タイトル | : 6-A3-1 サンニーム神殿 |
投稿日 | : 2015/06/19(Fri) 10:49:51 |
投稿者 | : 魔音@GM |
参照先 | : |
サンニーム神殿には、その周囲に幾つもの小さな祠、僧房が付属していた。神官たちは思い思いの場所で、祈りを捧げているようだった。
神殿の周囲では、人の気配はほとんどなかったが、白衣にマスクという神官着の姿が、影のようにひっそりと行き来していている姿を時折見ることが出来た。
ローザの説明通り、古い石組みの上には、巨樹を思わせる柱が立ち並んでいて、その奥に、礼拝堂があった。
この時間は、掃除をしている僅かな人影が見られるだけだった。
サンニーム神殿と呼ばれるこの礼拝堂を訪れた者は、深い森の中に入ってきたような感覚を覚えたかもしれない。
その静けさは、信心のない者にも、神の存在を感じさせたことだろう。
柱の横を通り過ぎる度に、訪問者は神域のより深いところへと誘われる心持ちになるのだった。
そして、行き着いた礼拝堂で、木製のマーファ神像の対面することになる。
木製の像は黒い古い像だった。久しぶりに再会した子を迎える母親のような姿勢で、参拝者を迎えている。
信心のない者にも、訴えかける何かがあったかも知れない。
冒険者たちは、この像自体には、疑いを持つことはないだろう。
ガザニアのいう気に入らない点というのが、この像を指すわけではないという結論に至ることになるはずだった。
「親父の言ってた像は、これじゃない」
デイジーは、女神像を見上げ、確信するように呟いた。
「──でも、そうだとしたら、どこに?」
彼女は腕を組んで、めぼしい建物がないか、僧房の集まった周囲を眺めた。
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魔音@GMより:
サンニーム神殿に来た感じです。
ガザニアのいう像らしきものは、この礼拝堂には見当たりません。
質問などあればどうぞよろしくであります。
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