

「即ち、亡きグラント卿が若い頃、前領主のセータル・ズレッドに引き合わせたのはこの私だった。30年以上も昔の話だ。
 彼らは、農業技術への関心と、マーファ神への信仰で結びついていたように見えた。
 以来両者は、グラント卿が死ぬまでの間、何らかの関わりを持っていたようだ」

 お若いの、ヴァーレイト家と私には浅からぬ縁があるというだけの話だが、何か参考になったかな?
 そう言って、彼は口を閉じた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 爺さんは乗ってきました。
 ガザニアは、当時ベイリーに何か協力していたようです。それなのに、二人で喧嘩して殺し合ったというのはおかしい。というわけです。
 また、5年前、ベイリーのヴァーレイト家に手紙を届けたのがこのファイナックだと語ります。
 加えて、付け足しのように、ベイリーの父と、1年前に急死した前領主を引き合わせた話をします。
タイトル
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慚愧の念
115
: 2015/06/02(Tue) 19:22:11
ストレイ

そうか、つまりベイリーがオゴフに来たのは5年前が初めてってわけじゃなさそうだな。

ファイナックというこの初老の男。その発する声に後悔を感じる。いや、事のきっかけとなった手紙を届けたことに少なからず責任を感じているのだろう。

が、こちらも聞かないわけにはいかない。

「爺さん、その手紙の差出人は?
 誰から手紙を預かった?」

おそらく手紙の主が5年前の事件の鍵を握っている。

むしろ、そいつにたどり着かなければ今回の依頼は前に進まない。

答えにくい事かも知れんが、何としてでも聞き出さねば。
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4-3-8 もうひとつの後悔の形
122
: 2015/06/04(Thu) 16:20:17
魔音@GM

> 「爺さん、その手紙の差出人は?
>  誰から手紙を預かった?」
 男は、無論その質問が来ることは判っていた様子だった。
 手にした杯に目を落とし、決心をしたように息を吸い込む。
 けれど、肺に溜められた空気は、力なく吐き出されるのだった。
 差出人を明かすことの重みは、彼自身が思っていることより大きいのだろう。

 ストレイはその時、一人の少年が、ファイナックの傍らに立っているのに気づいた。たった今までは、気配すら無かったものだった。

 利発そうな目をしていた。まだ柔らかそうな、くせのある黒い髪を短く刈っている。市井の少年たちが着るような、麻の上着に膝丈のパンツといった服装で、背中に背負った二本の木刀が印象に残った。

 肌が透けるほどに白すぎることが気になるが、確かにそこに居て、ストレイの目を覗き込むように、見上げてきている。

「手紙の差出人は、サンニームのヒーラー・ゴーク」

 そう言ったのは、ファイナックだったか、その少年だったか。ストレイの耳には、次の瞬間、そう聞こえた。
 あるいは、それは実際に空気を揮わせる音で伝わったものではなかったかも知れない。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 プチイベント的に少年が登場しました。今のところ、その姿が見えているのはストレイのみといった感じです。
 手紙の差出人を、ファイナックか少年のどちらかが明かしております。
 リアクションとりにくいかもですが、どぞぞ。
 このあと、男は立ち去ることになるかと。
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謎の少年
126
: 2015/06/04(Thu) 21:40:21
ストレイ
http://bbs.swordworldweb.net/pc-list/read.cgi?no=503
ん?

「よう、少年剣士。
 俺の顔に何かついてるか?」

不意に佇む少年に少し動揺しながらも声をかける。

「で、何でお前が"それ"を知ってるんだ?」

この少年、何か変だ。

==========
PL

 少年が言ったように聞こえた事にします。
 あと、少年の顔を能動記憶します。
 記憶術で似顔絵って書けましたっけ?
タイトル
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4-3-10 六つの瞳
128
: 2015/06/05(Fri) 03:14:25
魔音@GM
http://dorotora.com/wforum/wforum.cgi?mode=read&no=129&reno=99&oya=54&page=0#129
> 「よう、少年剣士。
>  俺の顔に何かついてるか?」
 ふるふると首を左右に振る。

