タイトル | : 覚悟の程は? |
投稿日 | : 2015/05/06(Wed) 09:19:34 |
投稿者 | : エリシア |
参照先 | : |
いつまでものんびりしてはいられない。
最近は現金での収入もやや心許なくて、しっかりとした仕送りが出来ていないことも気にかかる。
わたしは、相変わらず仕事を探してミノ亭に足を運んでいた。
丁度、ジョージさんが新しい依頼を貼り出すところだった。
『復讐の手助けを求める』
物騒な言葉に、思わず眉をひそめる。
>「よかったら、話を聞いてみねぇか?」
>「復讐って聞くとぎょっとするかもしれねぇが、イタレリツクセリじゃねぇか。な、な?」
確かに、依頼としては至れり尽くせりだと言えるだろう。
経費の一切を先方が支払ってくれるというならば、報酬の面だけを見れば充分な話だと思う。
けれど、復讐とは…恨みが恨みを呼び、負のサイクルを産み出してしまうのではないだろうか?
―・―・―・―・―・―
などと、悩んでいるうちに強引にメンバーに加えられていたらしい。
奥の部屋に通されて、話を聞く羽目になっていた。
>「15年前に父と母が殺されて、5年前に兄が旅先で亡くなり、この間祖母も病で逝き、家族が誰もいなくなって、でもせめて新たに判ったところから、わたしの家族の死を辿ってみようと思ったんです。
> それが私の、今になって復讐をしようと思った理由です」
家族がいなくなった、という部分に僅かに共感するものはありながらも、私の胸の中に苦い思いが広がる。
でも、それでも、貴女にはつい最近まで家族というものがいたのでしょう?
その温もりを、貴女は知っているのでしょう?と。
だが、これは単なる個人的な感傷だ。
詳しく話を聞けば、その仇の事情も察するに余りあるところはあるが、罪は罪だ。
更に大きな罪を重ねたことで、彼は仮に官憲に捕まったところで死罪になるだろう。
実際にオランから許可状が下りているならば、その点は間違いがない。
ならば、彼女が覚悟を決めて自らの手で裁く、と言うならばそれもやむを得ないのかもしれない、とは思う。
闇の世界の一部を垣間見た経験から、わたしは聖職者らしからぬとは思えど、それを受け入れる覚悟は出来ていた。
ただ、引っ掛かるところはあった。
クロエさんとストレイさんが指摘したことがまさにそうだ。
自己満足、はとりあえず再認識してもらうとして、彼女自身の覚悟。
「領主への交渉は、神殿を通じて何らかの手立てを打つことはできるのではないかと思います。
わたしもまだ未熟ながら、マーファさまの神官ですから。
少なくとも、会談の機会を得ることくらいまではできるのではないかと考えます。
けれど、全ての準備が整ったと仮定して、ストレイさんが仰るように、仇討ちと言うのならば、貴女自身の手で相手の命を奪わなければならない、ということです。
これから先、人を殺めたという事実を背負って生きていかなければならない、その覚悟が貴女にはあるのですか?」
彼女自身の覚悟を今一度確認するように、彼女の目を見ながら言葉を紡ぐ。
例えば、この後見らしいシュタールさんにそそのかされているだけではないのか、などと勘繰ってしまうのだ。
「それに、万が一期限の1ヶ月以内で目的が達成されなかった場合についてはどのようにお考えなのでしょうか。
一切の手がかりを掴めなかった場合もそうですが、調査がある程度進み、それでも目的を達成するのに時間が足りなかった場合です。
更に期間を延長して、わたし達を雇うのですか?
それとも、その時点で諦めるおつもりですか?」
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@PL
導入にどう入ろうかと悩みまくってドロ沼してましたw
質疑応答が始まったので、巻き込まれたことにします。
盗賊ギルドの粛清にまで立ち会ったことがあるので、彼女が本気ならPCの覚悟は出来ていますよ!
まずは彼女の覚悟を確認せねば。
何やらまだ躊躇している様子が見えてしまうので。
そして、期間内に目的が達成できなかった場合の考えについて聞きましょうかね。
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