タイトル | : 6-A1-1 本館の会見 |
投稿日 | : 2015/06/18(Thu) 09:18:18 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
白い神官着の者たちが、会見に用意された部屋に入ってきた。
全員が面覆いをしている所為もあって、異様な雰囲気が漂っているが、
「お待たせ致しました」
と挨拶を寄越してくるその声は、面覆い越しの所為か、くぐもってはいてもごく普通の男の声だった。
“野の女神”の代表代行であるという男は、面覆いと頭巾をとって、ゴークと名乗った。
左の眉から頬にかけて刀傷のある、40半ばの壮年の男だ。
白いものの混じった灰色の総髪がフードから現れると、話で聞くヒーラーというよりは、刀傷ともあいまって、戦士のようにも見える。
ゴークという名は、施療院のヒーラーの男と同じ名前であることが、会見に参加している冒険者にはわかっただろう。
メリダは、“野の女神”のマーファ信徒たちに対し、実務的な話を淡々と進めた。
アウレリア神殿とサンニーム神殿の交流について。また、施療院へのアウレリア神殿からの神官の派遣について。
幾つかのやりとりはあったが、ゴークは、特に今は人手を必要としていないことを告げて、
「持ち帰り、検討します」という返答をした。
メリダとしても、それは予想された返答だったらしく、荘園のローザを介してまた時間を作ることを打ち合わせした。
続いてメリダは、個人的な事ではあるが、と前置きし、
「何故あなた方はアウレリア神殿に参拝に来ないのですか?」という質問をゴークに向けた。
その問いに対し、ゴークは、
「アウレリア神殿は、いささか眩し過ぎる」というのがその回答であるとした。
より詳細をたずねるメリダに、
「我々は、マーファ様への信仰はあっても、その奇蹟を得ることが出来ないでいる者たちでしてね。
必要としていたある時期に、助けを得られなかったという想いを抱えているんです。
そこで、我々なりの方法でこの世界と向き合おうと思うに至った次第です」
淡々と説明をした。
「サンニーム神殿にあなた方がお越しになるというのであれば、拒否はしません。
ただし、時間を決めて参拝をお願いすることになるでしょう」
そんな条件を出したものだった。
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魔音@GMより:
野の女神の代表代行と名乗る人間との会見の模様を(ry
というわけで、ゴークの顔見せがメインです。宗教的な談義は、ひねり出した感がありますが、勉強不足でアレレです(汗)。
会見が終わると、彼らは神殿/施療院に戻っていきます。
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