 ファイナックは何だ? と顔を上げて、ストレイの方を見た。よく聞こえなかったのか、何が起きているのか把握できていないらしい。


> 「で、何でお前が"それ"を知ってるんだ?」
 びくりとしておずおずと後じさるが、少年は意を決して踏みとどまり、震えながら、

「だって、○○○○○のが僕だから」声を絞り出した。
 絞り出した声は、しかし、周囲の雑音で重要なところが聞き取れなかった。

 雑音の主犯は、近くのテーブルで何かが毀れた音だった。誰かがジョッキを倒したらしい。

「すまねぇ、拭くモノ持ってきてくれや!」
 酔った客が大きな声で、従業員を呼ぶ。

 状況が飲み込めていなかったファイナックは、頭を巡らせたところで少年の存在にやっと気づいたようだった。
 そして、この子は誰だといわんばかりの表情を、ストレイに向ける。

 そんな周囲の喧噪にもかかわらず、少年の目はストレイに真剣な眼差しを向け続けていた。
 そして、今度は自分の番だと言わんばかりに、質問を投げかけてくる。
「あなたは、アコニの仲間なの? 助けてくれるの?」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 周囲の喧噪に邪魔されて、「何でお前が“それ”を知ってるんだ?」に対する少年の答えが聞こえませんでした。という演出(`・ω・´)ウフリ。
 逆に質問が来ているといった感じです。
 ファイナックは状況についてこれていません(

 【4-3-11 観察】(参照先)と連動してます。
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喧騒の中で
131
: 2015/06/05(Fri) 13:27:25
ストレイ

>「だって、○○○○○のが僕だから

「ん?すまねぇ
 よく聞こえなかったんだが
 何が少年だったんだ?」

>「あなたは、アコニの仲間なの? 助けてくれるの?」

答えの代わりに質問が返ってきた。

「ああ。そのつもりだ。
 受けた依頼は復讐だが、
 アコニは、肉親の死と、その真実に向き合おうとしている。俺はその手伝いをしてぇと思ってる。
 彼女には未来も将来もある。だが肉親の死の謎が、その歩みを止めてるんだ。
 復讐するしないはともかく、俺は彼女の枷を外してやりてぇ」

=============
PL 
 平賀はスマホ入力のコピペを覚えた

 任務の遂行という面ではストレイのプロ失格なところを披露。
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4-3-12 少年は願う
134
: 2015/06/06(Sat) 17:38:43
魔音@GM

> 「ああ。そのつもりだ。
>  受けた依頼は復讐だが、
>  アコニは、肉親の死と、その真実に向き合おうとしている。俺はその手伝いをしてぇと思ってる。
>  彼女には未来も将来もある。だが肉親の死の謎が、その歩みを止めてるんだ。
>  復讐するしないはともかく、俺は彼女の枷を外してやりてぇ」

 その答えを聞いた少年の表情から、緊張が解けてぱっと明るくなった。真っ白な頬に、赤みが差したかのように思えるくらいだった。
 大人びているが、十歳を過ぎたばかりの、年相応の幼さの残る笑みが浮かんだ。

「ありがとうございます。
 僕も、アコニを助けられたらって思ってます」
 どの程度理解しているのかはわからなかったが、ストレイの、アコニへの好意を噛みしめるように下を向いて、結んだ小さな拳にぎゅっと力を込める。

> 「ん?すまねぇ
>  よく聞こえなかったんだが
>  何が少年だったんだ?」
「さっき僕は、『ゴークさんからの手紙を受け取ったのは僕だった』って言ったんです。
 ストレイさん、僕にも手伝わせて下さいませんか?」
 お願いしますと頭を下げる少年だった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 伝説のスキル、スマホコピペ!
 思った範囲を選択したり、間違った場所に貼り付けする魔音です(滅
 あぁでも、スマホのエディタで作って、貼り付けするのはかなり慣れてきましたw
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手掛かり
144
: 2015/06/08(Mon) 21:37:46
ストレイ

>「さっき僕は、『ゴークさんからの手紙を受け取ったのは僕だった』って言ったんです。
> ストレイさん、僕にも手伝わせて下さいませんか?」

「な?、、お前、まさかベイリーか?」

古代王国の連中も出てくるんだ。霊としてこの世に残っていてもおかしくはない。しかし、、

「ま、いっか。
 お前さんが何者であれ、手伝ってくれるってんなら、欲しいのは情報だ。
 手紙には何が書いてあった?
 あと、゛事゛があった後の手紙の行方だ。

 遺品の中には手紙は無かったそうだ。
 となれば、誰かが抜き取った可能性が高い。
 しかも、手紙の内容を知られたくない誰かだ。
 知ってることがあれば教えてくれ。」

