彼女と復讐セッションBBS
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タイトル 4-3-1 挨拶回りと漏れ聞く声
投稿日 : 2015/05/19(Tue) 15:06:24
投稿者 魔音@GM
参照先
 さ、行きましょうと、シュタールはのしのしと歩を進める。
 彼女は、手始めに宿屋街の一角を大きく占める、公衆浴場の社交場を訪れた。
 建物自体は相当古くからあるようで、ストレイとハトハの目には、古代王国時代の遺跡をそのまま利用しているようにも見える。タイル細工が幾何学模様を描いているが、雰囲気からして、この建物自体が、元々はマーファに捧げられたものだと推測できる。

 浴場とは別にある社交場は、広いホールになっている。今はまだ混雑していないが、それでも活気がある場所だ。商人と思しき者たちの他にも、地元の人間たちが集まって、銘々会話を楽しんでいる様子だ。

 シュタールは、適当にあたりをつけると、そんな輪の中に飛び込んでは、挨拶代わりに一言二言言葉を交わし、街の近況を聞いて回っている。
 彼女の話を聞いていると、現在の街の話題は二つに集約されるようだった。
 一つは、いよいよ迫った夏至の祭りだ。夏の女神、即ちマーファに感謝を捧げるもので、一年の健康や、恋の成就を祈る祭りとされている。
 二つ目は、辻斬りが出没したという話だった。曰く“実際にもう何人も殺されていると、いとこの友人が話している”“嫁の妹の旦那の兄弟が、実際に現場を見た”という程度で、聞く限りは噂に過ぎないようではある。夏至際前にこんなことが起こるとは、“マーファの天罰が下っている”のだと話す者もいて、祭りにもからんでひそかに盛り上がっているようだ。

     ◆

 シュタールが声をかけた商人の一人が、ハトハを見て、一瞬、ひっと息を呑んで後じさった。海焼けのあとが残る、中年の男だった。
「すまないね、以前、海で家族をなくしたことがあってね」と、すぐに気を取り直して謝罪をしたものだった。

     ◆

「サンニームでは、例のロドーリルからきた移民を受け入れたみたいだね」
 ストレイは、そんな話を地元の者と思しき老人たちのやりとりから聞いた。
 サンニームとは、荘園の地元での呼称のようだ。
 オゴフの街での聖ニームとは、マーファの聖人のことも指す。と、シュタールは語った。郊外の神殿を最初に開いたんー百年前の人物であるとのことだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 平賀さんちのストレイ、柑橘さんちのハトハは、シュタールと共にウロウロしてるイメージです。

 ハトハ、ストレイのエピソードは、キャラクターシートなどから、フレーバー的にちょいと足してみました。

 シュタールへの反応等、チェックする場合は2d6振っておいて下さいませ。

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