彼女と復讐セッションBBS
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タイトル 4-2-2 神殿の中の人間たち
投稿日 : 2015/05/25(Mon) 14:58:54
投稿者 魔音@GM
参照先
>「わたしは、オランのマーファ神殿に務めております、エリシアと申します。」
 エリシアの自己紹介を受けて、パネは周囲を見回した。番小屋にエリーを誘導し損ねたこともあっただろう。
 ひそめた眉に心の動きが露わになっている。舌打ちでもしそうな雰囲気だ。

「オランの神官殿でしたか」
 なんとなく判っていた。といった雰囲気だ。
 眉が、のたうちまわる毛虫のように縮んだり伸びたり捻れたりといそがしい。

>「まぁ、巡礼者は紹介状が必要なのですか?
> わたしはまず、マーファさまに旅の無事を祈りたいのですが、中に入るには紹介状が必要だということでしょうか。
> ちなみに、どなたから紹介して頂けばよろしいのでしょう。」

「これは失礼。当神殿に馬でお越しの巡礼というのも、あまりないことでして。何か別のご用があったのかとお伺いしたまでのこと。
 無論、礼拝のためにマーファ様への紹介状が必要であるはずも無く、祈りを捧げるだけであれば、結構でございます」
 エリシアには、相手をしているこのパネ神官の心の動きに、なんとなく察しがついた。
 彼は、神聖魔法の使えない神官であり、オランのマーファ神殿を、どういうわけか警戒しているということだった。
 それは、オランの神殿が、比較的多くの奇蹟の使い手を擁している。という事があるだろう。信仰よりも、神殿の派閥争いや、神殿内の出世に熱心な神官もいる。
 エリシアは、けれどそれ以外の何かも察知している。
 着いたばかりの現段階では、その違和感が何から生じているのかまではわからないのだけれど。

>「どなたか、オランのマーファ神殿に縁があった方がいらっしゃれば、わたしの身元はすぐに判明するかと思います。
> 何しろ、生まれてこのかたずっと神殿に詰めておりますから。」

「左様でございましたか。しかしながら、それには及びません。当神殿も何かと手が一杯でして──」

 大門の側で話していると、最初は遠慮がちに遠巻きにしていた者たちも、やがてどうしたのだろうかと、あからさまに関心を持ち始めている。
 パネつきと思われる神官も、どうしたものかと少し離れたところで見守っていた。

>「ですが、さすがに立派な神殿ですね。
> 時期的にはそろそろマーファさまに感謝を捧げる祭りの頃ですし、巡礼者も増えているということでしょうか。
> だから、無法者が入り込まないように、こうして厳戒体制を敷いていらっしゃる、ということなのでしょうか。」

「いえいえ、心配はご無用。当神殿に何も問題はございません」
 話のペースをコントロールできず、いらだちを隠せなくなっているのがわかる。
「おい、こちらの神官殿の案内をして差し上げろ」
 神官戦士を呼びつけて、エリシアを案内させようとしている。呼び寄せた神官に耳打ちをしているのは、早く追い返せとでも言っているのだろうか。
 慇懃無礼なメッキがはがれ、地が露わになりはじめていた。


「それが、同門の神官に対する態度なのですか? それに、あなたの行為は越権です」
 凜とした女性の声が届いた。
 こちらです、という声に導かれ、供を連れた一人の神官が現れた。

 彼女のことを、エリシアは知っている。
 オランで共に修行をしていた神官で、名をメリダといった。赤い髪を少年のように短く切っていたのが、今は肩に届く程度に伸びていて、少し落ち着いた雰囲気になっている。
 同年齢ということもあって、気安く話をしていたが、エリシアが冒険者生活を始める頃に、地方に派遣されたと聞いていた。

「エリシア神官の案内は、私が致します。パネ殿は、ご自身の役目を続けて頂いて結構です」
 言って、エリシアの腕をとり、尚も何かわめいているパネを無視して、彼女の乗馬を私の厩舎に、と指示を出す。
 そして、礼拝堂に向かう、緩やかな登り坂に誘った。

     ◆

「“あ、エリーじゃん”って思ったら、タコとじゃれあってんの、だっせー。ウツボかっての」
 門から離れたところでぎゃははと笑いながら「久しぶり」と、ひとつハグして挨拶。かくして頭一つ半は背の高いメリダが、乗馬靴の拍車をカチャカチャと小気味よく鳴らして先導する。
「ってかゴメンね、折角来てくれたのに。あのハゲ。そのうち前歯の100本くらいは叩き折っといてやっから」
 鼻息荒く大門を振り返る。

「何しに来たかしんないけど、うちらのママんとこ寄ってくでしょ?」
 なにがともあれ礼拝堂か、と、エリシアの希望が特になければ、丘の頂きに先ずは向かうことになるだろう。その間に、今までの話でもしたかも知れない。

 緩やかな上り坂が終わると、人間世界が終わった。アウレリア神殿の奥の院、礼拝堂が丘の頂に在った。
 敷かれた石の台座の上には、神域ならではの静謐な空気が漂っている。
 大理石の列柱回廊が続く先には、両の手を広げ、やや下方に視線を注ぎ、慈愛に満ちた表情を浮かべている青銅製のマーファの神像が迎える。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔音@GMより
 ジャブにカウンターktkr 三◎)д゚)
 やっぱり戦神化が(ぎゃっ

 NPCのメリダを登場させました。エリシアのオランでの修行仲間とします。
 あとは神殿内をある程度のろのろできます。まずは礼拝堂にご案内〜してます。
 その他、神殿でやっておくことがあったらおっしゃって下さいませ。

++
 さようでございます は、適当なイヤガラセ攻撃なので、あんな感じでばっちり以上ですd うまく合わせて頂きありがたたw

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