あと、そうそうと。

「名前は何て呼べば良い?
 改めて、俺はストレイだ。」

そう言って、握手を求める手を差し出した。

=======
PL
 最悪、手紙の内容だけでも分かればいいな、と思いつつ、いろいろ聞いてみた。
 ベイリーじゃなかったら、それはそれで何者ですか、とかいろいろ聞きたい事は多いですが、また本題からはそれる罠、、、
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4-3-14 ベイリー少年
151
: 2015/06/11(Thu) 10:26:20
魔音@GM

> 「な?、、お前、まさかベイリーか?」

 ぶんぶんと何度か頷き、幼い仕草で肯定する。


> 「ま、いっか。
>  お前さんが何者であれ、手伝ってくれるってんなら、欲しいのは情報だ。
>  手紙には何が書いてあった?
>  あと、゛事゛があった後の手紙の行方だ。
>
>  遺品の中には手紙は無かったそうだ。
>  となれば、誰かが抜き取った可能性が高い。
>  しかも、手紙の内容を知られたくない誰かだ。
>  知ってることがあれば教えてくれ。」

 少年は、何かを少し考える様子を見せ、横にぶんぶんと首を振って
「ごめんなさい。なにも、おぼえていないんです」そう答えた。


> 「名前は何て呼べば良い?
>  改めて、俺はストレイだ。」

「ベイリーです」
 少年は、自分の名前を告げて、ストレイの手を握ろうとした。
 握ろうとしたところで、少年の真っ白な手は、体にぶつかるような勢いでストレイの手をすりぬけた。
 ぶつかると思った時には、少年の姿はストレイの目の前から消えていた。


 後には、ファイナックとストレイが残された。
 ファイナックは、すっかり酔いが覚めた様子だったが、神妙な面持ちで、少年の代わりに握手を求めてきた。
「ストレイ。あんたはおかしな事を呼び寄せるみたいだな。
 悪い感触ではない。むしろ吉兆だと思うことにしよう。
 私は橋を渡った先の、ベルナック通りに住んでいる。何かあったらまた来てくれ」
 そう言って、彼もホールから立ち去った。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより:
 〜( へ・`ω・´)へ 少年はベイリーと名乗り、去るのでありました。

 5-xの合流スレに進んで下さいませ。
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4-4-1 墓参り
58
: 2015/05/19(Tue) 15:11:10
魔音@GM

 街から神殿方面に出る北門は、オラン方面へと続く東門とも変わらない立派な造りをしていたが、門衛の数はずっと少ない。
 ラキアードとクロエが、花を手にしたアコニを伴って出る時は、特に声をかけられることはなかった。だが、門衛たちの視線から、怯えが感じられたかもしれない。

 街から出て、神殿へと向かう道の両側は、墓になっていた。
 立派な祭壇付きの墓や粗末な石組みのみのものなど、大小様々な墓が並んでいる。
 アコニは記憶を頼りに、墓地の中でも外縁部にある、新しい石の配された一角に辿り着いた。
 そして、目当ての墓に跪いて花を捧げ、目を閉じた。
 墓石には、ベイリー・ヴァーレイトと刻まれている。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 お墓の前まで来ましたよ展開です。
 dodoさんちのクロエと、はんくさんちのラキアード、そしてアコニの登場シーンです。
 他のスレッドを横目に、短めに刻んでいこうかなぁと、まずはここまでです。
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ベルナデットの歌…
68
: 2015/05/22(Fri) 01:46:04
クロエ・マキュアン

―――何でも墓を作り、そして、参るという行為を行うのは人間のみだそうだ。

死であれば、象という巨躯持つ鼻長の獣が認識をし、哀しみ、悼むそうではあるが、
墓という碑を築き上げ、定期的に参るのは他の獣には見られない特徴との事。

「…という事らしいですわ」
誰から聞いたかすら定かではない怪しい雑学を披露している内に目的地へと着く。
個人的に気になったのは門衛の視線から僅かな怯えを感じた事であったが、
ラキアードがゴツいからという結論にとりあえず結び付けておく。
どうせ、考えた所で直ぐに答えが出る事はなかろう…何より面倒臭い。

