タイトル | : 7-1-2 お礼 |
投稿日 | : 2015/07/13(Mon) 14:33:55 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
> 「デイジー、ご主人が勝ったぜ。
> 良かったな」
「なっ、てめぇまたっ、──ですの!」
ぺんとおしりを叩かれたデイジーが、歯をむき出しにして唸りかけたが、アコニの手前、ひっこめる。
コンドコソコロスと、目から怒りの光線を放っていた。
「デイジーを、ありがとうございました。
それから、兄と協力していたガザニアさんのことも。
また詳しくお話を聞かせて頂けますか?」
微笑みを浮かべたあとで、ミハイに声をかけるアコニだった。
◆
> 「お疲れ様でした。」
「エリシアさんのおかげです」
アコニは会釈を返した。
「この剣は、わたしひとりでは揮えませんでした。
マーファ様にも、お赦しと感謝を」
跪き、女神にも祈りを捧げた。
◆
> 「ご苦労さん」
「あなたほどのことはできていません。
でも今は、この武勇を誇りとします」
ストレイに、応じた。
「この魔法の短剣は、お兄ちゃんの形見だったんです」
アイシスとの戦いに使った、焔様の短剣を見せた。
「これは、魔術師の杖の代わりにもなるものだって聞いていたので、兄が学院に行った時、プレゼントしたんです。わたしのご先祖さまが持っていた古い短剣だから、ちょっと時代がかっていて、その上、お兄ちゃん、魔術師には結局なれなかったみたいだけど……。
あ、ごめんなさい。わたし、つまんないこと言っちゃって」
つい話がこぼれてしまったのだろう。アコニは我に返って謝罪した。
「兄のこと、また教えて下さいね。
あのひとはどちらかというと不器用だったから、肉体から解放された今の方が、本来の力を発揮できているのかも」
少し悪戯っぽい笑みを唇に浮かべた。
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