タイトル | : 1-3-2_覚悟とは |
投稿日 | : 2015/05/09(Sat) 16:13:39 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
>「今のお話でしたら、わたしがお手伝いできるのは、貴女の仇である人物の調査までです。
> 自らの手を汚す覚悟もなく、全てを任せるというのは、あまりにも短絡的、かつ自分本意です。」
エリシアが話を終えた後も、シュタールは特に表情を変ず、言葉を発するそぶりもみせなかったが、テーブルに置いたメモに、硝子でできたペンで何かを書き留めていた。
一方のアコニは、目を一瞬大きく見開き、驚いた様子をみせるも、一呼吸間を取って、エリシアの目を見ながら口を開いた。
「わたしの姿勢がエリシアさんにご心配をおかけしたのは申し訳ないです」
一礼して言葉を継いだ。
>「もちろん、家の名を継ぐという目的があるならば、それを果たしたいという気持ちはわからないではありません。
> ですが、他人の手で仇を討ち、家を継いだとして、それで貴女は満足ですか?
> 誇りをもって、その家の名を名乗れますか?」
「もちろん、手を汚すことをわたしは厭いません。今わたしが言っているのは、向き不向きの話です。
ただでさえ無理をお願いしているのに、わたしなんかの為に、仲間に余計な危険を冒させなくないということなんです」
自分の思いを口にした。
そこに、ミハイ、ストレイ、ラキアードの言葉がかかる。
>「そも、ぶっちゃけ案件としちゃあ人探しだけで1000、殺しはその3倍は払うべきところだぜ?
> こんくらいの駄々は聞いてもらわねえとな」
>「よし、俺は条件付きで受けるぜ。
> 条件は1つ。
> まずは、やっぱり留めは自分で刺せ。
> 生殺与奪を握ったら依頼は完了。お代はいただく。
> ま、なるだけその短剣でも始末がつけられるところまでは努力するよ。
> そっから先は自分で考えろ。」
>「俺は当然受けるが、基本的に各自の得意分野や考え方で行動するべきだな。
>ただ当然、連絡役、調整役、まとめ役が必要だろう。
>まあ悪い状況にならないようには協力していくべきだな。」
「ミハイさん、ストレイさん、ラキアードさん。ご配慮ありがとうございます。
わたしは、みなさんさえよろしければ、ストレイさんの条件をぜひお受けしたいです。
短剣と木剣、もしくは棍の類は揮えますし、盾の扱いも一通りこなします。
ラキアードさんのおっしゃる通り、適正はあると思いますが、差配、お願いします。無論わたしも、できることは致します」
テーブルに載せたそれぞれの手を、アコニは握りしめて条件を結ぶ。
「また、エリシアさんは、この仕事がある段階に来た時、わたしの仇がみつかり、対峙することとなったときに、判断をして頂く。というので目下のところはいかがでしょうか?
対決に際しては、はじめからお一人につき50ガメル金貨で10枚を追加することを考えていました。
ですから、エリシアさんには、掲示板の条件で、調査、交渉での存分の協力をお願いします」
一通り言葉にすると、エリシアに改めて向きなおり、返事を待つ姿勢になった。
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