アコニの肉親―――ベイリー・ヴァーレイト、
話には出て来たが、こうして墓という形で眼前にあるとそれなりに思う所はある。

「慈悲深き神、慈愛なるマーファよ、
久しく安らかにある事を…鳥は空、魚は海、全てあるべき所へ等しく正しく導き給え」
我が神、ガネードは実に寛容なる神である。
マーファの教徒として振る舞い、マーファ式の祈りを捧げた所で
奇蹟を取り上げる事はしないし、加護を放棄する事もない…

―――本当に素晴らしき神である。



〜PLより〜
元々、マーファの教徒っぽく振る舞ってるのだけど、
マーファのお膝元という事もあり、輪を掛けて、それっぽく

しっかし、ラキアードちんのスペック高ぇなぁ(キャラクターシート見つつ

とりあえず、する事、余りないので知識判定ばかりをば…
ベイリーちんの事で何か聞いた事ないかなぁ???



■知識(Sg)
Dice:2D6[3,3]+6=12

■伝承知識(Bd)
Dice:2D6[1,3]+6=10

■予備
Dice:2D6[6,2]=8
Dice:2D6[6,3]=9
Dice:2D6[6,2]=8
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墓石
69
: 2015/05/22(Fri) 04:07:33
ラキアード

今、アコニは目の前の墓標に祈りをささげてる。
ここがアコニの父親が眠る場所なようだ。
今は静かに黙とうしているので、声は出さない方がいいだろ。
しかしそれと同時に、静かな場合の方がいいときもある。
すなわち聞き耳だ。

墓標の大きさにもよるが、大きい場合は隠れるには都合がいいので、
一見周囲を見渡しただけでは、わからない場合もある。
こういうときは、音が頼りだ。

辺りは静かな場所だけに、わずかな物音でも聞こえるかもしれない。
周囲を警戒しつつ聞き耳を立ててみる。

PL:
今のところは特にないようなので、
周囲の警戒のための聞き耳だけです。

聞き耳 2d6+4 <Dice:2D6[1,6]+4=11>
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4-4-2 墓場の違和感(5/27 11:05更新※)
77
: 2015/05/25(Mon) 15:22:46
魔音@GM

>「…という事らしいですわ」
 クロエが披露する墓の話に、
「クロエさんって、何でも知ってるみたい」
 学院の教授にクロエさんみたいなひとがいたらなぁと、感心した様子のアコニは、
「まるで人間は、お墓を作ったことで、獣たちの世界から離れたみたいですね」
 そんな感想を口にした。

     ◆

>「慈悲深き神、慈愛なるマーファよ、
>久しく安らかにある事を…鳥は空、魚は海、全てあるべき所へ等しく正しく導き給え」
 黒髪の依頼人は、しゃがんだままクロエの顔を見上げ、
「ありがとう、ございます」
 クロエに、あるいは神に、またその両方に、囁くように礼をした。
 そして、流れた涙をそのままに、また祈りに戻った。

     ◆

 アコニの祈りは、そう長くは続かなかったが、鳶が輪を描くのに飽きる程度の間はあった。

 その間、クロエは、目の前で葬られているのであろう、ベイリーの事で、記憶にひっかかることを思い出していた。
 ベイリー・ヴァーレイト。若き剣術家として知られていた彼は、学院で魔術師を目指していたことがあったが、才能がなく、魔術師の道は早々にあきらめている。
 加えて、学院つながりでオゴフの領主家について思い出すことがあった。
 新領主は、元アウレリア神殿の司祭でオクスタム・ズレット。その先代の領主はセータル・ズレット。セータル・ズレッドには、オクスタムの上に一人子がいて、名をエドニと言った。
 エドニはやはり学院で学んでいた。先代のセータルが魔術師であった為、幼い頃から学ばせていたらしい。けれど結局、エドニの魔術師としての才能は開花しなかった。そればかりか、病を得て領地に連れ帰られ、廃嫡となっている。以来、荘園の施療院で生活をしている。15年以上も前の話だ。
 そしてもうひとつ──。


 ラキアードは、依頼人であるアコニが、目の前で祈りを捧げている墓こそが、彼女の兄、ベイリーのものであることを知識では知っていたはずだ。
 なのに、父親が眠っているものと勘違いをいつの間にかしていた。
 12歳離れた兄妹のことだ。ベイリーはアコニにとって、父親代わりであった可能性はある。
 でも、ラキアードがふと感じた違和感は、そこに端を発しているわけではなさそうだった。


