タイトル | : 6-A3-2 霧中で探す |
投稿日 | : 2015/06/20(Sat) 16:25:41 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
>「デイジー、護衛についてってやるよ。
> どこ行くんだ?」
ふんと鼻を鳴らしたデイジーは、
「んっ」
素直に顎を突き出し、神殿の方角を指した。
>「・・・・・・・しんでん?」
「そうよ。何、雲でも掴むような顔をしてるの?
それぐらいできるでしょ。あたいは、霧でもなんでもつかんでいくわ」
◇
> 「わぁってるって、うさんくせえマーファサマの像があるんだろ。
> 知ってる知ってる」
「あんたくらいにうさんくさかったら、簡単に探せたでしょうにね」
「これ、本当の木みたいね」
ぽんぽんと柱の一つを叩いたデイジーだったが、それ以上に何かがわかったわけではなさそうだった。
礼拝堂の列柱の間を探し回ったり、床をとんと踏んだりして、二人はアレコレと試してみたが、特に得られるものはなかった。
◆
「坊ちゃん、お嬢ちゃんたち。あまりこのへんをウロウロすると危ないよ」
そこに、掃除をしている男の一人が、ミハイとデイジーの二人に声をかけた。
男の袖の先からのぞく手が形作る、ギルドのサインがミハイの目に入った。
「この辺りは、元々は古い石切場でね。迷い込んだ牛や羊が、たまに穴に落ちちまって面倒なことになるのさ。
特に、あっちの墓場は危ないから寄っちゃ駄目だよ。
聖ニーム。この土地を開いた聖女様の墓所は、地下世界へと繋がってるんだ」
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魔音@GMより:
ここでギルドの潜入者と思しき人物が接触してきます。
この神殿の名前にもなった聖女の墓所が、地下世界に繋がっているということです。
ってか、グラスランナーが神殿をウロウロするというのは、面白い絵ですね。ふひひ。
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