タイトル | : 6-A4-1 領主家の長子 |
投稿日 | : 2015/06/22(Mon) 14:15:02 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
施療院とは、緩やかな丘の頂に建つ長方形の建物を中心とした、一連の建物群の総称である。
荘園の本館からは、十分少し歩けば着く距離だ。その道すがら、クロエは聖印に細工をする時間を見つけただろうか。
施療院の中心となる建物には、鋭角的な三角屋根が乗っているが、その頂きは霧の中に溶けて今は見えない。
中には様々な入院患者がいるようで、祈りと治療の日々を送っているようだった。
マーファの神官服、野の女神の一派の纏う白の長衣の者たちが、彼らの世話をしてまわっているのが見えた。
> 「さて、用件が【まだ】でしたわね。
> エドニ様にお逢い出来るかしら?」
「──えっ? あ、はい、こちらです」
通りすがりの神官のひとりは、マーファの神官服に、聖印を身につけたクロエの堂々とした態度に、何の疑いもなく先導をし、エドニの部屋に案内した。
建物内を進むクロエは、病院というよりは、学舎に近い印象を受けたかも知れない。
エドニは、部屋の中に一人でいた。装飾らしき物ひとつない、簡素な部屋だった。
30半ばになるはずだが、痩せたその姿は、初老の域に入っているようにも見える。
枯れかけた立木のような、銀色の髪に真っ白な肌は、長い屋内での生活を思わせた。
けれど、その目には、ぎらりとした油膜のような光が宿っていることを見て取っただろうか。
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魔音@GMより:
わりと強引な展開ですが(むひひ)、エドニの部屋に来ました。
個室を与えられ、ベットの上で、枕を背に座っています。
[聖印].。oO(解せぬ!
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