 ──ギッと、なにかがこすれる重たい音がラキアードとクロエ(※追加)の耳に入ってきた。
 感じていた違和感が、同じ方向からした。
 次いで、バチンと何かが割れる音がした。


 そんなラキアードとクロエの目が、刹那、交差したかもしれない。
 二人の知覚が、その墓標の文字に触れたのだった。

『グラント・ヴァーレイト』
 やや離れた墓標に、そう刻まれていた。
 不吉なモノを見つけたように、三人の頭上で雷が一度鳴り響いた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
※5/27 11:05更新 『ギッと、なにかがこすれる重たい音が』の音を、クロエさんも聞いているので追記しました。予備ダイス分で判定できていたのを書くのを忘れてました。すいませんー;

 おまたせしました。こっちはカウントダウンっ。

 dodo@クロエさんと、はんく@ラキアードさんは、セージの知識判定をお願いします。

 ベルナデットとか、元ネタ的な意味できてるかも( ・`ω・´)o彡゜とか、嬉しい悲鳴を上げている魔音です。

 あと、はんく@ラキアードさんには、ひょっとすると申し訳ない気もしましたが、あまりにクリティカルすぎて、日記の勘違い(?)部分をそのまま使わせて頂きました。

 補足すると、アコニが今訪れているのは、ベイリー・ヴァーレイト、即ち5年前にこのオゴフの街で死んだ、兄の墓です。
 グラント・ヴァーレイトは、15年前に殺されたとされている、アコニの父親の名前です。お墓がこの地にある事は、キャラクターたちは、聞いていないはずなのでした(アコニもそんなそぶりはありません)。
 んが、ラキアードせんせってば、無意識のうちに見えていた感じだったので、ストーリー展開としても乗っかってみた次第です。
 探偵的に、より長期的な展開を見通している感じが、クロエさんの幾つかの台詞からも出ている気がするんですが、こっちにも魔音はwktkしておりまする(*゚∀゚)-3
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謎の墓標
89
: 2015/05/27(Wed) 08:08:30
ラキアード

よく見ると、彫られた名前の前半部分は、『ベイリー』となっていた。
アコニの兄だったな。
思い違いに苦笑した。

その一方で、気になることがあった。

「1つ聞くが、君の兄上は、一人でこの街に、かたき討ちに向かったのか?」

地の利や情報から、普通に相手の方が強大なはず。
情報収集と準備、そしてなりより人手がいないことには行動範囲が限られてしまう。
そんな状況で向かったのならかなりの無謀ともいえる。
領主やその跡継ぎともなると、時には大胆さはいるだろうが、基本的に慎重な行動が必要だ。
切羽詰っていたのか、あるいは他に理由があるのか。

「もう1つ聞くが、ご両親のお墓は今はどこに?
そちらには報告を済ませたのかな?」

そう言ってると、何か物音がした。
周囲を改めてみると、目の前のアコニの兄の墓標よりもさらに古びた墓標があった。
刻まれている文字の後半部分は同じ、すなわち名字の方は同じ。
前半部分は『グラント』と書かれている。
これはもしかすると、アコニの父親の名前かもしれない。
しかし何故ここにあるのか。
これは思ったよりもさらに事態が複雑になりそうだ。

PL:
セージの知識判定
2d6+4 <Dice:2D6[3,3]+4=10>

ほんとに勘違いしてましたw
最初から全部読み直してやっと把握しました。
対策論で延々長くなってたので、
そのあたりの話は、かなり昔の彼方の状況でしたね。

まずは判定の状況でどう展開するか。
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Le Roi danse…
91
: 2015/05/29(Fri) 00:25:47
クロエ・マキュアン

廃嫡―――貴族としての終焉。
それが良い事なのか、悪い事なのかは自分にはよくわからないが…。

15年前に施療院にて生活という事であれば、まだ、存命であろう。
存命でないにしろ、何かしらの手掛かりになるかも知れない。
余り動きたくはないが、情報が少ない今は致し方ないという所か…。



〜PLより〜
とりあえず、アコニ使いつつ、廃嫡ちゃんを当たってみるかな
やる気のなさが出目に…



■セージ判定
Dice:2D6[1,2]+6=9
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4-4-3 墓場で結ぶ像
96
: 2015/05/29(Fri) 12:19:56
魔音@GM

>「1つ聞くが、君の兄上は、一人でこの街に、かたき討ちに向かったのか?」
 ラキアードの質問に、
「はい。一人でした。その頃は、父の同僚、配下にあったひとたちも、仇討ちはあきらめた方が良いってことになっていて、相談すれば反対されるかも知れないという事もあったのかもしれません。
 かたき討ちそのものだったかどうかは、兄がこの街に向かうきっかけとなったその手紙に、何が書いてあったのか判らない以上知る術はないのですが……。
 でも、その為の重要な手がかりが記されていたのだと思います」
 アコニは答えた。


>「もう1つ聞くが、ご両親のお墓は今はどこに?
>そちらには報告を済ませたのかな?」
 私の、両親のお墓ですか? と、キョトンとした表情を浮かべるが、
「オランの街の近くにあります」
 と答えた。
 少なくとも、この近くにグラント・ヴァーレイトの文字が刻まれた墓がある事には気づいていない。


 何かが割れる音に、アコニも気づいた様子で、その方向に目を向けた。
 刹那、つんざくような雷の轟音が頭上を駆け抜けた。
「きゃっ」と小さく叫び声をあげたアコニが、ラキアードの腕につかまった。

 ラキアードとクロエが、グラントの墓に、奇妙な魔法の歪みが生じたのを見たのは、その瞬間のことだった。
 固い石と見えていた墓石と周囲の盛り土が、泥のように地面に流れ込んだ。流れ込んだ物がなくなってできたその真っ暗な間口から、一塊の何かが飛び出した。
 飛び出したモノは、邪な意志を持つ風のように、アコニめがけて殺到する。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 unknownとの遭遇デス!
 本体を描写してないのは、手抜きじゃなくて(ぁ)怪物知識判定がこの4-4-xのスレッドでは失敗だったことによる何かだと思ってくださればー。
 というわけで、ラキアードも、クロエも、それが何者かわかりませんでした。

 んが、早速第1Rが始まります。距離は10m程度とします。
 こちらの初手は、ラキアード、クロエ、アコニの全員への攻撃です。
 不意打ち判定(2d6+レンジャー+知識)と、一手目の行動、判定を振っておいてくださいませ。

■ U ■ ■ ■ ■

■ ■ ■ ■ ■ ■

■ ■ ■ ■ ■ ■
        P
■ ■ ■ ■ ■ ■

■:墓石、P:PCたちのいる辺り U:unknown、
イメージ図です。


 ぎゃはは。でも、使わせて頂けてよかったです>ラキアードせんせの勘違いとか
 あぁけど、人物リストは必要ですね。話題もかなり流れてましたし; ちぇっくありがたであります。

 そしてクロエさん知識判定がw 惜しかったゾロリリ
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謎の敵
114
: 2015/06/02(Tue) 15:16:32
ラキアード

アコニの話では、彼女の兄はやはり一人でかたき討ちへ行ったようだ。
衛士との争いらしいが、その衛士の出どころやつながりも気になるところだ。
そもそも敵地ともいえる場所だから、状況や情報が向こうのいいように操作されている可能性もある。

そして先ほど出てきた謎の墓石だが、どうも違和感がある。
アコニはまだ気がついていないようだが、
一応確認のために、両親の墓がどこにあるかを聞いてみると、
やはりここにはないようだ。

それではこの墓石は何だろうかと考えていると、
何かが割れる音の後、奇妙な空間が出現し、謎の敵が出てきた。
自分もクロエも知らない敵のようだ。
墓場ゆえにアンデッドの可能性は高いだろうが、
アンデッドには通常の武器が効かない敵もいる。
ここは一気に倒す意味でも念のために、クロエに、

「とにかく相手が不明で、通常武器が効くかどうかわからない。
太刀に魔法付与をお願いする。
それから、アコニの守りはクロエにまかせる。」
魔法付与がかかったのを確認して、
謎の敵に向かって移動して、太刀の攻撃を当てる。

PL:

不意討ち判定
2d6+4 <Dice:2D6[3,2]+4=9>

謎の敵に、移動してシャムシール(両手刀)で攻撃です。(24m移動可能)
攻撃 2d6+8 <Dice:2D6[5,1]+8=14>
多少ダイス目は低いですが、よほど高LVな敵でない限り当たるはず。

ダメージ
エンチャントウェポンがかかっていますので、+5でR28です。
R28@10+7 <Dice:R28@10[6,6:10][5,4:9]+7=26>
いきなりの6ゾロ。ということで26点
ここから敵の防御点を引くわけですが、おそらく一撃で倒したかと。

銀か魔法武器でないと効かない敵の場合は、R5+7になると思いますが、
ダイス目はこのままでいいでしょうか?
その場合は、5+4+7=16点ですね。

クリティカルしない場合は、それぞれ17点と12点でしょうか。
(刃の武器ではクリティカルしない敵もいるので)

念のために、回避と防御もダイス。
回避 2d6+7 <Dice:2D6[1,4]+7=12>
防御 R9+4 <Dice:R9[6,2:4]+4=8>

とりあえず一撃したかどうか不明なので、1R目だけです。
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4-4-4 墓地での戦闘第01R&終了
124
: 2015/06/04(Thu) 16:36:29
魔音@GM

 グラントの名の刻まれた墓石から出現した怪物は、黒い瘴気を噴出しながら形を成した。
 その正体が見極められなかった為か、ラキアード、クロエの二人には、怪物が纏う影の中を即座に見通すことが出来なかった。

 ラキアードの思い切って鋭く踏み込み、影の先頭部分とぶつかった。
 獣を斬った手応えを感じた。また、深手を負わせた感触がある。

 ラキアードには、深手を与えたことで生じた瘴気の切れ間から、敵が3ないしは4体から成るバンドであることが判った。
 また、この小集団の中心となる本体は、手応えがあったモノとは別にいることを察知した。
 手応えは、クロエに付与された魔力の刃からしかなかった。相手は魔法のかかった武器しか効かない様子だ。

 対するモノは、再び瘴気を纏いながら自然ならざる距離を移動した。
 悪夢の中のワンシーンのように、その動きの中で、ラキアードに少なからぬ衝撃を与えていった。その軌跡の上にクロエとアコニがいたが、二人はうまく避けることができた。

 怪物は、瞬く間に40メートル余りの距離を取って、一行に向き直った。
 けれど、2度目の接触は試みず、そのまま去るつもりでいる様子だ。

     ◆◇◆

 不意打ち:
 ラキアード9、クロエ6+RN3+INT3=12 unknown8+ 不意打ちナシ

28:クロエ エンチャント・ウエポン
 2D6 → 2 + 5 + (6) = 13:OK

24:ラキアード 移動攻撃 2d6+8 <Dice:2D6[5,1]+8=14>
 14vs unknown11:Hit,dam16-7=9

16:unknown 攻撃→ラキアード、クロエ、アコニ
 14vsラキアード12(def8):Hit,dam15-8=7 ラキアードに7ダメージ
 14vsクロエ15(2d6=8 8+7=15):miss
 14vsアコニ18:miss

00:アコニ 迎撃攻撃@遅延 範囲外:miss

第01R結果:
 unknownのうち1体が深手を負いました。
 ラキアードのHPは、12/19
 クロエのMPは、16/17となってます。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GM
 うひひ。敵はわりと大物でしたが、1Rで戦闘は終わります。対象は45m離れ、そのまま離脱の予定です。
 クロエさんのエンチャントと、ラキ先生の思い切った移動攻撃が功を奏した結果ですね(((^o^)))
 unknownモンスターの描写のイメージは、もののけ姫のタタリガミっぽいものを想像して頂ければ幸いデス。
 接近戦をしてつかんだ情報ということで、メタ的にはだいたい予想がつく感じでしょうか。

 モンスターが離脱する時に、可能であれば追撃することができます。
 する場合は、宣言をお願いします。

 尚、任意の追い打ちは、組み合っているものへの攻撃(p.289)と同じ扱いで処理します。
 ってか僕の大切なモンスターちゃん逃げて><
 そして、危うくラキアード先生に大切な機能を奪われかけた件(*ノノ)。アブナス。銀/魔法の武器しかきかない類の子でヨカタ。

 離脱するモンスターへの行動と、戦闘終了後の行動をお願いします。
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墓の管理
142
: 2015/06/08(Mon) 12:53:17
ラキアード

強烈な一撃で切り裂きはしたが、相手にはダメージが少なかった。
重装甲には思えない相手でこの状況ならば、
「やはり銀か魔法武器でなければ通じない相手か。」
精霊やライカンスロープ、あとは一部アンデッドには通常の武器は効かない。
今効いたのは、魔法で強化された分のみ。

そうしているうちに、少し隙ができてしまったので、
相手からダメージを受ける。

しかし、謎の敵はそれ以上こちらへ来ずに、むしろ下がり始めた。
今回は様子見だったのかもしれない。
とはいえ、これ以上時間をかけると敵が増える可能性もある上に、
ダメージを受けた。
ここは無理をせずに早めに離脱したほうがいい。

「こちらがダメージを受けている上に、敵の数も多い。
ともかく向こうが離れていった以上、こちらもすぐにすぐに離脱して、
墓場から離れ、味方に合流するべきだ。」

撤収しながら1つ気になることがある。
墓場は通常は神殿か街の管理のはずだ。
確かに全部管理しきれない場合もあるだろうが、
これだけ大物な存在が出現しているということは、
管理している側で何か大事が起きている可能性がある。

PL:

ということで撤収して墓場からは離れます。
一応警戒ということで、即座に対応できる通常移動で下がりながらですね。
なるべく早めに味方に合流したいですね。
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Sleepy Hollow…
146
: 2015/06/09(Tue) 01:56:13
クロエ・マキュアン

「う…頭が…」
『魔力付与』をラキアードの得物に掛けた後、眼前の敵を見やる。
一瞬、凄く嫌な思考が脳内に浮かびそうではあったが、幸か不幸か考えに至らない。
恐らく、精神的な負担から来た頭痛であろう、そうに違いない。

戦闘はかくして始まり、そして、思いの外、唐突に終わりを告げた。
未知なる敵とラキアードが斬り結んだ際、確かな手応えがあったように映るが、
それを受けての敵の尋常ではない攻撃…
つまりはいわゆる力を帯びた武器でしか有効打にならないという証明でもある。

「ふぅ…これは厳しいですわね」
未知なる敵とはいえ、一度、斬り結べば力量は測れるというもの、
ラキアードの力量が低いとは決して思う所ではないし、
自身の力量を謙遜するでなし、卑下する気もなし。
単純に相手の力量とを突き合わせた結果、分が悪いと導き出された訳だ。

> 「こちらがダメージを受けている上に、敵の数も多い。
> ともかく向こうが離れていった以上、こちらもすぐにすぐに離脱して、
> 墓場から離れ、味方に合流するべきだ。」
全くの同意である。

「今回は去って頂けて正直、助かった気持ちが強いですわ…
情けない話ですが、ラキアードさんの意見に賛成です、合流を急ぎましょう」
急かす形にはなるが、アコニを連れて戻らねば、次がない。



〜PLより〜
データで脳内照会したら一発で…
―――中々、出せないこれでそれであれな奴が来てもうた
いや、ワイは知らへん、知らへんのや(ゲッソリ

とりあえず、正攻法ではじり貧なので皆と合流してしまおう
さて、解決策を講じねば…予想の一段階上の物騒なのが出て来てしまった
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4-4-5 再会の予感
152
: 2015/06/11(Thu) 10:28:20
魔音@GM

 敵はどこへともなく去った。あれだけの破壊の後にも関わらず、足跡すら残さなかった。
 けれど、ラキアードは、その何もない足跡が、アコニの家だけでなく、領主家と結びついている確かな感触を得た。
 クロエの頭痛の元となったのは、その瘴気だっただろうか。あるいは、遭遇した敵との間に交わされるであろう、近い将来に予想され得る事態だっただろうか。


「クロエさん、お加減がすぐれないですか?
 ラキアードさんは、お怪我、大丈夫ですか?」
 戦いの後で、アコニが二人の具合を心配して声をかけた。

> 「こちらがダメージを受けている上に、敵の数も多い。
> ともかく向こうが離れていった以上、こちらもすぐにすぐに離脱して、
> 墓場から離れ、味方に合流するべきだ。」

> 「今回は去って頂けて正直、助かった気持ちが強いですわ…
> 情けない話ですが、ラキアードさんの意見に賛成です、合流を急ぎましょう」

「──はい、では合流を急ぎましょう」
 一行は、宿へと一旦戻ることとなった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより:
 墓場イベントおつおつでありました(((((ペo゚)ヘ
 合流5-xに進みます。

++
 うひひ。ネタ元のスリーピーホロウは、本セッション前に見直したんですが、あれ、こんな話だったっけ? と、いい加減な自分の記憶力にあらためてのけぞりました(駄

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